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極めて個性的な内外装が目を引く特別仕様車を数多く設定 【コスパ抜群! 一世代前の狙い目モデル】初代スズキ・ハスラー(MR31S・41S)…レトロモダンな内外装に高い悪路走破性、広々した室内空間を兼ね備えた軽クロスオーバーSUV

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初代スズキ・ハスラータフワイルド

中古車は世代が古く低年式なモデルほどお買い得かと言えばさにあらず。生産終了から年月が経つにつれ残存台数が減り、希少価値が上がることで相場が高騰することは珍しくない。

また本体価格が安かったとしても程度の良い個体が少ない、あるいは部品代が高いどころか一部の重要保安部品が生産終了していて入手困難なため維持そのものが困難、というケースも多々見られる。

そこで狙い目なのが、流通台数が多く故障や部品の心配も少ない、また燃費を含めた動力性能や安全性能の面でも大きく見劣りしないためコストパフォーマンス抜群な、現在新車販売されている世代よりも一つ前のモデルだ。

今回は、一代にしてスズキを代表する車種に成長した軽クロスオーバーSUV「ハスラー」の初代、MR31S・41S型をご紹介しよう。

TEXT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●スズキ

目次開く

【2013年12月24日発表・2014年1月8日発売】ニューモデル

【2014年12月25日発表・2015年1月9日発売】特別仕様車

【2014年12月25日発表・2015年1月9日発売】一部改良

【2015年12月7日発表・発売】一部改良、特別仕様車

【2016年10月17日発表】一部改良

【2016年12月8日発表・発売】特別仕様車

【2017年12月4日発表・発売】特別仕様車

【2018年7月17日発表・発売】特別仕様車

【2018年7月17日発表・発売】一部改良、特別仕様車

1998年に発売されたスズキKei
今でこそクロスオーバーSUVはごくありふれたジャンルになっているが、スズキはかつて未開の地だったこの分野の開拓者と言っても過言ではないだろう。登録車では1988年の初代エスクード、軽自動車では1998年の規格改定と同時に発売されたKeiがそれにあたる。

だがKeiに関しては、時代を先取りしすぎたというべきか、立体駐車場にも入る低全高と引き換えの居住性の低さ、SUV色の弱いスタイリング、安価さと引き換えの質感の低さなどもあり、販売は決して好調には推移せず。11年間という長寿モデルになったものの、2009年に販売を終了。フルモデルチェンジは行われず、後継モデルもその直後には現れなかった。

しかしながら、Keiのオーナーが鈴木修会長に「なぜモデル廃止にしたのか」と直訴したことで、状況は一変。新たな軽クロスオーバーSUVが開発されることになった。こうして2013年12月にデビューしたのが、初代ハスラーである。

初代スズキ・ハスラーの室内空間

この新しい軽クロスオーバーSUVは、5代目ワゴンRをベースとして、Aピラーを立てたスクエアなフォルムを採用することで、SUVらしいスタイルと高い居住性、積載能力を両立した。

また、165/60R15の大径タイヤを採用しつつサスペンションのストロークを拡大し、アプローチアングル28°、デパーチャーアングル46°、最低地上高180mm(4WD車は175mm)を確保。廉価グレードを除く4WD車にはさらに、ヒルディセントコントロールとグリップコントロール(発進時トルク制御)を標準装備し、悪路走破性を高めている。

エンジンは全車とも新世代のR06A型直列3気筒で、52ps&63NmのNA(自然吸気)と64ps&95Nmのターボを設定。トランスミッションはCVTを中心としつつ、NA車には5速MTも設定した。JC08モード燃費はNAで29.2km/L、ターボで26.8km/L(いずれもFF・CVTの場合)と低燃費だ。

初代スズキ・ハスラーの運転席まわり

そして、ハスラーが持つ最大の魅力はやはり、SUVらしくもポップでレトロモダンな内外装デザインだろう。2トーン仕様を含む全11種類を設定した多彩なボディカラーも相まって、老若男女問わず幅広いユーザー層に支持され、デビューから1年間で累計販売台数10万台を達成。初代にしてワゴンR、スペーシア、アルトに並ぶ看板車種に成長した。

では、そんな初代ハスラーがどのように進化していったのか、モデルの変遷を以下に記す(価格はいずれも発表時点のもの(当時の税率における消費税込み))。

【2013年12月24日発表・2014年1月8日発売】ニューモデル

初代スズキ・ハスラー(2013年12月発表モデル)
廉価グレード「A」、中間グレード「G」および「Gターボ」、上級グレード「X」および「Xターボ」の5グレード構成。「A」以外のCVT車には、減速時に発電・充電する「エネチャージ」と「新アイドリングストップシステム」、「レーダーブレーキサポート」を標準装備する。5速MTを「A」と「G」、4WDを全グレードに設定している。

各仕様の価格は下記の通り。

A(FF・5MT)…104万8950円
A(4WD・5MT)…116万6550円
A(FF・CVT)…104万8950円
A(4WD・CVT)…116万6550円
G(FF・5MT)…112万7700円
G(4WD・5MT)…124万50円
G(FF・CVT)…121万1700円
G(4WD・CVT)…133万4550円
Gターボ(FF・CVT)…129万5700円
Gターボ(4WD・CVT)…141万8550円
X(FF・CVT)…136万9200円
X(4WD・CVT)…149万2050円
Xターボ(FF・CVT)…145万3200円
Xターボ(4WD・CVT)…157万6050円

【2014年12月25日発表・2015年1月9日発売】特別仕様車

ハスラーJスタイル。ボディカラーはフェニックスレッドパール×ホワイト
フェニックスレッドパールに組み合わされるレッド内装の運転席まわり
ハスラーJスタイル。ボディカラーはクールカーキパールメタリック×ホワイト
クールカーキパールメタリックに組み合わされるカーキ内装の前後シート

日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)が主催する2015年次RJCカーオブザイヤーを受賞したことを記念して、NA・CVT車をベースにした「Jスタイル」(FF…147万9600円、4WD…160万5960円)を設定。

赤、カーキ、黒のボディカラーに白のルーフ色を組み合わせた2トーン色3種類を設定し、それぞれの内装に赤、カーキ、白のカラーパネルおよびシートパイピングを与えたほか、白のスチールホイールと版バーガーニッシュを装着し、カラフルな印象を際立たせた。

また、LEDフロントフォグランプや運転席・助手席シートヒーター、プレミアムUV&IRカットガラスなどを標準装備し、快適装備を充実させている。

【2014年12月25日発表・2015年1月9日発売】一部改良

ハスラーG。ボディカラーは新色のクリスタルホワイトパール×ブラック
NA・CVT車の「エネチャージ」を「S-エネチャージ」に変更し、ISG(モーター機能付発電機)によるモーターアシストの時間を従来の最長6秒間から30秒間にアップ。モーターアシスト可能な速度域を従来の「15km/h~85km/h」から「発進後~約85km/h」に拡大し、モーターアシストする頻度を向上させた。

またR06A型エンジンも、圧縮比の向上、EGRシステム採用、吸排気系の見直しにより低中速域の加速・燃費性能を改善。エキゾーストマニホールド一体型シリンダーヘッドの採用や触媒ケースを簡素化により、小型軽量化も行っている。

これらの改良により、FF車でJC08モード燃費32.0km/Lを達成した。

また、全モデルにクリスタルホワイトパールとクリスタルホワイトパール×ブラックを新ボディカラーとして設定している。

「S-エネチャージ」搭載車の価格は下記の通り。

G(FF・CVT)…126万1440円
G(4WD・CVT)…138万7800円
X(FF・CVT)…142万3400円
X(4WD・CVT)…154万9800円
Jスタイル(FF・CVT)…149万4720円
Jスタイル(4WD・CVT)…162万1080円

【2015年12月7日発表・発売】一部改良、特別仕様車

新ボディカラーのポジティブグリーンメタリック×ブラック
新内装色のイエロー
黒基調のデジタルカモフラージュ柄シート表皮。シートパイピング色はグリーン
ハスラーJスタイル2。ボディカラーはアクティブイエロー×ブラック
ブラックパールのカラーパネル
Jスタイル2専用のレザー調&ファブリックシート表皮

「S-エネチャージ」をターボ車にも採用し、モーターアシスト可能な速度域を「発進後~約100km/h」とすることで、FF車でJC08モード燃費27.8km/Lを達成した。

また、「X」および「Xターボ」に「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備し、全方位モニター付メモリーナビをメーカーオプション設定。その他グレードでも助手席シートヒーターなど快適装備の設定を拡大している。

ボディカラーはアクティブイエロー×ブラック、ポジティブグリーンメタリック×ブラック、シフォンアイボリーメタリックを新たに設定した全11種類に変更。

内装には黒基調のデジタルカモフラージュ柄シート表皮を採用したほか、カラーパネルをイエロー、オレンジ、ホワイトの3種類、シートパイピング色をイエロー、グリーン、オレンジ、ブルー、ピンク、ホワイトの6種類としている。

特別仕様車の「Jスタイル2」は、「X」および「Xターボ」をベースに、専用のHUSTLERアルファベットエンブレム付きメッキフロントグリルやバンパーガーニッシュ、黒基調のインテリアを採用。ボディカラーは専用のホワイト2トーンルーフを含め全7種類を設定した。

さらに、「ナノイー」搭載フルオートエアコンやプレミアムUV&IRカットガラス(フロントドア)などを標準装備し、快適性を高めている。

各仕様の価格は下記の通り。

A(FF・5MT)…107万8920円
A(4WD・5MT)…119万9880円
A(FF・CVT)…107万8920円
A(4WD・CVT)…119万9880円
G(FF・5MT)…116万2080円
G(4WD・5MT)…127万7640円
G(FF・CVT)…127万3320円
G(4WD・CVT)…139万9680円
Gターボ(FF・CVT)…135万9720円
Gターボ(4WD・CVT)…148万6080円
X(FF・CVT)…146万1240円
X(4WD・CVT)…158万7600円
Xターボ(FF・CVT)…154万7640円
Xターボ(4WD・CVT)…167万4000円
Jスタイル2(FF・CVT)…161万1360円
Jスタイル2(4WD・CVT)…173万7720円

【2016年10月17日発表】一部改良

「全方位モニター付メモリーナビゲーション」をアンドロイドオート、VICS WIDE、ETC2.0車載器と連携した高速道路料金割引などの新サービスに対応させる、更新ソフトの配信を開始した。

【2016年12月8日発表・発売】特別仕様車

ハスラーFリミテッド。ボディカラーはクールカーキパールメタリック×ホワイト
Fリミテッド専用のカーキ色シート表皮

「G」をベースにした「Fリミテッド」(FF…140万9400円、4WD…153万5760円)を設定した。

外装にはガンメタリック塗装の前後バンパーガーニッシュと黒のスチールホイール、スモークメッキのHUSTLERアルファベットエンブレムなどを装着。ボディカラーはオレンジ×黒の2トーン、ホワイト×黒の2トーン、イエロー×白の2トーンの専用色とカーキ×白の全4種類を設定し、それぞれにオレンジ、ホワイト、イエロー、ホワイトのインテリアカラーパネルを組み合わせた。

また、カーキ色の専用シート表皮を採用し、「デュアルカメラブレーキサポート」をメーカーオプション設定している。

【2017年12月4日発表・発売】特別仕様車

ハスラーFリミテッド2。ボディカラーはブリスクブルーメタリック×スチールシルバー
Fリミテッド2専用のネイビーファブリックシート表皮
ハスラーJスタイル3。ボディカラーはブリスクブルーメタリック×スチールシルバー
Jスタイル3専用のネイビー&ブラウンレザー調×ファブリックシート表皮

「G」をベースにした「Fリミテッド2」(FF…143万1000円、4WD…155万7360円)、「X」および「Xターボ」をベースとした「Jスタイル3」(FF…158万4360円、4WD…171万720円)および「Jスタイル3ターボ」(FF…167万8320円、4WD…180万4680円)を設定した。

「Fリミテッド2」は、ボディ同色の前後バンパーガーニッシュと黒のスチールホイールを装着し、4種類全てのボディカラーにスチールシルバー2トーンルーフを採用。室内はアイボリーのカラーパネルとネイビーのファブリックシート表皮を組み合わせた。また、「デュアルカメラブレーキサポート」をメーカーオプション設定している。

「Jスタイル3」および「Jスタイル3ターボ」は、スモークメッキを施したフロントグリル、ルーフレールを標準装備。全7種類のボディカラーにはスチールシルバーまたは黒の2トーンルーフを採用した。

室内にはチタンシルバーをアクセントとしたネイビーのインパネ、ネイビー&ブラウンのレザー調×ファブリックシート表皮を採用。「全方位モニター用カメラパッケージ」をメーカーオプション設定している。

【2018年7月17日発表・発売】特別仕様車

ハスラータフワイルド。ボディカラーはブリスクブルーメタリック×スチールシルバー
タフワイルド専用のネイビー&ブラウンレザー調×ファブリックシート表皮

「G」をベースにした「タフワイルド」(FF…148万7160円、4WD…161万3520円)を設定。

外装にはAピラーからルーフ、リヤクォーターパネルをブラックとした個性的な2トーン色を、専用のオフブルーメタリックほか全5色に採用ボディ同色の前後バンパーガーニッシュと黒のスチールホイール、白のHUSTLERアルファベットエンブレムなどを装着した。

また、オフブルーのカラーパネル、ガンメタリックのリングおよびガーニッシュ、ネイビー&ブラウンのレザー調×ファブリックシート表皮を採用し、「全方位モニター用カメラパッケージ」をメーカーオプション設定している。

【2018年7月17日発表・発売】一部改良、特別仕様車

ハスラーJターボ
ブラックインテリアパッケージ
ハスラーワンダラーのエクステリア
ハスラーワンダラーのインテリア

メッキのフロントグリルやドアハンドルを装着する「J」「Jターボ」を、従来の「X」「Xターボ」に代わる上級グレードとして設定。プレミアムUV&IRカットガラス(フロントドア)、IRカット機能付フロントガラスを標準装備し、「Jターボ」にはさらにパドルシフトとクルーズコントロールシステムを採用した。

ボディカラーはモノトーン、ホワイト2トーンルーフ、ブラック2トーンルーフを設定した5色全8種類で、内装には「ブラックインテリアパッケージ」をメーカーオプション設定している。

「G」および「Gターボ」には「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備したほか、ホワイト2トーンルーフにブリスクブルーメタリック、クールカーキパールメタリック、アクティブイエロー、フェニックスレッドパールを新たに設定。2トーンルーフ仕様を7色9パターンへ拡充した。

そのほか「A」を除く全グレードに、ステアリングオーディオスイッチ、リモート格納ドアミラー、6スピーカー(フロント2スピーカー、フロント2ツイーター、リヤ2スピーカー)を標準装備。カラーパネルはアイボリー、イエロー、カーキの3色、シートパイピングはホワイト、イエロー、カーキの3色を設定した。

NA・CVT車をベースにした特別仕様車「ワンダラー」は、シフォンアイボリーメタリックなど全4種類のボディカラーすべてに、ルーフやバンパーガーニッシュを新色のウッディブラウンとした2トーン色を採用。室内にはウッド調のインパネカラーパネルを初採用し、シートや本革巻ステアリングホイールのステッチ部分にはオレンジの差し色を施している。

各仕様の価格は下記の通り。

A(FF・5MT)…110万520円
A(4WD・5MT)…122万1480円
A(FF・CVT)…110万520円
A(4WD・CVT)…122万1480円
G(FF・5MT)…119万7720円
G(4WD・5MT)…131万3280円
G(FF・CVT)…132万3000円
G(4WD・CVT)…144万9360円
Gターボ(FF・CVT)…140万9400円
Gターボ(4WD・CVT)…153万5760円
J(FF・CVT)…148万5000円
J(4WD・CVT)…161万1360円
Jターボ(FF・CVT)…157万8960円
Jターボ(4WD・CVT)…170万5320円
タフワイルド(FF・CVT)…148万7160円
タフワイルド(4WD・CVT)…161万3520円
ワンダラー(FF・CVT)…160万8120円
ワンダラー(4WD・CVT)…173万4480円

〈試乗記:スズキ・ハスラーワンダラー〉走りには設計の古さを感じるものの、見ているだけで幸せになり、心が落ち着く

レトロフューチャー感覚のクロスオーバースタイルで、2013年12月の発表直後は納車6ヵ月待ちの大ヒット。今やスズキの軽自動車...

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■スズキ・ハスラータフワイルド(FF)
全長×全幅×全高:3395×1475×1665mm
ホイールベース:2425mm
車両重量:800kg
エンジン形式:直列3気筒DOHC
総排気量:658cc
最高出力:38kW(52ps)/6000rpm
最大トルク:63Nm/4000rpm
トランスミッション:CVT
サスペンション形式 前/後:マクファーソンストラット/I.T.L.
ブレーキ 前/後:ディスク/ドラム
タイヤサイズ 前後:165/60R15 77H
乗車定員:4名
車両価格(当時):148万7160円

初代スズキ・ハスラータフワイルド

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