2019年 Jスポーツカーの通信簿in USA：トヨタ・スープラ/日産GT-R/アキュラNSXのセールスはどうだったか？

• 2020/01/04

• MotorFan編集部

  

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2020年に入って各社、2019年のセールスデータを発表し始めた。ここでは、ニッポンのスポーツカーが北米市場でどう売れたか。販売台数を見ていこう。

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　これまでの北米での販売データに関しては折に触れて紹介してきた。とくにスポーツカー、高級サルーンのメインマーケットは北米だ。スポーツカーをビジネスベースにのせるには、北米市場での成功が欠かせない。日本の自動車メーカーも1960年、70年代から北米へスポーツカーを販売してきた。Zカー（フェアレディZ）、MX-5（マツダ・ロードスター）などの大ヒット作もある。
　いまはJスポーツカーと言っても、アキュラNSXはアメリカ製、トヨタ・スープラはオーストリア製と必ずしもMade in Japanではなくなっているが、それでもやはり日本の自動車メーカーのスポーツカーがどう受け入れられているかは気になるところだ。
　では、2019年のJスポーツカーの通信簿をお届けしよう。まずは、ミドル〜スーパースポーツ級だ。

ミドル～スーパースポーツ級Jスポーツカーin USA

第５位　アキュラNSX：238台

　ホンダが世界に誇るハイブリッドスーパーAWDミッドシップスポーツ、NSXの北米での販売台数は238台にとどまった。それでも前年が170台だったから販売は大幅に持ち直したと言える。ただし、現行NSXは北米でヒットしているとは言い難い。車両価格（MSRP）で15万7500ドル（約1700万円）は、日本での価格に比べたらやや低い設定だが、それでもポルシェ911が10万ドル以下から買えること（9万7400ドル〜）を考えると、割高と思われているのかもしれない。

第４位　日産GT-R：331台

　さしものGT-Rも寄る年並みには勝てない。2019年の販売台数はわずか331台。月平均で30台を割り込んだ。次期GT-Rの登場が待たれるところだが……。

第３位　レクサスLC：1219台

　レクサスのフラッグシップクーペであるLC。こちらも前年が1979台だったのに対して1219台とセールスは振るわなかった。ちなみに、北米で販売されているLCはほぼ全数がLC500。つまり5.0ℓV8エンジン搭載モデルだ。ハイブリッドのLC500hの販売台数は、2019年はわずか37台だった。

第２位　日産370Z：2384台

　アメリカ人が「Zカー」として長年愛してくれている日産Z（フェアレディZ）。こちらも現行モデルはモデルライフは末期。並いるライバルたちに太刀打ちできる状況ではないが、それでも2000台以上売れているのは、やはりZだからか。前年は3468台だった。

第１位　トヨタ・スープラ：2884台

　ご存知の通りトヨタ・スープラは、BMW Z4と同じシャシーを使い、オーストリア・グラーツのマグナ・シュタイヤーの工場で製造されている。スープラの北米販売がスタートしたのは2019年7月。したがって６ヵ月で2884台を売り上げたことになる。月平均は480台。これはおそらく北米への割当台数とイコールだろう。
　ちなみに、BMW Z4は2941台を売り上げた。こちらは3月から販売がスタートしているから、事実上スープラの方がよく売れている。
2019年12月　スープラ：404台
BMW Z4：233台
である。