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ポルシェの水平対向エンジンの真髄を思い知る ポルシェ恐るべし。911GT3の超高回転型フラット6(MA175型)を分解する

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シリンダーヘッドカバーを外したところ。茶色いパーツは治具で、エンジンパーツではない。
バルブ駆動はフィンガーフォロワーを介して行なわれる。(主力のターボユニットは4気筒も含めてダイレクト)DLCコーティングされて真っ黒に見える。
ここだけ見ると「直列3気筒エンジン」のようだが、ボア径102.0mmというビッグボアのエンジンは、ほかにはGMシボレー・コルベット(LS7)のボア104.8mmくらいか。
ガスケットを外したところ。
ピストンを取り外したシリンダーを覗き込む。コンロッドはチタン合金製でパンクル(Pankl)社製。
底部に2本のピストンオイルジェットが見える。
アルミ鍛造ピストンを見る。このピストンが2013年製。走行1000km程度の状態だそう。
エンジン底面からオイルポンプを取り外し、オイルウィンデージトレイを取り外した状態。6気筒分の部屋が見える。水平対向といえば、いわゆる「カミソリクランク」。水平対向で全長を短くし、回転バランスの面で有利にするには、対向するシリンダーにおけるクランクピンのオフセットを小さくする必要がある。そのためにはクランクウェブを薄くせざるを得なくなるので必然的にカミソリクランクになる。

ピストンの薄さもチタン製コンロッドも、レーシングエンジンのよう。ピストンピンもフィンガーフォロワーもDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングが施されて真っ黒。
エンジンの補機パーツも、シリンダーブロックも、もちろんシリンダーブロックも、水平対向エンジンを造り続けてきたポルシェのこだわりとノウハウが込められている。ひと言でいうと「ポルシェ、恐るべし」と感嘆させられるエンジンだ。

MA175
水平対向6気筒DOHC
排気量:3799cc
ボア×ストローク:102.0×77.5mm
圧縮比:12.9
最高出力:350kW(475ps)/8250rpm
最大トルク:440Nm/6250
燃料供給:DI(筒内燃料直接噴射)
ブロック材:アルミ合金

Motor Fan illustrated Vol.134『水平対向エンジン』

MFiとしてVol.20以来の水平対向エンジン特集。ポルシェ、スバル、ホンダ、BMW、ライトプレーン(飛行機)の水平対向エンジンをじっくり図解する。『水平対向エンジンの現在地』を探る。11/15発売。表紙のエンジンは、このMA175。

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