Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • モーターファンテック
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. カタログ
  3. マツダ|MAZDA
  4. アテンザセダン

Mazda ATENZA(Mazda6) Driving Impression 新型マツダ・アテンザ(Mazda6)燃費は?走りは?質感は?580kmドライブしてわかったこと。:XD L Package(AWD)

このエントリーをはてなブックマークに追加

 クルマを借り出して、運転席に腰を落ち着ける。シートの出来はいい。長距離乗っても腰が痛くなることはなかった。本革シートだったが、やはりシートは本革ではなく布が好みである(あくまでも個人的な好みです)。
 内装は、大きく質感が上がった。インパネのトリムは、東レが世界に誇る「ウルトラスエード・ヌー」色合いも触感も高級だ。

「ウルトラスエードとアルカンターラ」で拡大する高級人工皮革市場を押さえる東レ

 エンジンをかける。
 
 全然関係ない話で恐縮だが、以前自動車メーカーのエンジニアと話をしているときに
「最近の若い人たちは、"エンジンをかける”っていわないんですよ」
「???」
「エンジンは”点ける”ものなんです。ほら、いまのクルマはキーをひねったりしないで、スイッチを押すだけでしょ? 彼らの感覚ではエンジンは"スイッチを押して点ける”ものなんです」
 という会話をした。

 もちろん、アテンザのエンジンもスイッチを押して「点ける」タイプだ。

 ディーゼルだがうるさくない。「ディーゼルって気づかなかった!」とは言わないが、7万km走ったBMW320iの2.0ℓ直4直噴ターボ(N20型)より静かなことは確かだ。室内ではまったく気にならないし、外に出ても音のレベルは低かった。

 走りは……これはもう気持ちよくて快適。アクセルペダルに足を載せておけば、スーッと走ってくれる。450Nmの最大トルクを発生するSKYACTIV-D2.2は、とくに高速巡航でとても楽だ。何km/hで走っていようとアクセルにほんのちょっと力を入れれば(入れるほどではないくらい)たちどころに思った通りに加速する。
 トランスミッションは、6速AT。昨今の8速以上の多段化ATではないが、まったく不足を感じない。ちなみに6速MTを選べるというのもアテンザの魅力だ。販売比率も10%に迫るほどだという。これはこのクラスのセダンにはないポイントだ。

SKYACTIV-D2.2。登場時よりはるかに洗練されている。
ボンネットフードにはダンパーがない。高級車なのだから、ここはダンパー付にしてほしかった。

 ヘッドアップディスプレイはフロントガラスに投射するタイプに変更されたので、ここも高級感アップに効いている。


 高速道路と郊外路を中心に470km走った燃費は17.2km/ℓだった。車重1670kgの大型セダンとしては優秀なのではないだろうか。
 乗り心地も合格点だ。225/45R19という大径のブリヂストンTURANZAを履いているが、高速道路でのしっとりとした乗り味は好感がもてた。

225/45R19という大径のブリヂストンTURANZA

 ドライブ中、狭い1車線(交互通行するには譲り合わないといけない)山道を10数km走る機会があった。しかも夜。照明はなし。

 新型アテンザのヘッドライトはアダプティブLEDヘッドライト(ALH)に変更されている。これがいい。ALHは、水平に並べた複数のLED光源を独立して点灯・消灯させ、先行者や対向車がいるエリアだけを消灯して前方のクルマをまぶしくさせることなくハイビームで走り続けられるのだ。従来型は片側4分割だったが、新型では片側20分割になったから、よりきめ細やかな制御がかかる。

 繰り返すが、このヘッドライト、すごくいい。対向車が来ると、そこだけスッと減光(というか消灯)する。視界がいい、見える、というのが運転するうえでもっとも重要だとあらためて認識した。
 この細い山道で感じたのは、大きなボディなのにクルマが素直に曲がってくれることだ。これはGVC(Gベクタリング・コントロール)が効いているのだろう。夜の山道のドライビングが楽しい! 

おすすめのバックナンバー

自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア

「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

motorfuntech

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ

Motor-Fanオリジナル自動車カタログ

自動車カタログTOPへ

Motor-Fan厳選中古車物件情報

中古車TOPへ