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トヨタ・ヤリスのメカニズムをピンポイント解説!| コンパクトカー・レビュー

  • 2020/02/06
  • ニューモデル速報
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【1KR 1.0ℓエンジン+改良Super CVT-i】既存エンジンをブラッシュアップして搭載

1.0ℓエンジンはダイハツ製。基本は従来型と同じだが、エアクリーナー位置の最適化によって高負荷時の吸気流量を確保。騒音規制に対応するため、動弁系チェーンケースやオイルパンの補強を行なうなど小改良を実施している。

エンジン型式:1KR-FE
排気量(㏄):996
種類・気筒数:直列3気筒
弁機構:DOHC12バルブ
ボア×ストローク(㎜):71.0×83.9
最高出力(kW[㎰]/rpm):51[69]/6000
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):92[9.4]/4400
使用燃料:レギュラー

変速比幅の拡大により限られたパワーを効率的に路面へ伝達する

1.0ℓ用のCVTはシーブシャフトの小径化によってベルトの最小巻き掛け半径を縮小し、レシオカバレッジを低速側に12%、高速側に4%拡大。加速性能の向上と、巡航燃費性能の向上を両立させている。

出力を維持しながらも低燃費を実現する空燃比を実現

従来型は全開時にパワー空燃比を多用していたが、新型は3200rpm付近まで理論空燃比領域を拡大。高負荷走行時の燃費と排ガス性能を向上させながら、最高出力/最大トルクは従来型と同数値が維持されている。

【TNGA1.5ℓエンジン+HYBRID】高い熱効率を誇る新エンジン

ハイブリッド用エンジンは、1NZ-FXE型から新開発のM15A-FXE 型に換装。高速燃焼や3気筒化によって、熱効率は2%向上して40%となっている。リッターあたり出力も45kW/ℓと、約25%高出力化。

エンジン型式:M15A-FXE
排気量(㏄):1490
種類・気筒数:直列3気筒
弁機構:DOHC12バルブ
ボア×ストローク(㎜):80.5×97.6
最高出力(kW[㎰]/rpm):67[91]/5500
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):120[12.2]/33800- 4800
使用燃料:レギュラー
モーター最高出力(kW[㎰]/rpm):59[80]
モーター最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):141[14.4]
リヤモーター最高出力(kW[㎰]/rpm):3.9[5.3]
リヤモーター最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):52[5.3]

攪拌抵抗低減のための新潤滑方式

トランスアクスルには独立した潤滑系を設けて高効率化を実施。従来の「はねかけ方式」から小型オイルポンプに換えることで、オイルの撹拌抵抗低減を図った。ギヤの手前に見える黒い樹脂部品からオイルが供給される。

より小型軽量になったハイブリッドシステム

トランスアクスル
PCU
駆動用バッテリー

HVシステムは上級ユニットで先行している小型高効率化技術を漏れなく投入。パワーコントロールユニットのIGBTには逆導通型を採用する。駆動用バッテリーには、エネルギー密度の高いリチウムイオン式を採用する。

1.5ℓエンジン初のE-Four四駆

駆動系として新しいのが、1.5ℓHV初の4WDが設定されたこと。リヤモーターにはプリウスと同じリラクタンス方式を採用する。永久磁石を使わずに、コイルのスイッチングでモーターを回転させるため、通電していない状態での引きずり損失が小さく、燃費と性能を両立させやすいシステムだ。

【TNGA1.5ℓエンジン+Direct Shift-CVT】CVTとの組み合わせに最適化

M20A型から1気筒を切り取り、3気筒化したM15A型エンジン。ボア×ストロークを共通化することで、筒内流動がほぼ同じにできる。圧縮比は14と、HV用と同等に設定しながら、リッターあたり出力59kWを発生する。

エンジン型式:M15A-FKS
排気量(㏄):1490
種類・気筒数:直列3気筒
弁機構:DOHC12バルブ
ボア×ストローク(㎜):80.5×97.6
最高出力(kW[㎰]/rpm):88[120]/6600
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):145[14.8]/4800-5200
使用燃料:レギュラー

発進ギヤ付きでワイドレンジな新開発CVT

トランスミッションは「ダイレクトシフトCVT」が1.5ℓ用に新設計された。ベルト伝達系と平行して設けたギヤ伝達系に1速相当を任せることで、低速域の伝達効率向上とレシオカバレッジの拡大を両立している。

ロングストローク化でトルクフルに

従来型1.3ℓ比で排気量は15%アップながら、トルクは全域で約30%向上。特に実用域である2000rpm以下でのトルク向上が目覚ましい。ロングストローク化と3気筒化によるタンブル強化の効果が顕著に表れている。

三次元的な強度補強で剛性を均一化

M20A型とボア径も圧縮比も共通に使いながら、ピストンは早くも改良を実施。ピストンピンを支えるサイドウォールの剛性チューンをすることで、スカート接触面の面圧を均一化し、低フリクション化を行なっている。

燃費とNVを両立するバランサーシャフト

エンジン単体で使うM15A-FKS型は、クランクケース内にギヤ駆動式バランサーシャフトを内蔵する。3気筒特有のピッチング振動をキャンセルできる一方、駆動損失が上乗せされてしまう。3気筒化の泣きどころとも言える装置だ。

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