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初代スバル・レヴォーグ | アイサイト(ver.3)、アドバンスドセイフティパッケージ、アイサイト・ツーリングアシストなど最先端のADASをいち早く採用 【コスパ抜群! 一世代前の狙い目モデル】初代スバル・レヴォーグ(VM4、VMG)…レガシィツーリングワゴンの後を継ぐ旗艦モデルとして走りと安全性能を常に進化

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初代スバル・レヴォーグ(2014年4月発表モデル)

中古車は世代が古く低年式なモデルほどお買い得かと言えばさにあらず。生産終了から年月が経つにつれ残存台数が減り、希少価値が上がることで相場が高騰することは珍しくない。

また本体価格が安かったとしても程度の良い個体が少ない、あるいは部品代が高いどころか一部の重要保安部品が生産終了していて入手困難なため維持そのものが困難、というケースも多々見られる。

そこで狙い目なのが、流通台数が多く故障や部品の心配も少ない、また燃費を含めた動力性能や安全性能の面でも大きく見劣りしないためコストパフォーマンス抜群な、現在新車販売されている世代よりも一つ前のモデルだ。

今回は、2014年4月に国内デビューしたスバルのスポーツワゴン「レヴォーグ」をご紹介しよう。

TEXT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●SUBARU

目次開く

【2014年4月15日発表、6月20日発売】ニューモデル

【2014年12月11日発表、2015年1月13日発売】特別仕様車

【2015年4月16日発表、4月21日発売】一部改良

【2015年6月1日発表、6月8日発売】特別仕様車

【2015年12月10日発表、発売】特別仕様車

【2016年4月11日発表、6月10日発売】一部改良

【2016年6月27日発表、7月21日発売】追加モデル

【2016年10月3日発表、12月12日発売】特別仕様車

【2017年7月3日発表、8月7日発売】マイナーチェンジ

【2018年4月27日発表、6月1日発売】一部改良、特別仕様車

【2018年11月27日発表、2019年1月15日発売】特別仕様車

【2019年5月7日発表、6月27日発売】一部改良、特別仕様車

【2019年11月7日発表、11月23日発売】特別仕様車

1989年に初代が登場した「レガシィツーリングワゴン」は長年、スポーツワゴンというジャンルの開拓者であると同時に、スバルの旗艦モデルであり続けた。だが、ボディサイズは徐々に拡大され、5代目では全面的に肥大化したことで北米シフトが鮮明に。車重も約100kg増加したため、手頃なサイズとスポーツカー顔負けの動力性能、高い積載能力を兼ね備えたスポーツワゴンという、日本のユーザーが求めるレガシィ像との乖離が生じ始めていた。

2013年11月20日、スバルは東京モーターショーの場で「レヴォーグ」のプロトタイプを世界初公開。これが5代目「レガシィツーリングワゴン」の後継車種となることは、その時点ですでに明白だった。事実、翌2014年1月のシカゴショーでセダン「B4」、4月のニューヨークショーでクロスオーバーワゴン「アウトバック」の新型が世界初公開された6代目レガシィでは、ボディサイズがさらに拡大されるとともに「ツーリングワゴン」が廃止された。

初代スバル・レヴォーグの運転席まわり
初代スバル・レヴォーグのインテリア
初代スバル・レヴォーグのラゲッジルーム(2名乗車時)

かくして国内専用モデルとして開発された(後に欧州市場でも販売)レヴォーグのボディサイズは、全長×全幅×全高=4690×1780×1490mm、ホイールベース2650mm。5代目レガシィツーリングワゴンに対し全長とホイールベースが100mm、全高が45mm縮小され、4代目レガシィツーリングワゴンに近い、日本の道路および駐車場環境でも扱いやすいサイズに回帰した。しかしながら荷室容量は4代目レガシィの459L、同5代目の520Lよりも大きい522Lを確保し、さらにそのフロア下には前側7L+後側33Lの2分割サブトランクを備えている。

初代スバル・レヴォーグのメカニズム透視図

エンジンはいずれも水平対向4気筒DOHC直噴ターボで、170ps&250Nmを発する1.6LのFB16型と、300ps&400Nmを発する2.0LのFA20型を設定。トランスミッションはCVT、駆動方式はAWDのみとなっているが、2.0Lターボ車のCVTには8速マニュアルモードが与えられた。

アイサイト(ver.3)の街中での障害物認識イメージ

そして、ステレオカメラによるADAS(先進運転支援システム)「アイサイト」を新世代のver.3に進化。認識エリアを広角・望遠方向とも約40%拡大しつつ解像度もアップ、さらに画像をカラー化することで、前走車のブレーキランプを認識可能とするなど、基本性能を大幅に向上させた。また、高速道路で車線中央を維持する「アクティブレーンキープ」や、AT誤後進抑制制御、プリクラッシュステアリングアシストなどの新機能も追加している。

では、そんな初代レヴォーグがどのように進化していったのか、モデルの変遷を以下に記す(価格はいずれも発表時点のもの(当時の税率における消費税込み))。

【2014年4月15日発表、6月20日発売】ニューモデル

初代スバル・レヴォーグ(2014年4月発表モデル)

グレード構成と価格は下記の通り。「GT-S」グレードは専用の内外装に加え、フロントを倒立式とするビルシュタイン製ダンパー、ピロボールブッシュ付きアルミ鍛造フロントロアアームを採用するなど、よりスポーティな仕立てになっている。

1.6GT…266万7600円
1.6GTアイサイト…277万5600円
1.6GT-Sアイサイト…305万6400円
2.0GTアイサイト…334万8000円
2.0GT-Sアイサイト…356万4000円

【2014年12月11日発表、2015年1月13日発売】特別仕様車

スバル・レヴォーグ1.6GTアイサイトS-スタイル

「1.6GTアイサイト」をベースに、18インチアルミホイール、LEDロービーム+ハロゲンハイビームヘッドランプ、運転席8ウェイパワーシート、クリアビューパック(フロントワイパーデアイサー、リヤフォグランプ)を標準装備したお買い得モデル「S-スタイル」(289万4400円)を設定した。

【2015年4月16日発表、4月21日発売】一部改良

アドバンスドセイフティパッケージの検知範囲イメージ

スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援機能)、サイドビューモニター、ハイビームアシスト、アイサイトアシストモニター(アイサイトの作動状況をフロントウィンドウに表示)の4つをセットで装備する「アドバンスドセイフティパッケージ」のほか、サンルーフを新たにオプション設定した。

また、後席周辺に制振材や吸音材を追加して、高速走行時の風切り音やロードノイズを低減。「GT」グレードには新たに、作動時のフリクションの変動を抑えたダンパーを採用して、乗り心地を改善した。

そのほか、「1.6GTアイサイト」のJC08モード燃費を17.4km/Lから17.6km/Lに改善。ボディカラーを2色変更し、「ピュアレッド」と「ラピスブルー・パール」を新たに設定している。価格は変更ないものの、「1.6GT」が廃止された。

【2015年6月1日発表、6月8日発売】特別仕様車

スバル・レヴォーグ1.6GT-Sアイサイトプラウドエディション

1.6Lターボ車をベースにした「プラウドエディション」を設定した。

17インチアルミホイールとクリアビューパックを全車に、「1.6GTアイサイトプラウドエディション」(286万2000円)にはさらにLEDヘッドランプと運転席8ウェイパワーシートを特別装備(注:1.6GT-Sアイサイトは標準装備)する。

だが「1.6GT-Sアイサイトプラウドエディション」(299万1600円)は、ベース車の「1.6GT-Sアイサイト」に標準装備されているオールウェザーパックの一部、アルミパッド付スポーツペダル、助手席8ウェイパワーシートが装備されず、タイヤは225/45R18から215/50R17に、フロントベンチレーテッドディスクブレーキは17インチから16インチに変更されている。

【2015年12月10日発表、発売】特別仕様車

1.6GTアイサイトS-スタイルの専用パールスエード/本革シート

2014年12月発表の「1.6GTアイサイトS-スタイル」(291万6000円)を再度設定。新たに専用パールスエード/本革シートと、「GT-S」グレード用のフロントグリルおよびLEDヘッドランプを標準装備した。

【2016年4月11日発表、6月10日発売】一部改良

ブライトパール本革内装

シートベルトプリテンショナーを左右リヤシートに追加したほか、後席のクッションを安全性能の高い構造に改良。フロントドアにはアッパービームを追加した。

また、フロントドアガラスの室内側ショルダー部ウェザーストリップを2枚化して室内への透過音を低減。さらにリヤクォーターガラスの板厚アップ、カーゴルームの吸音材追加により、静粛性を高めている。

さらに、「1.6GTアイサイト」に新デザインの17インチアルミホイールを採用。「GT-S」グレードにはブライトパール内装を新たにオプション設定している。グレード構成と価格は下記の通り。

1.6GTアイサイト…277万5600円
1.6GTアイサイトS-スタイル…290万5200円
1.6GT-Sアイサイト…305万6400円
2.0GT-Sアイサイト…356万4000円

【2016年6月27日発表、7月21日発売】追加モデル

レヴォーグ1.6STIスポーツアイサイトのフロントまわり
レヴォーグ1.6STIスポーツアイサイトの運転席まわり

「1.6STIスポーツアイサイト」(348万8400円)と「2.0STIスポーツアイサイト」(394万2000円)を最上級グレードとして追加。

専用のフロントマスクと18インチアルミホイール、ボルドー本革内装のほか、専用チューニングのサスペンションを採用している。

【2016年10月3日発表、12月12日発売】特別仕様車

レヴォーグ1.6GTアイサイトスマートエディション

スバル1000発売50周年記念の特別仕様車第四弾として、「1.6GTアイサイトスマートエディション」(290万5200円)を設定した。

アドバンスドセイフティパッケージのほか、専用17インチアルミホイールやブラックカラードドアミラーを標準装備。さらに「GT-S」グレード用のフロントグリルおよびLEDヘッドランプ、運転席8ウェイパワーシート、アルミパッド付スポーツペダルを装着している。

【2017年7月3日発表、8月7日発売】マイナーチェンジ

レヴォーグ2.0GT-Sアイサイトのフロントまわり
レヴォーグ2.0GT-Sアイサイトの運転席まわり
「ツーリングアシスト」の作動イメージ

フロントまわりのデザインを一新したほか、室内の質感を高めつつインパネを8インチナビに対応させ、インパネ中央上部のマルチファンクションディスプレイを5.9インチの大型カラー液晶に変更。リヤシートを4:2:4分割可倒式とした。また、本革シート装着車にのみに設定されていたシートヒーターを、「1.6GTアイサイト」を除く全グレードに標準装備している。

さらに、全車速域で加減速・操舵アシストを行う「アイサイト・ツーリングアシスト」を初めて採用し全車に標準装備。後退時自動ブレーキシステム、フロントビューモニター、スマートリヤビューミラー、ステアリング連動ヘッドランプも新たに設定し、安全性能を向上させた。

走りについても、「STIスポーツ」以外でサスペンションのセッティングを変更し、「1.6GTアイサイト」以外に高ミューブレーキパッドを採用。1.6Lターボ車は制御を変更して実用燃費を改善した。また全車でEPSのチューニング改善したほか、ボディの各所に振動騒音対策を追加することで走行時の静粛性を高めている。グレード構成と価格は下記の通り。

1.6GTアイサイト…282万9600円
1.6GTアイサイトS-スタイル…292万6800円
1.6GT-Sアイサイト…307万8000円
1.6STIスポーツアイサイト…356万4000円
2.0GT-Sアイサイト…361万8000円
2.0STIスポーツアイサイト…405万円

【2018年4月27日発表、6月1日発売】一部改良、特別仕様車

レヴォーグ1.6GTアイサイトスマートエディション

歩行者や自転車を検知した際にプリクラッシュブレーキを作動させるタイミングを早め、低速域で前方に障害物がある状態で誤ってアクセルを踏み込んだと判断した場合にはプリクラッシュブレーキを作動させるなど、アイサイトの制御を改善した。

特別仕様車「1.6GTアイサイトスマートエディション」は、スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)、ハイビームアシスト、スマートリヤビューミラー、フロント&サイドビューモニターをセットにした「アイサイトセイフティプラス」を標準装備。さらに、ブラックベゼル付きLEDヘッドランプ、ダークメッキ+ブラック塗装フロントグリル、ブラックカラードドアミラー、アルミパッド付きスポーツペダルなどを装着している。

グレード構成と価格は下記の通り。

1.6GTアイサイト…286万2000円
1.6GTアイサイトS-スタイル…292万6800円
1.6GTアイサイトスマートエディション…294万8400円
1.6GT-Sアイサイト…307万8000円
1.6STIスポーツアイサイト…356万4000円
2.0GT-Sアイサイト…361万8000円
2.0STIスポーツアイサイト…405万円

【2018年11月27日発表、2019年1月15日発売】特別仕様車

レヴォーグ1.6GTアイサイトV-スポーツ

「1.6GTアイサイト」をベースとした「V-スポーツ」(307万8000円)を設定した。

「アイサイトセイフティプラス」のほか、ビルシュタイン製ダンパーや18インチアルミホイール(ブラック塗装+切削光輝)、LEDヘッドランプ(ブラックベゼル)、ダークメッキ加飾+ブラック塗装フロントグリル、運転席8ウェイパワーシート、アルミパッド付スポーツペダルを標準装備。また、「STIスポーツ」にのみ設定していたボディカラー「WRブルー・パール」を設定している。

【2019年5月7日発表、6月27日発売】一部改良、特別仕様車

STIスポーツアイサイトブラックセレクションのフロントまわり
STIスポーツアイサイトブラックセレクションのレカロ製フロントシート
1.6GT-Sアイサイトアドバンテージラインのフロントまわり
1.6GT-Sアイサイトアドバンテージラインのウルトラスエード/本革シート

全車でハイビームアシストが作動する車速を従来の40km/hから30km/hに変更。ボディカラーに新色マグネタイトグレー・メタリックを設定した。

特別仕様車「1.6/2.0STIスポーツアイサイトブラックセレクション」は、外装に18インチブラック塗装&切削光輝ホイールやブラック塗装のドアミラーカバーを装着。室内にはブラックトリムとレッドステッチを組み合わせ、レヴォーグ初となるレカロ製フロントシートをオプション設定した。

もう一台の特別仕様車「1.6GT-Sアイサイトアドバンテージライン」は、外装に18インチブラック塗装ホイールやブラック塗装のドアミラーカバー・ドアハンドルを標準装備したほか、専用ボディカラーのクールグレーカーキを設定。室内にはブルーをアクセントとしたウルトラスエード/本革シートを採用した。

グレード構成と価格は下記の通り。

1.6GTアイサイト…286万2000円
1.6GTアイサイトスマートエディション…294万8400円
1.6GTアイサイトV-スポーツ…307万8000円
1.6GT-Sアイサイト…307万8000円
1.6GT-Sアイサイトアドバンテージライン…334万8000円
1.6STIスポーツアイサイト…356万4000円
1.6STIスポーツアイサイトブラックセレクション…356万4000円
2.0GT-Sアイサイト…361万8000円
2.0STIスポーツアイサイト…405万円
2.0STIスポーツアイサイトブラックセレクション…405万円

【2019年11月7日発表、11月23日発売】特別仕様車

2.0GTアイサイトV-スポーツ

「2.0GT-Sアイサイト」をベースとしたお買い得モデル「2.0GTアイサイトV-スポーツ」(346万5000円)を設定した。

18インチアルミホイールやリヤオーナメント、ドアミラーを黒としたほか、室内にはシルバーステッチの本革巻ステアリングやピアノブラック調+クロームメッキのインパネ加飾パネルを採用。また「アイサイトセイフティプラス」を標準装備している。

■スバル・レヴォーグ1.6GT-Sアイサイト(F-AWD)*2014年4月発表モデル
全長×全幅×全高:4690×1780×1490mm
ホイールベース:2650mm
車両重量:1550kg
エンジン形式:水平対向4気筒DOHCターボ
総排気量:1599cc
最高出力:125kW(170ps)/4800-5600rpm
最大トルク:250Nm/1800-4800rpm
トランスミッション:CVT
サスペンション形式 前/後:ストラット/ダブルウィッシュボーン
ブレーキ 前後:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ 前後:225/45R18
乗車定員:5名
車両価格(当時):305万6400円

初代スバル・レヴォーグ(2014年4月発表モデル)

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