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トヨタ・ヤリスのメカニズムをピンポイント解説!| コンパクトカー・レビュー

  • 2020/02/06
  • ニューモデル速報
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サスペンションの摩擦抵抗を低減

フロントサスはストラットの摺動方向と入力方向を近付けることで、曲げモーメントに起因するフリクションを低減。アッパーマウントも内側に移動しており、キングピン角を増やして微少舵角時の手応えも向上させている。

剛性が高くキャンバー変化を的確に制御できるリヤサス

4WD車のリヤサスは、「2リンク・ダブルウイッシュボーン式」という独自の名前が付いているが、リンク構成そのものは、BMWの「セントラルアームアクスル」と同じで(現在は“ミニ”が採用している)、トレーリングリンクを上下2本のラジアスロッドで支持する構造。ラジアスロッドでキャンバー変化がコントロールでき、横力も支持できるため、横剛性が高いのがメリットだ。

小さなスペースで4WD化を実現

4WD車のリヤサスは、サスペンションメンバー、アーム、スタビライザーを最適配置。サブフレームを2WD車トーションビーム位置に納めたコンパクトな設計だ。制約のある空間にE-Four のシステムを組み込み4WD化を実現。

超微低速領域の減衰力を的確に制御して上質な乗り心地を実現

フロントダンパーには、カローラ系と同じKYBの「プロスムース」を採用する。ロッドガイドブッシュやピストンバンドをテフロン系の低フリクションタイプとする一方、作動油には圧力を受けるとフリクションが増す独自のものを採用。旋回時に生じる横力でフリクションを立ち上げ、ダンパー本体では出すことのできない超微低速領域の減衰力を発生させる。

支持剛性を高め応答性を向上

ステアリング系はコラムもラックギヤも支持剛性を向上。ラックギヤはフラットなサブフレームにダイレクトマウントされている。こうして操舵応答性を高められるのも、ボディ剛性強化による盤石なスタビリティがあってこそ。

安定性と応答性を両立

2WDのリヤサスは、ブッシュの傾斜配置をやめて前後コンプライアンス量を拡大する一方、トーションビームの中央を持ち上げることで、ロールステアによるトーインを増大。乗り心地と操縦安定性の同時向上を実現。

交差点事故を回避するトヨタ初の機能

先進安全装備のトヨタセーフティセンスも最新のシステムを投入。プリクラッシュセーフティは、右左折時に前方からの直進車や横断歩行者の検知が可能となり、トヨタ初となる交差点での衝突回避や被害軽減に対応となった。

車庫入れが苦手でも大丈夫!

高度駐車システムである「Advanced Park」もトヨタ初の機能。ステアリング操作だけでなく、アクセルとブレーキの制御も車両が行なうので、ドライバーは前進と後退の切り替えをするだけで駐車をしてくれる。

事故はもちろんヒヤリ・ハットも防いでくれるコンパクト車初機能

駐車枠から後退で出庫する際に、接近する車両を感知して警告をしてくれる「リヤクロストラフィック」と、車線変更時に死角から接近する車両の存在を教えてくれる「ブラインドスポットモニター」もコンパクト車初採用の機能。

車線の維持と車線逸脱制御を支援する

「レーダークルーズコントロール」の付随機能である「レーントレーシングアシスト」もトヨタコンパクト初採用。クルージング中に車線を維持して走る支援を行なう。レーダークルーズが作動していない場合も車線逸脱を抑制してくれる。

コンパクト初採用の追従式クルコン

レーダーで先行車を捉え、一定の車間距離で追従する「レーダークルーズコントロール」もトヨタのコンパクトカーとして初採用された。ただし全車速対応ではなく、30㎞/h以上での作動となっている。

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