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マツダが「縦置き6気筒/縦置き4気筒とプラグインハイブリッド」を初披露。写真からわかることを分析してみた

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マツダが開発を進めている縦置き(Largeプラットフォーム)パワートレーンの写真を初公開した。その写真から、マツダの直6、縦置きを分析してみよう。

この先2年で足場固めを行なうとし、いよいよLarge商品用ハードウェアが登場する。高出力/低CO2を謳っているのも注目だ。ロータリーエンジン技術を使ったマルチ電動化技術もいよいよ市販化される。

マツダは11月9日、2021年3月期 第2四半期 決算説明会を行なった。説明会では決算実績/見通しなどに加え、中期経営計画の見直しについて言及があった。当初は2025年3月期までに新世代商品群を完遂するとしていたが、新型コロナパンデミックの影響を受け、完遂時期を1年後ろにずらし2026年3月期に変更することを明らかにした。

公開された資料がこちら。

また、「この先2年」の「ブランド価値向上への投資(技術/商品)」に関しては、「高出力/低CO2ハードウェア(Large商品群・マルチ電動化技術)開発」を行なうとし、

① 縦置きアーキテクチャー
② パワートレイン 直列6気筒エンジン(ガソリン/ディーゼル/X)/AWD
③ 電動化 プラグインハイブリッド/48Vマイルドハイブリッド
④ ロータリーエンジン技術を活用したマルチ電動化技術

について触れ、「縦置き6気筒/縦置き4気筒とプラグインハイブリッド」の写真を初めて公開した。無理矢理拡大して、詳細を見てみよう。

写真を拡大してみた。
さらに右側を拡大。これが直6ディーゼルエンジンだ。

直列6気筒エンジンの脇に置いてあるシリンダーヘッドは、燃焼室側をこちらに向けている。向かって右側は燃焼室がヘッド側にないようだ。ということは、こちらがディーゼルエンジンだろう。だいぶ高い位置にターボチャージャーがレイアウトされており、近接して、排ガス後処理装置が連なっているのが見える。

2つめの触媒の下には前輪へのアウトプットが見える。その位置から、フロントアクスルの後方にエンジンの大部分があることもわかる。フロントミッドシップといっていいだろう。

左側を拡大。こちらは直6ガソリンエンジン。シングルターボで過給するから、直6SKYACTIV-Xではない仕様かもしれない。

向かって左側は直列6気筒ガソリンエンジンだ。ターボチャージャーや排ガス後処理装置のレイアウトから、ディーゼルと相似形であることがわかる。それより気になるのは、ガソリンもターボ(シングル)な点だ。自然吸気とターボの2本立てなのか、縦置き直列6気筒はターボのみの設定なのか、気になるところ。ディーゼルエンジンと同様、触媒の下に前輪へのアウトプットが見え、AWD仕様であることがわかる。

エンジン本体の左側に置いてあるシリンダーヘッドは、上側が排気だろう。エキゾーストマニフォールドはヘッドに内蔵されているように見える。

中央にあるのが縦置き直4+PHEV仕様。オレンジ色の高電圧ケーブルが目に付く。

中央はプラグインハイブリッドのパワートレーンだ。オレンジ色の高圧ケーブルがなによりの証拠である。モーターはエンジンとトランスミッションの間で、いわゆるP2ハイブリッドであることがわかる。ロードスター専用に開発した縦置き6速マニュアルトランスミッションは補強リブをなくし、肉厚を三次元的に分布させることで剛性と軽量化を両立させた。いっぽう、写真のトランスミッションにはリブが確認できる。

プラグインハイブリッドの4気筒ガソリンエンジンは、黒い樹脂製インテークマニフォールドの様子から自然吸気であることが想像できる。ハイブリッドシステムの諸元とともに、エンジンの仕様も気になるところだ。

縦置きアーキテクチャーに関してはわざわざ「高出力」と記していることから、効率を追求しながらもSmall(横置き)商品群の4気筒エンジンとは異なるキャラクターが与えられているものと想像できる。続報が楽しみだ。

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