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さらば!ホンダ・オデッセイ(1994-2021)一世を風靡した初代から現行型まで27年間の歴史を紹介

  • 2021/06/29
  • MotorFan編集部 伏木幹太郎
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4代目(2008-2013)正常進化でさらにスポーティなモデルへ 販売面では苦戦

オデッセイ L

4代目は、2008年10月に発表され、乗る人のこころをときめかせる「感性クオリティ」をコンセプトに「人とクルマの一体感」「全席の爽快感」「独自の存在感」を高次元で融合。見て、乗って、走って、あらゆるシーンで、人のこころに響く気持ちよさを目指して開発された。

全高は3代目よりさらに10mm低くなり1540mm(標準モデル)となった。エクステリア、インテリアデザインは、ともに基本的にキープコンセプトで3代目の進化版だ。フロントビューは、メッキを施したバンパー中央部からヘッドライトへ連続するシャープなグラフィックと、フロントグリルからボンネットへと広がる立体的なV字状のラインが特徴的で、スピード感と力強さを表現。薄型のヘッドライトと合わせ、精悍な表情が演出されている。

ミニバンとは思えないほどスポーティなエクステリアデザインが採用された。

パッケージングで進化したのは、3列目の快適性。車高は1540mmに抑えつつも、2列目シート下の構造を工夫し、3列目乗員の足入れスペースを約40mm拡大。さらに、2列目シートバック形状を見直すことで、ひざまわりのスペースも約20mm拡大し、3列目乗員の快適性を向上させた。

パワートレーンは3代目に引き続き、2.4ℓ DOHC i-VTECエンジン(K24A)を搭載。スペックは、標準モデルとアブソルートで異なり、アブソルートの方が最高出力が33ps大きい。乗り味で先代から大きく進化したのは、油圧式から電動パワステに変わったことだ。3代目までは、スポーツミニバンというオデッセイの性格を考慮し、ステアフィールにこだわって油圧式にしていたそうだが、電動式になったことでより滑らかで気持ちいいステアフィールに生まれ変わった。

3列目乗員の足入れスペースを約40mm拡大するなど、3列目の快適性にこだわった。
インパネ周りは基本的に正常進化だが、4代目の方がより立体的に見える。

運転はやはり、アブソルートが楽しい。VTECに切り替わる滑らかさや高回転まで気持ちよく回るエンジン、地を這うような安定した走りはスポーツセダンのような感覚だ。サスペンションも先代同様で、フロントには、直進安定性や乗り心地に優れた、ダブルウイッシュボーンサスペンション、リヤには、低床プラットフォームの実現に大きく貢献するコンパクト設計のリアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンサスペンションを採用。軽快なハンドリングと快適な3列目まで快適な乗り心地を実現している。

このようにスポーツミニバンとしての地位を確実にした4代目だが、時代は変わりハイルーフミニバンの人気が高まるとともに、4代目の販売台数は3代目の3分の1以下に落ち込んだ。そこで登場したのが劇的進化した5代目である。

油圧式から電動パワステに変更されたのも大きなトピックだ。

SPECIFICATIONS:M

【発表】2008年10月16日
【価格】259万円(当時)
【寸法・重量・性能】
全長×全幅×全高:4800×1800×1540mm
ホイールベース:2830mm
トレッドF/R:1560/1560mm
車両重量:1600kg
10モード燃費:13.2km/ℓ
【エンジン】
型式:K24A
種類:直列4気筒DOHC
総排気量:2354cc
圧縮比:10.0
最高出力:173ps/6000rpm
最大トルク:22.6kgm/ 4300rpm
燃料噴射装置:PGM-FI
燃料タンク容量:60ℓ
【走行伝達装置】
サスペンション前:ダブルウイッシュボーン式
サスペンション後:ダブルウイッシュボーン式
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後:ディスク
タイヤ・サイズ:215/60R16

5代目(2013-2021)スライドドア初採用! ハイブリッドモデルも登場した現行モデル

オデッセイ G・EX

2013年10月に発表された5代目(現行)は、3列すべてが広く快適で、上質な室内空間と走行性能を今までにない高い次元で両立した上級ミニバンを目指し開発された。時代に先駆けて多人数乗用車の新しい価値を創造してきた歴代オデッセイの設計思想を継承しながらも、プラットフォームとパワートレインを刷新し、居住性、走り、燃費性能、デザイン、使い勝手、安全性能の多方面で進化を遂げている。

また車高は、1685mmと4代目と比較して約150mmもアップした。初代と比べても10mm高い。また4代目まではリヤドアをヒンジ式だったが、初めてスライドドアとなった。ただスライドドアを採用しているミニバンとしては全高はまだまだ低い(ライバルエスティマは1730mm)。

全高は一気に1685mmとなった。

室内高は1325mm(FF)(エスティマはもちろんエルグランドより高い)を確保し、2列目・3列目のヘッドクリアランスはラージクラスと同等のゆとりを実現した。また、タンデムディスタンスや室内幅も拡大し、多人数での乗車がより快適な室内空間が作られている。

また2列目にはロングスライドロングスライド機構やオットマン、シートバック中折れ機構を備えた豪華なキャプテンシートも採用。エリシオンが販売終了になりスポーツミニバンだけでなく、プレミアムミニバンとしての役割も担うこととなった。

2013年登場当時のグレード構成は、大きく分けて標準モデルとアブソルートの2種類が用意された。現在はアブソルートのみになっている。

2列目のプレミアムクレードルシートはファーストクラスのような座り心地だ。
エアコン操作パネルはタッチパネルとなった。

パワートレーンは、新世代の2.4ℓ DOHC i-VTECエンジンを採用。2016年2月の改良では2.0ℓエンジンとモーターとを組み合わせたハイブリッドモデルも登場した。

スポーティな走りを楽しむなら、ガソリンモデルのアブソルートもいいが、プレミアムミニバンとしてはハイブリッドの出来が非常に良い。また、ハイブリッドシステム、「i-MMD」(現在の名称は「e:HEV」)はモーターでの走行がメインで、モーター特有のスムーズな加速と力強さを感じるオデッセイの新しい可能性を秘めたシステムだ。またガソリンモデルの登場当初は足まわりが硬く、乗り心地が良くなかったが、ハイブリッドモデルが登場した2016年ごろには全体的にマイルドな乗り味に変更された。

全高が高くなっても走りは妥協しないのがオデッセイの伝統だ。

2020年11月にビックマイナーチェンジ!

オデッセイ e:HEV アブソルート EX

2020年11月のビックマイナーチェンジでは、エクステリアデザインを刷新するとともに、インテリアの質感向上や、コンビメーターパネル内の高精細フルカラー液晶パネルを大型化するなどの改良が加えられた。

また、ジェスチャーコントロール・パワースライドドアや、予約ロック搭載による使い勝手の向上、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」に後方誤発進抑制機能を追加するなど、乗る人すべてにより安心、より快適にドライブを楽しめるよう商品の魅力を高めている。

マイナーチェンジされたモデルの評価も高く、販売台数も伸ばしていただけに販売終了は誠に残念である。

SPECIFICATIONS:アブソルート(7人乗り)

【発表】2013年10月31日
【価格】315万4000円(当時)
【寸法・重量・性能】
全長×全幅×全高:4830×1820×1685mm
ホイールベース:2900mm
トレッドF/R:1560/1560mm
車両重量:1810kg
JC08モード燃費:13.6km/ℓ
【エンジン】
型式:K24W
種類:直列4気筒DOHC
総排気量:2356cc
圧縮比:11.1
最高出力:190ps/6400rpm
最大トルク:24.2kgm/ 4000rpm
燃料噴射装置:PGM-FI
燃料タンク容量:55ℓ
【走行伝達装置】
サスペンション前:マクファーソン式
サスペンション後:車軸式
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後:ディスク
タイヤ・サイズ:215/55R17

ホンダ・オデッセイ| これがオーナーの本音レビュー! 「燃費は? 長所は? 短所は? <モーターファン会員アンケート>

高い運動性能と快適性、多人数乗車を兼ね備えた乗用ミニバンのパイオニア、ホンダ・オデッセイ。Motor-Fan TECHの会員の方々...

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このようにオデッセイは、ミニバンブームの火付け役となった功労車というだけでなく、低床設計や走りの良さなど、5世代を通して伝統を大切にするユニークなミニバンだ。販売が終了してしまうのは寂しい。今年いっぱいで5代目オデッセイを購入できるのは最後のチャンスとなる。ぜひ走りの良いミニバンを探している方はオデッセイを検討してみるのはいかがだろうか。

第154弾 HONDAオデッセイのすぺて
第260弾 新型オデッセイのすべて
第336弾 新型オデッセイのすべて
第418弾 新型オデッセイのすべて

第486弾 新型オデッセイのすべて

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