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Aston Martin DB11 V8 AMG製V8ツインターボ、いいじゃないか! 乗り心地もジェントル。DB11 V8の世界観に圧倒された:アストンマーティンDB11 V8

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「AMGのエンジンかよぉ」と嘆いていた人は、DB11 V8に乗って考えを改めるに違いない。降りたときには、「AMGのエンジン、いいじゃないか」に変わっていること請け合いである。実にいい。ターボエンジンだが、くぐもったような音質は一切なく、抜けがいい。いい音だから積極的に響かせたくなる。いっそ、DB11 V8の最大の魅力は、375kW(503bhp)/675Nmを発生するAMG製の4.0L・V8ツインターボエンジンだと言い切っていいくらいだ。全域でスムーズ、かつ低回転域から扱いやすく、とてつもなくパワフルである。

 大磯プリンスホテルを起点に、箱根ターンパイクの中腹で折り返してくるルートで試乗し、箱根ターンパイクまでは西湘バイパスを利用した。DB11 V8の世界観に圧倒されて(?)、気づかなかったことがある。この日はDB11 V8を手始めに5台の輸入車を同じルートでドライブしたのだが、2台目に乗り換えて気づいたことがある。

「西湘バイパスってこんなに継ぎ目があったんだ」と。短いインターバルで道路の継ぎ目が連続する区間があり、音と振動でその存在を知らせてくるのが通常(クルマ側としてはあんまり乱暴には知らせたくない)。しかし、DB11 V8はその存在を忘れさせるほど、乗り心地が良かった(のだと思う。後から振り返ってみれば)。

 ダンパーは調整式で、ステアリングにあるスイッチを操作することでGT(デフォルト)、Sport、Sport+の3段階に切り替えることができる。Sport、Sport+に切り替えるごとに引き締まり感は増すが、このクルマが全般的に備える紳士的な印象を損なうほどではない。DB11 V8は「スポーツ」という表現で形容するにふさわしいクルマだが、同時に「ラグジュアリー」であり「ジェントル」である。

 ちなみに、純正装着タイヤはブリヂストンのポテンザS007だ。念のために繰り返しておくが「007」である。このチョイス、イギリス人的なユーモアのセンスと勝手に結びつけておくことにする。

あまり乗る人はいないかもしれないが、DB11 V8には+2のリヤシートがある。身長164cmの女性が乗った場合がこちら。小学生の子どもさんならリヤにふたり乗れる……かも。

アストンマーティンDB11 V8
■ボディ寸法
全長×全幅×全高:4750×1950×1290mm
ホイールベース:2805mm
車両重量:1760kg
駆動方式:FR
■エンジン
形式:V型8気筒DOHCダーボ
排気量:3982cc
ボア×ストローク:83.0×92.0mm
圧縮比:10.5
最高出力:510ps(375kW)/6500rpm
最大トルク:675Nm/2000-5000rpm
使用燃料:プレミアム
■トランスミッション
8速AT
価格○2278万1177円

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