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日産・キックスのメカニズムを徹底解説!ストロングポイントをより強く

  • 2020/08/28
  • ニューモデル速報
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室内周辺にくまなく施された吸遮音材

赤で示されているのが、キックスのガソリン仕様車に対して追加された静粛性向上対策。リヤフェンダーライナーの不織布化や、ドアガラスの板厚アップなども行なわれており、1kHz以上の高周波数帯域における吸遮音性能を約2倍に高めた。

静粛対策はエンジン本体にも

エンジン稼働時の静粛性対策は、音源側でも実施。ロードノイズや風騒音の小さい市街地走行領域では、エンジン回転数を2000rpmまで低下させて発音そのものを抑制。エンジン稼働時の車内騒音を約4dBA低減している。

補剛部材の追加で支持剛性と静粛性向上

フロントサスペンションメンバーも、キックス専用設計。本体の板厚を増しているだけでなく、ボディへの取り付け部位となるQアームを大幅に補強し、ロワアームの支持剛性向上とロードノイズの伝達抑制を行なっている。

井桁サスペンションメンバーで高剛性に

ノートe-POWERと同様、フロントサスペンションメンバーは左右から腕を伸ばした井桁形状を採用。サスペンションの支持剛性が高まるだけでなく、前面衝突時のロードパス(荷重伝達経路)としても機能させている。

より力強くなったe-POWER

ノートe-POWERより電気供給能力(エンジン発電出力とバッテリー出力)を向上させ、モーターの最大トルクを4Nm、最高出力を15kW 増強。最高出力の向上幅が大きいため、高速域での追い越し加速に顕著な効果が見られる。

エンジンの始動頻度を大幅に削減

ノートe-POWERでは加速要求に忠実にエンジンを始動させていたが、走行パターンの解析から、バッテリーだけで賄えるケースを抽出。エンジンをバンバン掛けないようにしたため、開発スタッフは「バンバン制御」と呼んでいる。

バッテリー残量に応じ発電タイミングを制御

バッテリー残量(SOC=State Of Charge)が少ない場合は早めのタイミングでエンジンを始動。SOCに関わらず、同じ加速応答が得られるよう制御される。EV 走行可能速度は、SOCが低い状態で最大約80㎞/h、高い状態なら約100㎞/hに達する。

モーター出力の向上で加速もアップ

60㎞/h巡航から追い越し加速した際の、時間の経過(横軸)とトルクの出し方(縦軸)を表したグラフ。ノートe-POWERも加速は十分に力強いが、キックスの方がトルクの立ち上がりが大きく、大きな加速度が持続する。

一定速走行時の不要なトルクの微小発生を抑制

ワンペダルドライブ時、ドライバーは一定速巡航しているつもりでも、多くの場合、微小な加減速をしている。それによって生じるロスをなくすため、モーターの応答に不感帯を設定。新制御では、グラフのX軸の周囲に空白域ができている。

低燃費を支える進化した制御技術でチョイ乗り時の燃費も向上

従来型e-POWERは、冷間始動時には暖機を早めるため、あえて熱効率の悪い領域を使用して廃熱を発生させていたが、新制御では、ヒーター熱源が不要な環境では燃費最良点を使用するように変更。短距離走行時の実用燃費を高めた。

アクセルペダルだけで車速を調整できる

ワンペダルドライブ時には、アクセルオフだけで最大0.15の減速が可能(MTなら2速ダウンのエンジンブレーキ程度)。普通の市街地走行なら、少し強めの減速でも0.2Gぐらいなので、ブレーキペダルの操作が約7割減らせる。

燃費が20%向上するスマートモード

SモードとECOモードではワンペダルドライブ機能が作動し、アクセルオフ時のエネルギー回生量が最大化される。加速応答はNormalモードとSモードは同等。Sモードは回生量が増えるため、エンジン稼働頻度もNormalモードより少ない。

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