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本格性能を実現する独創技術の投入 トヨタRAV4のメカニズムを徹底解説!|SUVレビュー

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高品位素材の採用で軽く、強く

高張力鋼板は、1500MPa級のホットスタンプ鋼板まで使用。590MPa級以上の高張力鋼板使用率は約40%に達する。さらにフロントフェンダーやボンネット、バックドアやフロントバンパービームには、アルミ合金を採用。ボディ重量は従来比で約8㎏軽量化されている。

リヤまわりを効果的に強化

Cピラーまわりは、閉断面骨格を一周させて強化。フロアからホイールハウスにかけての骨格まわりはスポット打点数を増やし、結合剛性を高めている。バックドア開口部の骨格は、稜線の連続性を確保して効率良く剛性を稼いだほか、レーシングカーのサイドシルに充填するのと同様の発泡樹脂をDピラー断面に充填している。

フロントサイドの強化で操舵応答を向上

従来型の新MCプラットフォームに対し、フロントサスまわりを大幅に強化。左右のサスタワーをカウルパネルで結んでタワーバー効果を持たせているほか、フェンダー裏の骨格はフロントサイドメンバーとアウトリガーで結合し、横曲げ剛性を向上。サスタワー回りもパッチを当てて補強を行ない、サスタワーの倒れ剛性を約50%高めた。

走りの質を高める接着剤を採用

パネルの結合剛性を向上させる構造用接着剤を、NVに効果的な床面のほか、ボディ剛性向上に寄与するドア開口部など要所に採用。静粛性や操縦安定性を向上させた。

板厚アップとリブの配置で振動を抑制

ダッシュパネル(上図)は上下に分割され、ロア側の板厚を上げたほか、クロス&ビード設定することで振動特性を向上。フロアパネル(下図)も厚板化やビードの設定によって、同様に振動特性が高められている。

吸音素材の採用でタイヤ騒音を低減する

前後フェンダーライナーには、不織布タイプを採用。透過音の抑制だけでなく、水はね/砂はね音の低減にも効果のある対策だ。

ドアサイドからの音の侵入を防ぐ

ドアまわりからの音侵入対策としては、窓枠にコーナーシールを追加。防水ビニールを貼っていたサービスホールを樹脂製のカバーで塞いだほか、外側ドアハンドルの取り付け部にラビリンス構造を採用するなど、緻密な遮音対策が行なわれている。

ボディ各部の発泡材が騒音を遮断

骨格の空洞部は騒音の伝達経路になりやすい部分だが、ここには熱発泡性の遮音材を多岐にわたって配置。断面の大きなフロントフェンダー下の骨格は、発泡ウレタンの成形材で塞がれており、エンジンルームから回り込んでくる音を遮断。

フロア面にも空力デバイスを採用する

乗り心地のフラット感向上には、空力デバイスも活用している。床下はほぼ全面をアンダーカバーで覆っているほか、前輪の後方にはエアロスタビライジングフィンを設定。これによって床下の空気流速を高め、リフト力の低減を図っている。

小さな部品の追加で振動特性を向上する

リヤサスペンションサブフレーム取付部のボディ側には、振動伝達特性をチューニングするための補強板「NVバルク」を配置。これによって固有振動数をチューニングし、ロードノイズを伝達しにくくしている。

サスペンションの横剛性を向上

ロアボールジョイントからロアNo.1ブッシュへ向かう軸を進行方向に対して直角に近付け、コーナリングフォースを効率良く支持。前後コンプライアンスはロアNo.2ブッシュに任せることで、操安性と乗り心地を両立。

自然な操作性のために

従来ダンパーと同軸だったベアリングの回転軸をキングピン軸と同軸に配置。モーメントキャンセルにより操舵力の左右差低減と、ベアリングこじり解消による操舵感の向上を実現した。

微低速領域の減衰力を的確にコントロール

ダンパーのディスクバルブに切り欠きや穴を設けることで、管路状の流路を形成する「チョークバ ルブ」を採用。これによって微低速域の減衰力を立ち上げ、車両挙動を初期から正確にコントロールする。丸で囲んでいるのは伸び側だが、縮み側にも同様の構造が見える。

リヤサスのジオメトリーを変更

旧型では強い傾斜角を持っていたダンパーは、トレーリングアーム揺動軌跡の接線方向に近付けられており、より作動効率の高い配置に変更。アッパーマウントもアルミダイキャスト製のガッチリしたものに改められた。

路面からの入力を緩和する

ボールジョイントに変わってリヤサスペンションアームに採用されたラバーブッシュ。真ん中を球形に加工した内筒を包み込むように外筒も絞ることで、内外筒間のゴムの厚みを均一化。軸直角方向への動きを抑えてジオメトリー剛性を高めながら、捩り及びこじり方向には柔軟な特性を与えている。

確かな手応えを感じる構造

ステアリングはコラムシャフトを大径化すると同時に、インパネリインフォース(紫色)からボディに向かって複数の足を延ばして支持剛性を向上。さらに、カウル部分の骨格(緑色)と合わせて、水平方向に閉断面骨格を一周させている。

高応答性と緻密制御を実現

電動パワーステアリングは、コラムアシスト式からラックアシスト式へと変更。タイヤに近い位置でアシストを行なうことにより、作用点までの冗長要素が少なくなり、より応答性が高く緻密な制御が可能になった。

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