Land Rover Range Rover Evoque レンジローバー・イヴォークはここがすごい、キープコンセプトに見えて結構変わった
- 2019/06/16
- GENROQ編集部
2011年に初代が登場し、その前衛的なデザインが話題を集めたレンジローバー・イヴォーク。プラットフォームから一新した2代目が昨年公開されたが、今回ようやく新型に試乗することができた。マイルドハイブリッドとディーゼルをラインナップする2代目イヴォークのポテンシャルはいかに?
REPORT◉塩見 智(SHIOMI Satoshi)
PHOTO◉Jaguar Land Rover Limited
※本記事は『GENROQ』2019年6月号の記事を再編集・再構成したものです。
パルテノン神殿でおなじみのギリシャで、新型イヴォークに試乗した。
チラッと画像を見た方に念のため断っておくが、これはマイナーチェンジではなくフルモデルチェンジだ。リヤへ向けて直線的に上がっていくショルダーラインと逆に下がっていくルーフラインとで、世にも美しいウインドウグラフィックスを形成している点が初代そのままなので、非常によく似たプロポーションといえるが、まったくの別物だ。
キープコンセプト路線は正しい。いかに過去に数々のスタイリッシュSUVを送り出してきたチーフデザイナーのジェリー・マクガバンであろうとも、自身の傑作たる初代を超えるのは難しいのではないか。とはいえディテールを確認すると流用部分は見当たらない。先代と外寸はほぼ変わらないが、ホイールベースが2cm長い。
新型イヴォークには、新世代エンジン横置き用プラットフォームである「PTA(プレミアム・トランスバース・アーキテクチャー)」が採用された。刷新の主眼は次世代パワートレイン搭載を可能とするため。新型は発売と同時にPHVをラインナップするほか(日本仕様は遅れて導入)、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンともに48Vのマイルドハイブリッド仕様が設定される。
通常のスターターモーターに代えてBiSG(ベルトドライブ・インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)が組み込まれ、減速エネルギーを回生してバッテリーに貯め、加速時にトルクアシストする。17㎞/h未満でエンジンストップする(モードを選べる)。ランドローバーはMHEV化によってCO2排出量が最大8g/㎞削減し、燃費が最大6%改善したと主張する。
試乗してまず感じるのは静粛性の高さと乗り心地のよさ。イヴォークが属するのが激戦区のプレミアムコンパクト〜ミドルSUVということもあり、2011年発売の初代はさすがに乗り心地の面でベスト・イン・クラスとは言いがたかったが、新型になってプレミアムを標榜するにふさわしい乗り心地を得た。
出力11kWのBiSGによるアシストを得られることもあって、ガソリンもディーゼルも発進、中間加速ともにスムーズで上質だ。ただ今回試乗したモデルはパワートレインの形式は同じだがスペックが若干日本仕様とは異なるものだったため、速さ、力強さについては日本導入後に改めて確認する必要がある。
今回試乗できなかったPHVはエンジンで前輪を駆動し、モーターで後輪を駆動する、プロペラシャフトを持たないタイプのため、MHEVとは異なる4WDシステムとなる。新型イヴォークの日本導入は今夏を予定している。
レンジローバー・イヴォークRダイナミックS P250〈S D240〉
■ボディサイズ:全長4371×全幅1904×全高1649㎜ ホイールベース:2681㎜
■車両重量:1818〈1880〉㎏
■エンジン:直列4気筒DOHCターボ〈直列4気筒DOHCディーゼルターボ〉 総排気量:1998〈1999〉㏄ 最高出力:183kW(249㎰)/5500rpm〈177kW(240㎰)/2400rpm〉 最大トルク:365Nm(37.2㎏m)/1300~4500rpm〈500Nm(51㎏m)/1500~2500rpm〉
■トランスミッション:9速AT
■駆動方式:AWD
■サスペンション形式:Ⓕマクファーソンストラット Ⓡマルチリンク
■ブレーキ:Ⓕ&Ⓡベンチレーテッドディスク
■タイヤサイズ:Ⓕ&Ⓡ235/50R20〈245/45R21〉
■環境性能(EU複合モード) 燃料消費率:7.9〈6.2〉ℓ/100㎞ CO2排出量:180〈163〉g/㎞
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
原田車両設計株式会社
樹脂設計<自動車シート樹脂部品 or コンセプトモデル開発>
年収
450万円〜700万円
勤務地 愛知県みよし市三好町中島24 中島ビル■...
この求人を詳しく見る
東証プライム、クラッチを主力とする日系自動車部品メーカー
性能試験・評価<振動・騒音>
年収
400万円〜600万円
勤務地 大阪府寝屋川市本社への配属予定です。
この求人を詳しく見る
原田車両設計株式会社 樹脂設計<自動車シート樹脂部品 or コンセプトモデル開発>
年収 | 450万円〜700万円 |
---|---|
勤務地 | 愛知県みよし市三好町中島24 中島ビル■... |
東証プライム、クラッチを主力とする日系自動車部品メーカー 性能試験・評価<振動・騒音>
年収 | 400万円〜600万円 |
---|---|
勤務地 | 大阪府寝屋川市本社への配属予定です。 |
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション
日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ
フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報
マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事
マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー
ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー
林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー
マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー
Motor-Fanオリジナル自動車カタログ
自動車カタログTOPへMotor-Fan厳選中古車物件情報
ランドローバー レンジローバーイヴォーク
R-ダイナミック S 認定中古車 デジタルミラー TouchProDuo アダプティブクルーズコ...
中古価格 489.9万円
ランドローバー レンジローバーイヴォーク
フリースタイル プラス 認定中古車 限定車 MERIDIAN ベージュシート アップルカープレイ...
中古価格 345.9万円
ランドローバー レンジローバーイヴォーク
HSEダイナミック 禁煙車 パノラマグラスルーフ 360°カメラ 電動レザーシート&ヒーター 純正...
中古価格 333.2万円
ランドローバー レンジローバーイヴォーク
SEプラス ガラスルーフ MERIDIANサウンド 360°カメラ クルーズコントロール パワーバ...
中古価格 261.8万円
ランドローバー レンジローバーイヴォーク
プレステージ ワンオーナー オプション特別塗装ルーフ クルーズコントロール ナビゲーション TV...
中古価格 200万円
ランドローバー レンジローバーイヴォーク
ダイナミック HSE P250
中古価格 834万円