キーワードは「レーザー式」と「ドライブレコーダー」! 従来の常識が通用しなくなる!? 2019年交通取り締まりの傾向と対策! Part1【交通取締情報】
- 2019/02/02
- 「東新宿交通取締情報局」
移動オービスによる反則行為(青切符)での検挙、レーザ式固定オービスの登場、さらに「あおり運転撲滅」という大義名分の上での軽微な違反取り締まりの厳格化など、2018年はまさに交通取り締まり変革の年と言っていい。そして今年、2019年、否が応でも、それが確実に加速する! まずは、「速度違反」と「あおり運転」取り締まりの現状と対策を検証してみよう!
☆スピード違反
オービスによる検挙=赤切符の常識が崩壊!
1. 固定式オービス
2016年6月に、警察が自動速度取締機、オービスの運用方法を見直すことを発表したが、現在、その見直しは着々と進行中。この2年で10数機が新設されたのに対して、撤去は4倍以上の60数機と、明らかに撤去がメインとなっている。
その理由は、まず、全国に設置されているオービスの相当数が、すでに耐用限界を迎えていること、さらに、一時期、大量に設置したHシステムがメーカー(三菱電機)の撤退により、全数が撤去対象になっているからだ。さらに、撤去ポイントに新たに代替え機を新設するケースが少ないことからも、今後、固定式オービスは徐々に減っていくことになるだろう。
ただし、取り締まり効率の高いポイントには、確実に新世代のオービスであるLHシステムや新Ⅼ型オービス、そしてさらに、現在、大阪府で運用されているレーザー式オービス(Li/LHi)が新設されていくはずだ。特に、一般道のオービス全76機が、撤去対象となっているHシステムである北海道で、昨年暮れから撤去が始まったところを見ると、アーチがそのまま流用できるLHiに徐々に変わっていくのではないかと、噂されている。果たして、すでに全国で本格運用されている移動オービスと同様に、固定式においてもレーザー式が主流となるのか、興味しんしんだ。
2. 移動オービス
昨年、移動オービスの導入を発表した都道府県が、今年に入り、次々と本格的な運用開始の模様を、各メディアに公開している。現在、移動オービスによる速度取り締まりを実施している都道府県警は、次の通りだ。
北海道/青森県/秋田県/岩手県/宮城県/栃木県/埼玉県/東京都/神奈川県/山梨県/静岡県/長野県/愛知県/岐阜県/富山県/滋賀県/奈良県/兵庫県/岡山県/島根県/香川県/福岡県/宮崎県/大分県
最近、すっかり、スピード取り締まりの話題の主となっているが、冷静に考えてみれば、導入された可搬式移動オービスは、各都道府県で1機から最多でも5機。通常は所轄署ではなく交通機動隊に配備されているようだが、それにしても毎日、各都道府県内のあちこちで行われているわけではないことは、その数を見れば明らかだ。
それよりも、問題なのはその運用方法。従来、撮影を伴う取り締まりの対象は、固定式オービス同様、非反則行為(赤切符)のみというのが常識だったが、昨年、愛知県警が15kmオーバーという反則行為で後日呼び出しによる検挙を行い、我々ドライバーを震撼させたことは記憶に新しい。さらに、その記憶が冷めないうちに、先日、岐阜県可児市内で、無人運用されていた半可搬式オービスを発見! 「オービスによる取り締まりで切られるのは赤切符」「移動オービスでの検挙は警察官の現認が必要」という常識が、見事に覆されたことになる。
残念ながら岐阜県での無人運用において反則行為(青切符)でも後日呼び出しによる検挙を行っているのかどうかは、今のところ未確認だが、現地の道幅や交通量を鑑みれば、非反則行為のみ取り締まっているとは、取り締まり効率を考えても、とても思えないのだが。
いずれにしても、いまだに測定精度など、素性が明らかにされていないレーザー式移動オービスを当然のように導入したり、平気で青切符を切ったり、しまいには無人で運用したり、と、警察は、移動オービスの市民権を強引に得ようとしているとしか考えられない。
我々、ドライバーにとってはレーダー探知機が効かない以上、対処の仕様はないが、最近、移動オービスの目撃ポイントが格納されているレーダー探知機やオービスアプリ等が、販売されている。それで万全というわけではないが、ないよりはマシ。さらに、ネットの目撃情報などをチェックして、リスクを最小限に抑えてほしい。
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