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マツダMX-30はSUVではなくスペシャルティカー。520km走ってMX-30の本質が少し見えた? 2020年に蘇ったセリカ、プレリュードだ

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ドライブモードはノーマル。ワインディングでは「スポーツ」も試したが、ノーマルでさらっと走った方が気持ちよかった。

MX-30は、エンジンが、トランスミッションが、M-HYBRIDのアシストがどうこうというようなことを考えて選ぶクルマではないのだと思う。けれど、せっかく乗ったのでそのあたりも少し。

SKYACTIV-G2.0+24VマイルドハイブリッドのM-HYBRIDは今後、標準エンジンとなっていくのだろう。 形式:2.0ℓ直列4気筒DOHC 型式:PE-VPH(e-SKYACTIV-G2.0) 排気量:1997cc ボア×ストローク:83.5×91.2mm 圧縮比:13.0 最高出力:156ps(115kW)/6000pm 最大トルク:199Nm/4000rpm 燃料:レギュラー 燃料タンク:51ℓ

これが24VのISG。交流同期モーター 型式:MJ型 最高出力:6.9ps(5.1kW)/1800rpm 最大トルク:49Nm/100rpm
エンジンは、2.0ℓSKYACTIV-G2.0でパワー/トルクは156ps/199Nm。なんの変哲もないガソリンエンジンだ。6.9ps/49NmのISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)がアシスト/回生をする24VのマイルドハイブリッドシステムのM-HYBRIDが国内向けSKYACTIV-G2.0に初採用されたが、このパワートレーンはとてもいい。特別力がモリモリあるわけではないけれど、過不足はなし。M-HYBRIDのおかげでアイドルストップからの再始動もいやな音は振動とは無縁。

M-HYBRIDのモーターの型式はMAZDA3とCX-30のSKYACTIV-Xに組み合わせるのがMK型なのに対してMX-30ではMJ型となっている。そのあたりはマツダ技術陣のこだわり(普通は同じにするでしょうに)だが、そういう話はまた別の機会で説明する機会を作りたいと思う。

特徴的な逆L字のシフター。ドライバーの誤操作をなくすために、P/R/Dがそれぞれ 「突き当ての位置」に配置したという。馴れるととても使いやすい。

100km/h巡航時のエンジン回転数はメーター読みで2200rpm。6速ATゆえに若干高めだが、静粛性がとても高いのでまったく気にならない。フリースタイルドアを成立させるために、さまざまなトライをしたおかげでボディはCX-30よりもしっかりしているように感じられた。

箱根のワインディングを流した際も、気持ちよく走れた。スポーツカーを走らせるように、眼を三角にして走るようなことはしたいとも思わないし、したいと思わせるようなクルマではない。気持ちよく自分のペースで走る。そのためにG-ベクタリングコントロールなどマツダお得意のテクノロジーはすべて投入されている。でも、それを気にするシーンはない。

燃料はレギュラー。せっかくのMXなのだから、キャップレスにしてほしかった。
520km走って燃費は14.5km/ℓ。箱根のワインディングがなければ15km/ℓに届いただろう。

5日間、生活を共にして気持ちよく520km走って、燃費は14.5km/ℓだった。WLTCモード燃費の93%という燃費性能は、燃料がレギュラーであることも合わせて、なかなかいい数値だと思う。

EVだと思っていたMX-30のパワートレーンがSKYACTIV-G2.0+M-HYBRIDだったこと。期待していたロータリーエンジン+レンジエクステンダーもなく、SKYACTIV-XもSKYACTIV-Dもなし。なんでだろうと思っていたモヤモヤは、5日間で消えた。このデザイン、このパワートレーン、この内装、この走りがちょうどいい。

これも話題のひとつ、コルク素材は天然由来で環境負荷の少ない素材だ。MX-30のコルク材はコルク栓を生産した端材を使っている。
リサイクルファブリックを約20%使った内装は手触りもいい。

かつてセリカやシルビアで楽しいカーライフを過ごしていたように、MX-30を手に入れたらそれよりずっと上質で知的な(なにせ、昔はお金も知性もなくて、あるのは時間だけだったので)”自然体”なカーライフ、いやLife with Carかな、が送れそうだ。

MX-30、まずは一度実車を見に行って、試乗してみていただきたい。

マツダMX-30(2WD)
全長×全幅×全高:4395mm×1795mm×1550mm
ホイールベース:2655mm
車重:1460kg
サスペンション:Fマクファーソンストラット式&トーションビームアクスル式
駆動方式:FF
エンジン
形式:2.0ℓ直列4気筒DOHC
型式:PE-VPH(e-SKYACTIV-G2.0)
排気量:1997cc
ボア×ストローク:83.5×91.2mm
圧縮比:13.0
最高出力:156ps(115kW)/6000pm
最大トルク:199Nm/4000rpm
燃料:レギュラー
燃料タンク:51ℓ
交流同期モーター
型式:MJ型
最高出力:6.9ps(5.1kW)/1800rpm
最大トルク:49Nm/100rpm
トランスミッション:6速AT
燃費:WLTCモード 15.6km/ℓ
 市街地モード 12.3km/ℓ
 郊外モード 16.1km/ℓ
 高速道路モード 17.2km/ℓ
トランスミッション:6速AT
車両本体価格:248万6000円 (特別塗装色代6万6000円含む)
ベーシックシックパッケージ:7万7000円
セーフティパッケージ:12万1000円
ユーティリティパッケージ:8万8000円
360°セーフティパッケージ:8万6880円
モダンコンフィデンスパッケージ:11万1000円
合計296万9880円

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