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火曜カーデザイン特集:新型ホンダ・ヴェゼル インテリアも爽快、しっとり自分流!  新型ホンダ・ヴェゼルの本性を見た

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新型ヴェゼルにとって、インテリアはエクステリアと同等かあるいはそれ以上に重要だ。もっとも大切なことは、ユーザーの一人一人が気持ちよく移動ができること、だから。突き詰めたポイントとして驚かされたのが、オープンカーのようなインテリア。とのことだった。もちろん、スポーツカーのようなインテリアを設置することが狙いではない。その本意とはなんなのか。

高原の気持ちよさを車内に

スカッと広がるノイズレスの空間。視界に対するノイズとは、外を見渡すときにウインドウの周囲がごちゃついていなかったり、室内側が目立ちすぎていなかったりというように視界の邪魔にならないこと。これが実現された。
シームレスに外からの造形を、室内に取り込むようなインテリア造形が特徴。さらにリヤドアの三角窓を排することで、視界のノイズレス化を高める。
大きなグラスルーフも印象的だ。

オープンカーはそのイメージは爽快だが、実際にはそれほど快適というわけではない。狙いとしては、オープンエアのような空間ということだ。例えば初夏の高地にある草原。広々と見渡すことのできる草原と、はるか彼方からさわさわと草木を揺らす穏やかな風。真夏であっても、真冬であってもこの爽快感を実現したのが、新型ヴェゼルだ。

広々とした心地よさと、体を取り巻くような空気の流れ、そんなものがこのヴェゼルのインテリアの狙いの一つにあったようだ。エクステリアから連続したダッシュボードの造形、シンプルで開放的な空間、周囲を見渡した時にインテリアの細かい造形がノイズとならない考え方がそんな狙いを示唆している。グラスルーフもまた、同様の考え方で構築される。

エア吹き出し口。ダイヤルを上に回すと、サイドのL字型部分からエアが出て拡散される。
空気流とともに、エクステリアと同化する滑らかに流れる造形を室内にも実現。

中でも特に注目したいのが、ダッシュボード左右のエアベント。ダイヤルがつけられるが、普通はオープンとクローズの意味。しかしヴェゼルには第三のポジションがある。これが拡散に当たるもので、L字型のエアベントからウインドウ伝いにエアが拡散する。
自然の風の特徴は層状に流れてくることで、たとえ「そよ風」のような弱い流れであっても体全体を包んでくれる。家庭の扇風機や車のエアコンではどうしてもピンポイントに当てるくらいのイメージで、いかにも人工的。そこに新たな提案として登場させたのが、この構造だという。
快適性を根本から考えた取り組みとして、非常に面白い。

派手ではなく、上質で安心できる素材感を追求。

さらにダッシュボードやシートなどの素材感も印象的で、とりわけゴージャスという感じではないのだが、何よりも安心できるしっとりとしている。
操作系も、プライオリティの高い部分はダイヤルや物理スイッチを採用しており、手探りでの操作も安心して行える設定となっている。

上)ヘッドライトはOFF位置も設定。周囲が暗ければ、この状態でも動き出すとライトはONになる。日本的マナーでは、やはりOFFになる機能は欲しいところか? 左)センタータンクレイアウトによって、リヤシートの座面はチップアップと写真のようなダイブダウンが可能。これによって、水平で実に大きく荷室拡大ができる。実はシートバックを長くしており、前倒ししたときに荷室長を稼ぐことにも貢献しているという。

そして驚いたのが、ライトのスイッチにOFF位置があることだ。オートライトがマストとなった現在では、OFF位置のない輸入車も少なくないが、ホンダはあえて残している。これは意図的にライトを全て切る必要性を重視しているもので、たとえOFF位置にあってもライトオンが必要な暗さで、車が動き出せば自動的に点灯するという。

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