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2022年ポルシェカレラカップジャパン用競技車両「911 GT3カップ」の購入申し込み受付が開始! 税込3465万円

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6月9日、ポルシェジャパンはポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の競技車両である「911 GT3カップ」(タイプ992)の購入申し込み受付を開始した。税込車両価格は3465万円。

4.0ℓ水平対向6気筒エンジンは先代を25ps上回る510psを発生。ラップタイムはサーキットのレイアウトに応じて1%まで短縮

世界のベストセラーレーシングカーの最新世代であるタイプ992の「911 GT3カップ」は、現行型911である992世代をベースにした最初のレーシングカーで、ワイドなターボ仕様のボディを備えたワンメイクカップ用マシンだ。先代を25ps上回る510psの最高出力を発生しながらも合成燃料の使用が可能なため、レース条件下での二酸化炭素排出量を大幅に削減することが可能だ。ラップタイムは、サーキットのレイアウトに応じて1%まで短縮される。

ポルシェは1990年、ポルシェカレラカップドイツのデビューシーズンに向けて、最初の911カップカーを発表した。964世代をベースにしたモデルの最高出力は260psだった。93年からはF1サポートプログラムの一環として新設されたポルシェスーパーカップも開始した。この大きな功を収めたレーシングカーは現在までに4251台が生産され、タイプ992で第7世代となる。

ポルシェモータースポーツのセールスディレクターを務めるミハエル・ドライザー氏は「新型911 GT3カップは、911をベースとした911カップカーの歴史に新しい章を開きます。私達の目標は、今後の数年間で累計生産台数5000台を超え、代々のモデルと同様にプロのモータースポーツへの道を歩む新世代の才能あるレーシングドライバーを支援し、世界中のカスタマーモータースポーツの顔となることにあります」と述べている。

新型911 GT3カップは2018年にデビューしたタイプ992の911カレラをベースに、2019年初めに具体的な開発が始まった。プロジェクトマネージャーのヤン・フェルトマン氏が率いるチームの主な開発目標は、時間とメンテナンスの費用を抑えながらパフォーマンスを高めて、さらにアグレッシブなデザイン、より素直なハンドリング、優れた耐久性を実現することにあった。新しいレーシングカーの多くの側面にその結果が反映されており、これまでと同じくシュトゥットガルトのツッフェンハウゼン工場にて、市販の911と同じラインで生産されている。

「新型911 GT3カップをプロフェッショナルレーシングカーとしてさらに位置づけると同時に、チームが使用する際の費用対効果を高めたいと考えました。私達は、目を見張るような外観、サスペンションの改良、および電装品のインテリジェントなソリューションによって、これを実現することに成功しました。ハンドリングは、いっそう精確で楽しいものになっています。性能の改善とコックピットの最適化によって、ポルシェがこれまでに製造した中で最高のカップカーになりました」とフェルトマン氏は説明している。

911 GT3カップの最も魅力的な特徴のひとつが、最適化されたエアロダイナミクスと、一見して印象的な力感あふれるエクステリア。カップカーに初めて採用されたワイドなターボ仕様軽量ボディもこれに寄与している。全幅は先代のリヤ幅を28mm上回る1902mmで、ホイールの前に追加された冷却空気のインレットが特徴だ。さらに911 GT3カップはフロントアクスルも大幅にワイドになり、フレアフェンダーの追加によってフロントアクスルの寸法が1920mmになっている。これにより、フロントに12インチ幅のリムとリヤに13インチの調和のとれたホイールとタイヤの組み合わせが可能になった。これはGTレース特有で、レーシングカーのハンドリングとドライバビリティーに好影響を与える。

同時に、第7世代のカップカーは空力ダウンフォースを著しく増加させている。これは、大型リヤウイングを備えたリヤスポイラーとレースに適合されたフロントエプロン(フロントリップスポイラーと戦略的に配置されたセパレーションエッジ)の組み合わせによるもの。「スワンネック」マウントを備え11段階の調整が可能なリヤウイングは、連続したウイング下のエアフローを実現する。この空力効率の改善は、特に高速コーナーでの安定したハンドリングも提供する。

991.2世代カップカーのボディは、70%のスチールと30%のアルミニウムで構成されていた。新型車ではこの比率が入れ替わっている。車両重量の約35kgの増加(乾燥重量1260kg)は、スチール製セーフティーセルへのストラットの追加などによるものだ。取り外し可能なルーフのエスケープハッチは、最新のFIA基準に準拠している。GT3カップのすべてのウインドウは軽量ポリカーボネイト製で、傷のつきにくいハードコートグレージングが施されている。ドア、エンジンフード、リヤウイングはカーボンファイバー強化プラスチック製となっている。一方で、独特のエアアウトレットダクトとセンターエアインテークを備えたフロントフードは、インテリジェントな材料の利用の好例。911カレラと同様にアルミニウム製で、アクシデントの際の修理費用を削減する。

デザイナーは、特にドライバーの人間工学を考慮した。新しいレーシングシートは、角度に加えて2段階の高さ調節が可能だ。調整可能なステアリングコラムとの組み合わせで、すべてのドライバーの身体に理想的にフィットする。さまざまな厚さのパッドにより、シートを各ドライバーのニーズに合わせることが可能だ。再設計されたオープントップのカーボンファイバー製モータースポーツマルチファンクションステアリングホイールは、911 GT3 Rから採用されているものだ。このほかコクピットでは、ドライバーからのフィードバックを反映して、イルミネーテッドスイッチが再配置された。右側に10個の大型スイッチを備えたラバースイッチパネル(RSP)は、ポルシェ919ハイブリッドのコントロールエレメントを連想させる。レースの暑さのなかでも使いやすいこれらのスイッチには、照明や換気、ドライからウェットへのタイヤの設定変更など、中心的機能が割り当てられている。ブレーキバランスの調整は、細部の巧みな強化の例に挙げられる。これによって、ブレーキ圧の増減の必要に応じて、RSPの右外側にあるロータリースイッチを使用して、進行方向に対して直感的に制御することができる。

中央に配置された10.3インチカラーモニターは一新された。このモニターはレース中、ドライバーにとって重要なデータと情報の表示を優先する。エンジン回転数の横には、水温と油温、使用中のギヤ、エラーメッセージ、あるいは雨天時の「ウェット」などの重要なベースライン設定情報が表示される。ドライバーとレースエンジニアが同じ情報を見ることができるように、データの読み出し後のディスプレイとコンピューターモニターの両方のデザインが一致。これは、各セッション後の分析に役立つ。

電子機器は、エラー分析を容易にし、問題解決に具体的に役立つように、使いやすいように設計。約700の診断オプションを利用することができる。専用ソフトウェアは、すべての情報を理解しやすく明確に要約。ABSやトラクションコントロールなどの車両機能もシステムに保存されている。

電子部品の配置に、新型911 GT3カップの洗練された繊細なソリューションのもうひとつの例を見ることができる。モータースポーツコントロールユニットとデータロガーは、助手席足元から右側リヤコンパートメントに移動。その結果、同乗走行が必要な場合などに助手席を設置することができる。

サスペンションは最高のレーシングテクノロジーを提供する。リヤはプロダクションモデルから基本的に変更されていないが、フロントは、ポルシェの現在のトップレーシングモデルである911 RSRと同様に、ダブルウィッシュボーンとユニボールベアリングによって制御。これにより、ダンパーは横方向の力を受けずに軸方向の力のみを受けるようになり、さらに精確なターンインが実現されてフロントアクスルの感触が向上する。ショックアブソーバーも、919ハイブリッドと911 RSRから最先端のバルブテクノロジーを受け継いでいる。今回、初めて911 GT3カップに完全電気機械式パワーステアリングが導入されており、油圧ポンプと関連の油圧ラインが不要になった。

新型911 GT3カップも初代カップカーと変わらず自然吸気レーシングエンジンを搭載しています。ドライサンプ潤滑方式を備えた高回転ユニットの水冷式4.0ℓ水平対向6気筒エンジンは、先代の7500rpmより高い8400rpmで最高出力の510psを発揮する。レブリミットには8750rpmで達し、6150rpmで470Nmの最大トルクを発生する。ふたつのレゾナンスフラップを備えたシングルスロットルバタフライシステムは、さらにダイレクトなレスポンスを実現し、触媒コンバーターレーシングエグゾーストシステムとの組み合わせで、荘厳なサウンドを奏でる。レーシングシリーズ、レギュレーション、サーキットに応じて、3種類のエグゾーストシステムから選択することができる。新型ではさらに、ボッシュ製MS 6.6電子制御エンジマネジメントシステムも装備されている。

6気筒エンジンは先代と同様に、100時間の走行後にメンテナンスチェックを行うだけで済む。エンジンは、シングルマスフライホイールと3プレート焼結金属レーシングクラッチを介して、72kgの6速ドッグクラッチ式シーケンシャルギヤボックスに接続。ステアリングホイールのパドルシフトを介して変速が行われ、60時間のレース後にギヤボックスの「マイナー点検」が必要になる。これは、ポルシェ・モービル1スーパーカップの約2年に相当する。120時間のレース後に大規模なオーバーホールが予定されている。シフトバレルアクチュエーターは、従来の空気圧ユニットに代わり電動サーボモーターによって作動。迅速なギヤシフト、ライブ診断のオプション、およびギヤシフトエラー時などの損傷リスクの低減がそのメリットに挙げられる。

なお、ポルシェジャパンがデリバリーする「911 GT3カップ」は、PCCJ 2022年シーズンへのフル参戦が義務付けられている。購入希望する場合は、6月23日までにポルシェカレラカップジャパン事務局へ問い合わせのうえ、所定の車両購入申込書にて申し込みを。なお、販売台数には限りがあるので、希望に沿えない場合がある。

●ポルシェカレラカップジャパン事務局(コックス株式会社内)
・TEL:0465-80-3808

●ポルシェ公式WEBサイト「モータースポーツ」

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