Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • モーターファンテック
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. テクノロジー
  3. テクノロジー

〈AVL RACING〉スピーディにソリューションを提供するエンジニアリング企業 AVLレーシング「車両を速くするのが私たちの仕事です」 PR

このエントリーをはてなブックマークに追加

 参戦チームからソリューションの要求があることに変わりはないが、現在は「よりスマートになった」とレスル氏は言う。なぜなら、AVLはレギュレーション策定のプロセスから関与しているからだ。レギュレーションが公開された時点で内容を深く理解しているので、適切なソリューションを迅速に提供することができる。「私たちにはシミュレート、エンジニア、メイク、テスト、レースの5つのセグメントがあります。シミュレーションだけでもなく、部品だけでもない。レースエンジニアリングに必要な要素がすべてそろっています。そこが、他のインダストリアルパートナーと違うところです。 それに、大きなAVLグループがバックにいて、彼らのサポートを受けることができます」

 AVLはグローバルに1万人以上の従業員を抱えている。そのうち、レーシングに直接関わっているのは80名強のエンジニアだ。案件によってグループのサポートが必要になった場合、200名強がダイレクトにレーシングをサポートする。AVLが1946年の創業以来、連綿と築き上げてきた技術と専門知識には、随時アクセスが可能。所帯は小さいが、迅速にソリューションを提供できるのは、背後に大きな組織が控えており、知見が豊富だからだ。

 前述したように、個別の企業名やプロジェクト、カスタマーの名称を明かすことは許されていないが、各地域の主要かつ多様な国際レースカテゴリーに関与している。

「AVLはエンジニアリンググループとしてスタートしました。私たちはエンジニアです。車両を速くするのが私たちの仕事です。まず、カスタマーと協力し、現状を把握します。そして、分析をし、シミュレーションし、考え、どこに改善の余地があるのか解決策を見つけます。それが『エンジニアリング』の中身です」

 F1のパワーユニットの設計~製造をまるごと行なう依頼が舞い込んだとしても、AVLがそれを引き受けることはない。「それは、カスタマーの競争領域であり、私たちのビジネスではない」からだ。

 AVLレーシングの5つのセグメントのうち、シミュレーションはそのひとつである。ソフトウェアは独自開発しており、「400名以上がコーディングに従事している」という。

「既製ソフトとの違いは、私たちのエンジニアによって実証が行なわれることです。例えばシリンダーヘッドの冷却に関しては、高精度の検査によって、シミュレーションの結果がリアルワールドの現象と一致するかどうか確かめます。バッテリー温度のシミュレーションや、運動エネルギー回生システムを機能させたときの反応などについても同様です」  (→次頁へつづく)

〈ENGINEER〉フルビークルおよびコンポーネントのテストに対応

テストはオーストリアにあるAVLで行なうほか、カスタマーが自前の設備で行なうことも可能。近年はレースの世界でも電動化が進んでおり、協調回生ブレーキ(ブレーキ・バイ・ワイヤ)の重要性が高まっている。そのシミュレーションおよびテストも得意分野。

〈SIMULATE〉独自のシミュレーションツールを開発

シミュレーションソフトを独自開発しているのが強み。エンジンの燃焼やサーマルマネジメント、強度の解析に加え、ハイブリッドやフル電動コンポーネントの解析も手がける。

〈TEST〉4輪/2輪のテストを行なう

低慣性の動力計は、完成車メーカーの設備としてもレーシングコンストラクターの設備としてもポピュラーな存在。Moto GPのフルビークルテストもAVLレーシングの守備範囲だ。チェーンドライブなので動きにディレイがあるのが特徴だが、高精度に再現できる。筒内圧センサー(写真左)に用いる人工水晶はなんと、オーストリアのAVL本社で育成している。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ