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3列7人乗り=室内は広いが走りは鈍重、とは限らない! プジョー3008/5008vsマツダCX-5/CX-8比較試乗…生まれも育ちも酷似した兄弟同士、だがトータルバランスと費用対効果ではCX-5が頭一つ抜けていた

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4台で大きく異なる2列目以降のパッケージング

マツダCX-8

 そして、4台の差が大きく現れたのが、2列目以降の空間である。なお、マツダの2台については下記の記事に詳しいため、ここでは概要のみお伝えするが、身長176cm・座高90cmの筆者が運転席を適切なポジションに調節しても、2列目はヘッドクリアランスが両車とも約15cm、ニークリアランスはCX-5が約25cm、CX-8が約30cm確保されていた。

同門対決 マツダCX5とCX-8。ラゲッジスペースを比べてみる。使い勝手は? 容量は? 後席は?

マツダCX-5の2列目シート
マツダCX-8の2列目シート

 ところが3008と5008の2列目を比較すると、ニークリアランスこそ両車とも、運転席調整後の状態で約25cmの空間を備えていたが、ヘッドクリアランスは3008が約10cmなのに対し、5008はゼロ。完全に頭頂部がルーフに当たってしまった。

プジョー3008の2列目シート
プジョー5008の2列目シート

 今回のテスト車両は両車ともオプションのパノラミックサンルーフを装着していたため、非装着の車両よりヘッドクリアランスが減少していると思われるが、それを差し引いても5008の頭上空間に余裕は全くない。しかも5008の2列目は3座均等配分なうえシートアレンジ優先の設計で、幅も座面の奥行きも背もたれの高さも不足しており、そのうえ左右席に座れば側頭部がルーフサイドメンバーに当たってしまう。

プジョー3008の室内寸法図。2列目ヒップポイント~ルーフ間は912mm、座面長は554mm
プジョー5008の室内寸法図。2列目ヒップポイント~ルーフ間は889mm、座面長は487mm

 ロングボディの2台に備わる3列目は、5008より全長が260mm長く全高も80mm高いCX-8の圧勝。CX-8は170cmの人まで快適に座れるだけの空間が確保されているが、5008の3列目はあくまで小学生以下の子どものための緊急用に過ぎない。

プジョー5008の3列目シート
マツダCX-8の3列目シート

 荷室容量を比較してみると、3008は2列目使用時が520ℓ、格納時が1482ℓ。CX-5は2列目使用時が505ℓとなっており、格納時の数値は公表されていない。

プジョー3008のラゲッジルーム。2列目は6:4分割可倒式
マツダCX-5のラゲッジルーム。2列目は4:2:4分割可倒式

 5008は全席使用時の数値が不明だが、3列目格納時は702ℓ、2・3列目格納時は1862ℓ。CX-8は全席使用時が239ℓ、3列目格納時が572ℓで、2・3列目格納時の数値は非公表だ。

 なお、2列使用時の荷室容量を小さい方から並べてみると、CX-5(505ℓ)、3008(520ℓ)、CX-8(572ℓ)、5008(702ℓ)の順となる。

プジョー5008のラゲッジルーム。2列目は3座均等分割可倒式、3列目は5:5分割可倒式
マツダCX-8のラゲッジルーム。2列目は6:4分割可倒式、3列目は5:5分割可倒式

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