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火曜カーデザイン特集:リファインしたコペンがさらにかっこよく見える理由に迫る 【東京オートサロン2021】ダイハツ・コペン・スパイダーVer.に見るスポーツカーを極めたリファイン

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このオートサロン2021出品予定だったコペン、「お、かっこいいな」と思った方も多いのでは? ウインドウを小さくしたのが大きなポイントだが、どこをどう変えてさらにかっこよく見えるようにあったのか、デザイン視点で考えてみた。

重要なのは一目で感じるプロポーションの良さ

すでにこのコペンの写真を見た方は少なくないと思う。なんか、市販のコペンよりかなりかっこいいな、と思われたはず。
なんか、ワイドになったんじゃないか? とか、すごくノーズが長いんじゃないか? とか思われるかもしれないが、スチールのボディ周りには手がくわえられていないことに驚く。

ボディ周りは、前後バンパーのファインチューニングで、造形をわずかに絞ったり伸ばしたりという微妙な変更を行なっている程度。(実はこれが難しいのだが…)加えて、リヤカウル(トランクゲート)の変更だけだ。

ウインドウを下げる目的は空気抵抗の低減にあったが、プロポーションも劇的に変化。

じゃなぜ、こんなにかっこよく見えるのかというと、フロントウインドウを切ったことが非常に大きい。これによって、見た目の縦横比が大幅に変わった。単にウインドウを短くしただけなのに、低く長く見えるようになっている。
そしてドライバー、パッセンジャーの乗車による空力に配慮した、左右で独立したリヤのカウルがボディの一体感を表現。これは機能部品ではあるが、高さと伸ばし方の造形ひとつで、伸びやかさが大きく左右される。

電動トップを廃してパッセンジャー個別のリヤカウルを設置。50年代のレーシングカーで流行した空力&安全対策。F1などフォーミュラーカーにも見られるが、そちらはロールケージとともにエンジンへのエアを取り込むインダクションポッドとしての役割も大きい。
ダイハツ特設サイトで解説するデザイン部の米山知良さん(左)と、司会の清水絵夢さん(右)。ノーズの伸びやかさは、フロントバンパーのリファインでノーズを伸びやかに下げて見せたことと、セミコンシールドワイパーを廃して、フロントウインドウとの隙間をうめてボンネットを実質長く見せている点にあるようだ。

さらに、セミコンシールド的だったワイパーをなくしてフラットなカバーを入れてボンネットを長く見せた。それも出来るだけ自然に下げて見えるようにすることで、ボンネットの先が盛り上がって見えるようにしている。
そして締めはバンパー。特にフロントは、インテークを大きくスクエアにしながら、フォグをやめてサイドの面を強調。絞りながら前に伸びる造形として、低いノーズを表現している。
わずかなリファインでこれだけ印象を変えてしまうのはすごい。

しかしこれはまさにリアルなスタディと言えるもので、今回の開発はデザイナーにとって大きな経験となったに違いなく、次期コペンというものが予定されているのならば、そのスタイリングを検討する上で非常に大きな収穫になったといえるだろう。

なおダイハツのカスタマイズカー特設サイトでは、これらのモデルの解説や動画を放映中なので、興味ある方は以下をチェック!

リヤバンパーもシェイプアップ。オリジナルと比較すると、リヤカウル部分を大きくリファインしていることがわかる。
オリジナルモデルのコペン・セロS。バンパー形状の違いがよくわかる。

ダイハツ・カスタマイズカー特設サイト

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