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[ジュネーブ・モーターショー2018] ルノーの新型1.3TCeエンジンは、新型メルセデス・ベンツAクラス搭載の同型エンジン

  • 2018/03/06
  • Motor Fan illustrated編集部
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ルノーの新しい1.3ℓ直4ガソリン直噴ターボ

2018年のジュネーブ・モーターショーには、ルノー日産アライアンスとダイムラーとのパートナーシップのもとに開発された新しい1.3ℓ直4直噴ターボが出展された。これは、デビューしたばかりの新型メルセデス・ベンツAクラスが搭載する1.3ℓM282型エンジンのルノー版である。

ルノーの新エンジン1.3TCeは、ルノーにとって新世代ガソリン・エンジンである。ルノー日産とダイムラーの共同開発による新しい1.3ℓ直4直噴ターボエンジンは、ルノーでは1.3TCe、ダイムラーではM282型と呼ばれることになる。



この新しいルノー1.3TCeエンジンはその名の通り、排気量1.3ℓの直列4気筒DOHC直噴ターボである。ルノーでは出力違いで、Energy TCe115(115ps)、Energy TCe130(130ps)、Energy TCe140(140ps)、Energy TCe160の3仕様があり、TCe140とTCe160には、7速DCTであるEDC仕様も設定される。

このエンジンを最初に積むのは、ルノー・キャプチャーとルノー・セニックである。

ルノー日産のアライアンスが関係しているだけあって、新1.3TCeは、日産GT-Rのミラーボア・コーティングが採用されている。直噴インジェクターの噴射圧は250bar、吸排気に可変バルブタイミング機構が付く。

昨年12月の発表では、TCe160エンジンをルノーセニックとグランセニックが搭載し、そのエンジンはスペインのバリャドリッド工場で生産される、としていた。

発表されているエンジンスペックは

Energy TCe 160 EDC
排気量:1330cc
最高出力:120kW(160ps)/5500rpm
最大トルク:270Nm/1800rpm

である。

同じ共同開発で生まれたダイムラー版M282型エンジンのスペックは次の通りだ。

1.3ℓ直列4気筒DOHCターボ
エンジン型式:M282型
排気量:1332cc
ボア×ストローク:72.2×81.4mm
ボア/ストローク比:1.3
ボアピッチ:85.0mm
圧縮比:10.6
バルブ数:4/シリンダー
最高出力:120kW(163ps)/5500rpm
最大トルク:250Nm/1620-4000rpm
リッター当たり出力:90kW/ℓ
ターボ:シングルスクロールターボ

排気量がルノー版の1330ccと2cc違うが、これが意味するところはいまのところ不明だ。
M282型は、ダイムラーが特許を持つ「デルタ・シリンダーヘッド」と呼ぶ、新しいシリンダーヘッドを使うというから、このあたりで1.3TCeとM282で違いがあるのかもしれない。
燃料噴射圧は、どちらも250barと発表されている。

こちらがダイムラー版M282型1.3ℓ直4ガソリン直噴ターボ。トランミッションは、ゲトラグ製DCTだからルノーのEDCと同じものと考えてよさそうだ。
こちらがruno-bann1.3TCe。トランミッションはEDC(ゲトラグ製DCT)だ。

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