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どこまでも安全快適に|レヴォーグの進化した走りをレビュー スバル・レヴォーグの試乗インプレッション |進化した走りを評価・レビュー

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3年目のビッグマイナーチェンジで、より精悍さを増したフロントマスクと熟成を深めた乗り味を獲得したレヴォーグ。スバル自慢の安全装備アイサイトが多彩な先進機能を追加したことにも注目だ。

REPORT●佐野弘宗(SANO Hiromune)
PHOTO●宮門秀行(MIYAKADO Hideyuki)

※本稿は2017年8月発売の「ニューモデル速報 Vol.555 新型レヴォーグのすべて」に掲載されたものを転載したものです。車両の仕様や道路の状況など、現在とは異なっている場合がありますのでご了承ください。

手抜きを知らないスバルのマイナーチェンジ

1.6GT-S EyeSight

スバルは基本的に1年ごとに年次改良を施すのが通例だ。このレヴォーグにしてもデビュー翌年の2015年と2016年に装備やグレードの見直しだけでなく、メカニズムにも決して無視できない大きな手直しがその都度施されてきた。

デビューから約3年が経過した今回の改良は過去最大規模で、公式には「大幅改良」もしくは「ビッグマイナーチェンジ」と表現される。一般的にはライフ折り返し地点のマイナーチェンジに相当するものになるだろう。

改良の“キモ”は大きく3つある。それらの内容を見てみると、そもそもレヴォーグがどんな思いで開発され、結果的にどんなクルマとして市場に受け入れられてきたか、その経緯が明快に理解できるのだ。

新しいレヴォーグで最も注目されるひとつめは、スバル自慢のアイサイトの進化だろう。従来型(ver.3)もレヴォーグとともに初登場したが、新型もまたレヴォーグで世に出るというわけだ。最新のアイサイトの名称には、その末尾に「ツーリングアシスト」という新しい名称が加えられている。

ステレオカメラによる認識と制御によって機能するのが、スバルの先進テクノロジーである運転支援システム・アイサイト。新型には「ツーリングアシスト」が新たに加えられ安全走行に貢献する。

ふたつめは内外装の質感向上である。レヴォーグの基本骨格やインテリアの基本デザインは当時(今から見れば先代)のインプレッサを強化したもので、内装もインプレッサよりワンランク高級なものだった。

それどころかレヴォーグの各部の質感は、当時のCセグメントとしては決して低くなく、むしろ十分に高いと評価できるものであった。

インストゥルメントパネルやセンターコンソール、センターパネルに用いられるパネル類の質感を向上。8インチ画面のカーナビシステムに対応できる仕様とした。そのため、ディーラーオプションも一新した。

ダッシュボード中央上部に位置するマルチファンクションディスプレイは、燃費情報やVDCの作動情報、メンテナンス項目など車両のさまざまな情報を5.9インチの大型カラー液晶モニターに表示。

しかしレヴォーグは、そもそも国内市場における(かつての)レガシィ・ツーリングワゴンの精神的後継機種として企画されたクルマである。世のスバリストの多くは、そこにレガシィ(=Dセグメント)の正常進化版を期待しただろう。

またレヴォーグの登場と前後して、クルマの「質感競争」も激化する。そして少なくとも内装の質感表現では、レヴォーグが最新のC/Dセグメントの水準に及んでいない部分があったことは事実だ。

というわけで、メッキ部品をわずかに増した外観も含めて、新しいレヴォーグの質感向上は明確である。特に力を入れたという内装にはそれが顕著だ。

例えば身体が頻繁に触れるドアアームレストが刷新されたのだが、結果的にそれは、視覚だけでなく触感も明らかに上質なものになっている。

欲をいえばキリないが、少なくとも「300万円台のクルマでこれ以上を望むのは贅沢過ぎる」 といっていいレベルには達したと思われる。ドアアームレストをまるごと……とはマイナーチェンジでは英断の部類だろうが、それだけの効果はあると思う。

内装にまつわるトピックで、ドアアームレスト以上に「まさか!」と思わせたのは、後席シートバックを従来の2分割から新設計の3分割式に刷新したことだ。

ここは衝突安全にもダイレクトに関わる部分だし、そこをイジるというのは、われわれ素人が想像する以上の大作業なのだ。

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