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【このキャンピングカーが欲しい!】畳や障子が織り成す「和」の空間でゆったり過ごせる軽キャンパー|岡モータース・ミニチュアクルーズ 遍路

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岡モータース・ミニチュアクルーズ 遍路(車両本体価格:259万9300円/展示車価格:287万8700円)

やはり日本人は和室!と再認識させてくれるのが、岡モータースのミニチュアクルーズ 遍路だ。「四国八十八カ所を巡るお遍路に最適」という謳い文句だが、和のテイストが心を落ち着かせてくれる、長旅でリラックスできそうな軽キャンパーである。

まるで茶室のような佇まいと侘びが魅力の軽キャンパー

キャンピング市場の変遷を振り返ると、6、7年ほど前は「ライバルと装備やレイアウトの面で同等のモデル」をラインナップするパターンが多かった。その後、日本のキャンピングカー文化は急速に熟成し、「ライバルといかに違う個性を出すか」という命題がキャンピングカーに与えられたように思う。

それゆえに昨今のキャンピングカーは実に面白く、大規模なショーに出てくる新型を見るのが非常に楽しみになっている。今年前半に行われたジャパンキャンピングカーショーにも、数々の個性的なニューモデルが登場していたが、その中でも異彩を放っていたのが、岡モータースの「ミニチュアクルーズ 遍路」だ。

岡モータースがリリースする軽キャンパーがミニチュアクルーズ。その中でも四国お遍路旅に最適な装備が与えられたのが「遍路」だ。ベースはスズキ・エブリイバン。

実は、このモデルは5年前から「ミニチュアクルーズ 遍路バージョン」としてラインナップされていた。ちょうど5年前は、四国八十八カ所を巡るお遍路にとって特別な年だったという。まず遍路は、4年に1度のうるう年は“逆打ち”といって、八十八番札所から逆回りで参詣することになっている。さらに、丙申の年は60年に1回のビッグイヤーで、この両方が重なったのが5年前というわけだ。

これを機に、何か遍路にまつわる車種を造ろうという企画で生まれたのが、ミニチュアクルーズ 遍路バージョンというわけ。それから5年が経過し、内装材質などをリニューアルしたのが、「ミニチュアクルーズ 遍路」なのである。

ご覧の通り、内装は完全な純和風。障子に床の間風の棚、畳...。まるで小さな茶室を思わせる佇まいである。もちろん障子は紙ではなくアクリルだし、畳は柄がトリムにプリントされたレザーマット。木製棚は木目調のプリントが施された高硬度メラミン&軽量芯材でできている。だから、耐久性という点でも安心できるし、布団を敷かずとも快適に寝ることができるのだ。

「和」のテイストがふんだんに盛り込まれた室内。ベッドマットは50mm厚3層構造の畳風レザー。
右後部のキャビネットには丸障子も設けられている。
左後部は、鍵付きのシャッターがついた収納庫を設置。貴重品をしまっておくのに最適だ。

面白いのは、お遍路に使う金剛杖のホルダーが付いていること。まるで釣りのロッドホルダーようだが、何で頭上に付いているかも理由があるという。お遍路さんにとって、金剛杖は非常に崇高なもので、弘法大師の身代わりとも言える存在。さらに昔は墓標として使ったともいわれる。それほど大切のものなので、床に置かずに頭の上に置くらしい。

上部のラックには、杖が2本収納できるホルダーがある。

このミニチュアクルーズ 遍路、実際に岡モータースの社長が遍路をして使い勝手をチェックしたというから、いかにも四国にあるビルダーらしい。遍路に使う人だけでなく、和風の空間でゆったり過ごしたいという人にも人気のモデルだという。

基本的にはミニチュアクルーズの性能、装備を受け継いでおり、ベッドマットやサブバッテリー、走行充電システム、300Wインバーター、床下大型収納庫などを備えている。これに加えて、さきほどご紹介した杖ホルダーや、笠フックや和風家具などを装備。見た目だけではない使い勝手の良さの備えているのだ。

テーブルは写真のようにリヤゲートに取り付けるほか、室内にも設置可能だ。
菅笠を吊り下げておけるフックも。

僕自身もいい歳になってきて、“やはり和室は落ち着く”なんて感じるようになってきた。だから、長旅でリラックスするのは、こんなキャンピングカーもいいかなと思う。シンプルモダンやバンライフのインテリアも素敵だが、やはり日本人は和室! と原点回帰させてくれる軽キャンパーなのである。

岡モータース https://www.okamotors.co.jp/

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