どこまでも安全快適に|レヴォーグの進化した走りをレビュー スバル・レヴォーグの試乗インプレッション |進化した走りを評価・レビュー
- 2019/07/24
-
MotorFan編集部
3年目のビッグマイナーチェンジで、より精悍さを増したフロントマスクと熟成を深めた乗り味を獲得したレヴォーグ。スバル自慢の安全装備アイサイトが多彩な先進機能を追加したことにも注目だ。
REPORT●佐野弘宗(SANO Hiromune)
PHOTO●宮門秀行(MIYAKADO Hideyuki)
※本稿は2017年8月発売の「ニューモデル速報 Vol.555 新型レヴォーグのすべて」に掲載されたものを転載したものです。車両の仕様や道路の状況など、現在とは異なっている場合がありますのでご了承ください。
手抜きを知らないスバルのマイナーチェンジ
スバルは基本的に1年ごとに年次改良を施すのが通例だ。このレヴォーグにしてもデビュー翌年の2015年と2016年に装備やグレードの見直しだけでなく、メカニズムにも決して無視できない大きな手直しがその都度施されてきた。
デビューから約3年が経過した今回の改良は過去最大規模で、公式には「大幅改良」もしくは「ビッグマイナーチェンジ」と表現される。一般的にはライフ折り返し地点のマイナーチェンジに相当するものになるだろう。
改良の“キモ”は大きく3つある。それらの内容を見てみると、そもそもレヴォーグがどんな思いで開発され、結果的にどんなクルマとして市場に受け入れられてきたか、その経緯が明快に理解できるのだ。
新しいレヴォーグで最も注目されるひとつめは、スバル自慢のアイサイトの進化だろう。従来型(ver.3)もレヴォーグとともに初登場したが、新型もまたレヴォーグで世に出るというわけだ。最新のアイサイトの名称には、その末尾に「ツーリングアシスト」という新しい名称が加えられている。
ふたつめは内外装の質感向上である。レヴォーグの基本骨格やインテリアの基本デザインは当時(今から見れば先代)のインプレッサを強化したもので、内装もインプレッサよりワンランク高級なものだった。
それどころかレヴォーグの各部の質感は、当時のCセグメントとしては決して低くなく、むしろ十分に高いと評価できるものであった。
しかしレヴォーグは、そもそも国内市場における(かつての)レガシィ・ツーリングワゴンの精神的後継機種として企画されたクルマである。世のスバリストの多くは、そこにレガシィ(=Dセグメント)の正常進化版を期待しただろう。
またレヴォーグの登場と前後して、クルマの「質感競争」も激化する。そして少なくとも内装の質感表現では、レヴォーグが最新のC/Dセグメントの水準に及んでいない部分があったことは事実だ。
というわけで、メッキ部品をわずかに増した外観も含めて、新しいレヴォーグの質感向上は明確である。特に力を入れたという内装にはそれが顕著だ。
例えば身体が頻繁に触れるドアアームレストが刷新されたのだが、結果的にそれは、視覚だけでなく触感も明らかに上質なものになっている。
欲をいえばキリないが、少なくとも「300万円台のクルマでこれ以上を望むのは贅沢過ぎる」 といっていいレベルには達したと思われる。ドアアームレストをまるごと……とはマイナーチェンジでは英断の部類だろうが、それだけの効果はあると思う。
内装にまつわるトピックで、ドアアームレスト以上に「まさか!」と思わせたのは、後席シートバックを従来の2分割から新設計の3分割式に刷新したことだ。
ここは衝突安全にもダイレクトに関わる部分だし、そこをイジるというのは、われわれ素人が想像する以上の大作業なのだ。
- 1/2
- 次へ
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション
日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ
フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報
マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事
マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー
ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー
林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー
マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー
Motor-Fanオリジナル自動車カタログ
自動車カタログTOPへMotor-Fan厳選中古車物件情報
スバル レヴォーグ
STIスポーツ ワンオーナー 9インチナビ バックカメラ クルーズコントロール 社外前後ドラレコ...
中古価格 311.4万円
スバル レヴォーグ
GT-H EX ヘッドライトLED Bカメ AUX 地デジ VDC ドライブレコーダ アイドリン...
中古価格 318.4万円
スバル レヴォーグ
1.6GTアイサイト Vスポーツ アイサイトコアテクノロジー 禁煙車 純正8型SDナビ BILS...
中古価格 197.9万円
スバル レヴォーグ
1.6GT-Sアイサイト プリクラッシュ 障害物センサー 純正ナビ フルセグTV BT接続 サイ...
中古価格 209.8万円
スバル レヴォーグ
1.6STIスポーツアイサイトブラックセレクション 禁煙 ナビ ドラレコ Bluetooth コ...
中古価格 249.8万円
スバル レヴォーグ
4WD1.6STIスポーツアイサイト 新品タイヤ/エアロ/保証書/純正 8インチ SDナビ/デジ...
中古価格 255.6万円