LEXUS UX 250h“version L” レクサスUX： ナリは小さいが、扱いも動きも軽々しくはない。クルマの動きが「しっかりした」感じで調和がとれている。

• 2019/07/17

• 世良耕太

  

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　C-HRのハイブリッドは1.8ℓ直4自然吸気エンジンと電気系コンポーネントの組み合わせだが、UXのハイブリッドは最新の2.0ℓ直4自然吸気エンジンとの組み合わせになる。ハードウェアが新しいだけでなく、制御も進化しており、これまでネガと捉えられていた点を解消している。

　例えば、従来はアクセルペダルを大きく踏み込んで強めの加速を要求したとき、エンジン回転が一気に上昇して騒々しい音を立て、ひと呼吸置いてから加速がついてくる感じだった。ところがUXでは、高い応答性はそのままに、エンジンの吹き上がりを適度に抑え、車速の伸びとエンジン回転数がリニアに伸びる制御とした。

　おそらく、そうはなっているのだろうが、UXは遮音・吸音が徹底しているらしく、周囲の流れに合わせて運転している限り、エンジン音や電磁音がほとんど車室内に侵入してこない。だから、意識して耳をそばだてていないと、エンジンのオンオフを意識することはない。エンジン音が耳障りだと「できるだけ始動しないでほしい」と強く思うが、エンジンの存在を意識しないで済む状況だと、現金なもので、エンジンが始動しようが止まっていようが気にならなくなる。

　必要なときに必要な力が出てくれる頼もしいパワーユニットを搭載したクルマのイメージだ。それでいて、燃費はすこぶるいい。初対面のUXを前に、「はい？」などと不遜な態度で臨んだのはいかにも無礼。「おみそれしました」と頭を垂れるしかない。

レクサスUX 250h"version L"


全長×全幅×全高：4495mm×1840mm×1540mm
ホイールベース：2640mm
車重：1580kg
サスペンション：Fマクファーソンストラット式 Rダブルウィッシュボーン式
駆動方式：FF
エンジン
形式：2.0ℓ直列4気筒DOHC
型式：M20A-FXS型
排気量：1986cc
ボア×ストローク：80.5×97.6mm
圧縮比：14.0
最高出力：146ps（107kW）/6000pm
最大トルク：188Nm/4400rpm
燃料：レギュラー
燃料タンク：43ℓ
モーター
型式：3NM型交流同期モーター
最高出力：109ps（80kW）
最大トルク：202Nm
燃費：WLTCモード 22.8km/ℓ
　市街地モード：22.0km/ℓ
　郊外モード：23.4km/ℓ
　高速道路モード：22.7km/ℓ
トランスミッション：電気式CVT
車両本体価格：509万円

試乗車はオプション込みで602万5280円