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火曜カーデザイン特集:プジョーの刷新はいろんな書体も! プジョーがブランドアイデンティティを刷新 それはすべての書体にも及んでいた!

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ブランドアイデンティティを確立することで、企業のイメージをしっかりと伝える、感じさせることができる。

前回、プジョーがライオンのマークを変更したことをお伝えしたが、実はこれはマークだけに収まることでない。
すでに報じられているので、ご存知かと思うが、例えばディーラー、ウエブサイトなど顧客と企業のコンタクトが、新しいデザインで迎えられることになる。その中でも最も注目したいのが、これから用いられる書体だ。

書体の不思議 書体からみなぎる力が企業イメージをアシスト

プジョーのグラフィック・スタイル・ガイドラインズ。これによって様々なアイテムへの書体や構図、デザインが規定される。
新しい書体の特徴。

実はこの発表を境に、ローマ字のプレスリリースのデザインは変わったが、さらに書体も刷新されたものが用いられている。これまで丸い印象のあったものだったが、今回よりややスクエアな安定感ある形となった。

とりわけ文章の中でもまず“P E U G E O T” のバランスを意識したようで、前回も同様なのだがPの下の付け根部分がEの中央の高さと合わさずに、やや下で接している。一般的には文字センターの高さは共通化させることが多い中で、Pのバランスを強く意識している点はさすがにプジョーだ。

またローマ字の書体の世界では、ヘルベチカという超定番があり企業ロゴにもそのまま用いられているケースもあるほど。このプジョーの書体は、アンチヘルベチカを意識している訳でもないとは思うが、定番性だけでない癖の強さも持ちつつ洗練されたイメージもあり小気味良い。書体は不思議と勢いや時代感、リズム、意識、機能などを感じさせてくれるもので、極めて重要なアイテムとなってくる。

独自の書体作りの中で自動車メーカーの難しさとは

書体は普通の企業ならばイメージだけで選べるが、自動車メーカーにとっては操作系やメーターにも採用したければ視認性も極めて重要。

この独自の書体の構築は自動車の世界では特にボルボが有名で、ボルボフォントはボルボのすべてのリリースやカタログ、そして車内のスイッチ類やメーターの表記にも用いられる。レクサスも日本での発売が行なわれた2005年の時点から、同様の活動を行ない統一した書体を用いている。

ただしボルボやレクサスのようにインテリアの表記にも用いられる場合は、視認性も重要になってくる。自動車メーカーのオリジナル書体が、他の企業と大きく異なるのはこの点で、単にセンスだけで作れない難しさがある。
それだけに、もしクルマにも全面的に用いられるとするならば、プジョーのマーク変更にともなう書体の変更は、静かに進行しながらも相当に大きな大事業だったはずだ。印象的には視認性も良さそうだ。

次に登場する新型車は新たなマークでの登場となるが、果たして操作系の書体は変更されるのだろうか? ここにも注目してみたいところだ。

こちらはボルボのスタータースイッチとメーターパネル。ここに使われているのは、ボルボフォント。

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