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マツダMAZDA31.5ℓモデル 「これでいい」ではなく「これがいい」装備も走りも燃費も不満なし MAZDA3 FASTBACK 15S Touring

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たかだか111ps/146Nmだが、これで充分か

G1.5の111ps/146Nmに対してG2.0は156ps/199Nm。だいぶ差があるが、G1.5は気持ちよく回るエンジンだった

 イグニッションスイッチを押してエンジンを始動する。エンジンは、1.5ℓ直4DOHCのSKYACTIV-G1.5である。パワースペックは
最高出力:111ps(82kW)/6000rpm
最大トルク:146Nm/3500rpm
 である。たかだか111ps。車重が1340kgだからパワーウェイトレシオは12.1kg/ps。これでは力不足で我慢できないほど遅いかも、と思ったが、乗り出してすぐに感じるのは、爽快な加速感だ。絶対的な加速はもちろんたいしたことはない。しかし、加速「感」はとても気持ちのよいものだった。アクセルペダルとスピードの上昇、変速のタイミングが絶妙にチューニングされている。ひと言で説明しにくいが、アクセルペダルの踏み応えがみっしり、しっとりしていて妙な軽さがないので、欲しい加速感にぴったりあった踏み込み量でぴったりきまる。いわゆるアクセルペダルの踏み込み過ぎ(オーバーシュート)が起きないのだ。

エンジン形式:直列4気筒DOHC エンジン型式:P5-VPS型 排気量:1496cc ボア×ストローク:74.5mm×85.8mm 圧縮比:13.0 最高出力:111ps(82kW)/6000rpm 最大トルク:146Nm/3500rpm 過給機:なし 燃料供給:筒内燃料直接噴射(DI) 使用燃料:レギュラー 燃料タンク容量:51ℓ
エンジンカバーを外すとこう見える。ボンネットフードはダンパーなし
ご興味のある方は少ないと思いますが、これがエンジンカバー
裏側はこうなっている

 1.5ℓ111ps/146Nmのエンジンだから、加速したいときには深くアクセルを踏むことになる。そして踏めば元気に吹け上がる。それが心地よいのだ。大パワーのエンジンのごく一部の性能を使って走るのではなく、エンジンをガンガン回す楽しさがこの15Sにはある。
 エンジン回転数は
90km/h巡航で約2000rpm
100km/h巡航で約2200rpm
110km/h巡航で約2400rpm
だった。

215/45R18 89WのTOYO PROXES R51 A
指定空気圧は前後ともに250kPa
マツダ内製の6速ATのギヤ比は1速:3.529 2速:2.025 3速:1.348 4速:1.000 5速:0.742 6速:0.594 後退:2.994 最終減速比:4.605

 最終減速比は4.605(MTモデルは4.388)だから、回転数が最近のダウンサイジングターボ+7速・あるいはそれ以上のトランスミッションと組み合わせるクルマと比べるとやや高いがまったく気にならない。SKYACTIV-D1.8やSKYACTIV-Xでは、6速ではなくて、ライバルのように7速、8速があったら、と思うシーンがないではなかったが、15Sと6ATの組み合わせは完璧。ちなみにステアリングに変速用のパドルは装備しないが、それもまったく問題ない(231万円のクルマですよ)。

 それよりも高速巡航時の風切音の低さ(小ささ)にちょっと感動する。CX-30でも同じ感想を抱いたが、マツダの新世代商品群は風切音を含めたNVの扱い方が一段階上がっているように感じた。

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