新車・中古価格

2022/08/19

トヨタカムリの新型モデル情報を紹介します。トヨタカムリの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。トヨタカムリ新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

トヨタカムリ新型モデルの概要

トヨタカムリは、日本国内市場はもちろんグローバル市場でも大きな支持を集めるミドルサイズの高級セダンだ。トヨタとしては初となるエンジンを横置きしたFF車として1982年にデビュー。セダンの多くがFRを採用するなか、駆動パーツの多くをフロントに集約できるFFならでは特性を活かし、上級セダンに匹敵する広い室内空間を確保したことで大きな支持を集めている。

現行モデルは、1980年に登場したトヨタカムリの前身となる「セリカカムリ」から数えてちょうど10代目。TNGA思想に基づき、プラットフォームが一新され、ドライブトレーンもハイブリッドに統一。2WDと4WDがラインナップされ、価格帯は2WD（FF）が約346万円～447万円、4WDが約368万円～467万円と高級セダンでありならが手が届きやすい価格帯に設定されている。

トヨタカムリの外観・内装デザイン

正統派セダンとして王道を突き進むトヨタカムリ。まずは、TNGAに基づいてプラットフォームが一新された最新モデルの外観をはじめ内装デザインなどをチェックしてみよう。

外観：新プラットフォーム採用でよりアグレッシブに

現行のトヨタカムリは、歴代モデルのDNAを継承しつつもトヨタが掲げる設計思想TNGAに基づいて大幅に設計が見直されたモデルでもある。

大開口のフロントグリルを採用することでアンダーグリルの存在感を高め、さらにベルトラインを下げ後ろ上がりに設計することでスポーティかつ堂々としたワイド＆ロースタイルを実現。

リア周りは、Cピラーを太くすることに加え、ルーフを後方に伸ばすことで後部座席のクリアランスを確保。加えてトランクの後端をダックテールにすることでスポーティさと躍動感を演出している。

内装：先進的な造形と上質さを両立

インパネ周りは、ダイナミックかつ動的なラインで構成した左右非対称デザインを採用。7インチのＴＦＴカラー液晶マルチディスプレイを備えることで先進さも強調。加えて、ソフトな表皮や金属による加飾が行われることによって上質感も同時に演出。王道たるセダンを所有する喜びと満足感も演出されている。

またフロントシートは、体全体を包み込むかのような形状を持ち、ウレタンパッドとバネの最適化によって体重を分散。レザーパッケージは、本革を採用することで上質感が高められている。

トヨタカムリのサイズ・室内スペース

トヨタカムリは、ミドルサイズセダンでありながらFFベースであることに加え、TNGAプラットフォームの採用によって大型セダンに匹敵する室内空間を確保している。ここでは、トヨタカムリのサイズ感をはじめ、室内スペース、そして収納スペースをみていこう。

ボディサイズ：大型セダンとしては標準的サイズ

トヨタカムリのボディサイズは、全長4885mm×全幅1840mm×全高1445mmと大型セダンよりも一回り小さいものの、ミドルサイズのセダンとしては標準的なサイズ感に収まる。

ホイールベースは2825mmと同クラスの中でも長く、直進安定性の良さと室内スペース確保に寄与しているものの、最小回転半径は5.9mと大きくなる。車種によってはミニバンや大型SUVを超えるため、慣れるまでは狭い路地などでの運転に注意が必要となる。

室内スペース：着座位置が低く、車内空間は広々

そもそも着座位置の低いセダンだが、トヨタカムリの着座位置は、先代よりもさらに低く設定されるため、よりスポーティさが実感できる。

FFベースのセダンならではの広々とした室内空間が確保されているため頭上スペースも広く圧迫感もほとんどない。特に後部座席は、頭上スペースも然ることながら足元のスペースも広く確保されているため窮屈感もなく、リラックスした乗車姿勢を取ることができる。

収納スペース：奥行きはクラス最大級だが横幅は控えめ

ハイブリッド用のバッテリーを後部座席下に配置することで先代よりも広くトランクルームを確保。最小時でも奥行1160mm、最小幅が1080mmといった具合に十分な荷物を積むことが可能だ。

また、後部座席を格納することでトランクスルーが行うことができ、最大の奥行を2100mmまで拡張可能。最大で524Lの荷室容量が確保できるため、レジャーシーンにおける活用の幅も広がる。

トヨタカムリの性能・燃費・装備

トヨタカムリは、2.5Lのガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車のみラインナップされる。ここでは、その走行性能をはじめ、燃費や装備・機能などをチェックしてみよう。

走行性能：TNGA採用でよりスポーティな走りを実現

トヨタカムリに搭載されるエンジンは、新たに設計された2.5Lダイナミックフォースエンジン。高い熱効率と強力なモーターの搭載によって、高いレスポンス性能を発揮。

加えてボディもTNGA思想に基づいて新たに設計され、重心高さをより低くすることで安定性を向上。摩耗特性を適正化したショックアブソーバーを全車に標準搭載するほか、WSグレードはフロントにマクファーソンストラット式、リアにはレースシーンでも活用されるダブルウィッシュボーン式のサスペンションを採用することで高い操舵性を実現。よりスポーティな走りが楽しめる。

安全性能：先進的な予防安全機能を標準装備

歩行者や自転車を含めた他の交通に対応した衝突回避機能に加え、レーンアシスト、レーダークルーズコントロールなどを含むトヨタの先進安全予防「Toyota Safety Sense」、踏み違いによる衝突の回避機能を全車に標準搭載。思わぬ事故やドライバーの負担軽減に大きく寄与している。

また、ドアミラーやルームミラーで確認しにくい後方の車両をモニターするブラインドスポットモニターをエントリーモデルとなるX以外すべてのグレードに搭載。走行時はもちろん、駐車場から後退で出庫する際の安全性を高めてくれる。

燃費性能：高効率HV採用でパワフルさと低燃費を両立

トヨタカムリに搭載される2.5Lダイナミックフォースエンジンは、世界トップクラスとなる41％の高い熱効率を実現。さらにストロークのロング化や高効率の吸気ポート、直噴のインジェクションの採用によって安定した燃焼をサポートしている。

それによって、2WDのエントリーモデルとなるXならWLTCモードで27.1㎞/L、その他のグレードでも24.1㎞/L、4WDでも全グレードともに21.6㎞/Lと高い低燃費性能を誇っている。

装備・機能：無段階調整やヒーター内蔵シートを採用

WSとGグレードの運転席は、前後スライドや莉玖らインニングの他、シートの上下、チルトアジャスターをそれぞれ電動による無段階調整が可能。助手席はレザーパッケージのみ前後スライドとリクライニングが電動で操作可能だ。

また、WSとGのレザーパッケージには、シートヒーターを標準装備。寒い冬のドライブも快適に過ごすことが可能だ。WSとGのファブリックシート搭載グレードもメーカーオプションでシートヒーターを追加することができる。

トヨタカムリおすすめポイント要約

トヨタカムリは、日本市場でも支持を集めているがグローバル市場、とりわけ北米市場においては長きに渡ってベストセラーとして君臨している高級セダンだ。トヨタが掲げるTNGA思想に基づき、大幅に設計が見直され、そのフォルムはもちろん走行性能や燃費性能、装備や機能にも磨きが掛けられている。

ミドルサイズでありながらFFをベースであることに加え、ルーフを極限まで後方に下げることで室内スペースも大きく確保。ミニバンやSUVといった室内空間の広い車に人気が集まる現代に合わせた進化を遂げている。

大人数で移動することはほとんどなく、落ち着いた雰囲気でドライブを楽しみたい人はもちろん、2.5Lエンジンを搭載したハイブリッド車ならではの力強く、そしてスポーティな走りを愉しみたい。そんなドライバーにこそおすすめの1台と言えるだろう。