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縦置き用多段化ATのニューカマー! ジヤトコがFR車用9速AT「JR913E」を新開発 初出しは日産タイタン

  • 2020/03/31
  • Motor Fan illustrated編集部
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ジヤトコは、FR車用9速オートマチックトランスミッション「JR913E」を新開発した。

 今回新たに開発したFR車用9速オートマチックトランスミッションは、理想的なギア比の設定やレスポンスの良い変速を実現する油圧システムを構築した、高効率・高応答なオートマチックトランスミッション。

【変速比】
 1速:5.425
 2速:3.263
 3速:2.250/2.225
 4速:1.649
 5速:1.221
 6速:1.000
 7速:0.862
 8速:0.713
 9速:0.597
 後退:4.799
 最終減速比:4.083/3.692
 レシオカバレージ:9.09

 なお、この新開発のFR車用9速オートマチックトランスミッション「JR913E」は、富士地区(静岡県富士市)で生産し、2020年2月に北米で発売された日産タイタンに搭載されている。組み合わせるタイタンのエンジンが560Nm(VK56型V8)ということを考えると最大トルク容量は600Nm程度か。なお、MY19にもラインアップされていた5.0ℓV8ディーゼルエンジン(752Nm)との組み合わせはアナウンスされていない。先代のJR710E/711Eのレシオカバレージが6.31だったことから、大幅なステップアップを果たした。

 主な特徴は以下の通り。

■ 走行条件に応じた最適なギア位置を選択可能とする9速オートマチックトランスミッション
 車の走行条件に応じた最適なギア位置の選択が可能となることによって、発進から中間加速ではダイレクト感のある力強い走りを実現するとともに、高速走行時には低いエンジン回転数をキープすることで優れた燃費性能と静粛性を実現。

■ メカニカルロスの最小化・最適化設計を行い、高効率で優れた燃費性能を実現
 オイルポンプやギアなどのメカニカルロスを最小限に抑えることで、高効率で優れた燃費性能を実現。また、内部潤滑流量を走行条件に応じて可変とし、各構成部品に対して常に最適な流量を供給することで、燃費性能と耐久性能を高次元で両立している。

■ 意のままのドライビングフィールを実現する高応答アクチュエーター
 コントロールバルブ内のソレノイド指示電流のコントロール性を向上することや変速時に電動オイルポンプを起動することで、ドライバーのアクセル操作から車の挙動までの応答スピードを極限まで高め、意のままの走りを実現した。

MY2020の日産タイタン@北米市場

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