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マツダMAZDA31.5ℓモデル 「これでいい」ではなく「これがいい」装備も走りも燃費も不満なし MAZDA3 FASTBACK 15S Touring

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マツダの標準オーディオがいい

マツダ・ハーモニック・アコースティックス+8スピーカー BOSEサウンドシステムはオプションでも選べない。

 ファブリック地のシートもとてもいい。お尻は滑らないし、一度ポジションが決まればその後お尻を動かす必要はなし。変に本革シートにするより、ファブリックのシートの方が「ドライバーが座る」という機能に関しては高い性能を発揮すると思う。

 乗り心地はどうか? 今回の試乗はひとりで行なったため、後席の乗り心地は確認できなかった。MAZDA3の初期に「リヤが跳ねるような気がする」「後席のノリ心地が悪い」という感想を抱いたが、今回の15S に関しては、そういうネガは感じなかった。175cmのドライバーが前後に座ると、後席膝周りにはちょうどこぶし1個分ほどの余裕があった。

イギリスのバンド、10ccの1975年発表のアルバム「オリジナル・サウンドトラック」。名曲「I'm not in loveアイム・ノット・イン・ラヴ」が収録されている。
こちらも名盤「タペストリー(日本語タイトルは『つづれおり』)」1971年に発表されたキャロル・キングの代表作。いつ聴いても素晴らしい。

 もうひとつ、書いておきたいのはマツダ・ハーモニック・アコースティックス+8スピーカーという標準オーディオ(つまり追加の費用はゼロ)の出来の良さである。
 CDを聴けるオーディオを搭載しているクルマに乗る際には、その日の天候と気分、クルマのキャラクターに合わせてお気に入りのCDを2、3枚選んで乗ることにしている。今回は1970'sの名盤2枚をチョイスした。
 オーディオ設定のメニューでリスニングポジションを「運転席」にすると、非常によい音が楽しめる(フル乗車で全員が音楽をじっくり楽しむシチュエーションではこの設定では不満がでるだろうが、フル乗車することがあれば、それは会話を楽しむべきではないか)。このMAZDA3の前に試乗したMAZDA6ワゴンのBOSEより、MAZDA3の15Sの標準オーディオの方が良い音が楽しめた(オーディオ評論家ではないので、あくまでも個人の感想です)。

試乗する際はぜひお気に入りの1枚を持参して。その際にリスニングポジションの設定を「運転席」にすることをお忘れなく

200km走って燃費はどうだったのか?

 さて、今回の200kmの試乗で燃費はどうだったか? トータルで14.6km/ℓだった。
モード燃費が
WLTCモード燃費:16.6km/ℓ
 市街地モード 13.7km/ℓ
 郊外モード 16.5km/ℓ
 高速道路モード 18.4km/ℓ
 モード燃費の達成率は88%。悪くない燃費性能だ。もちろん燃料はレギュラーガソリンである。
 ちなみにSKYACTIV-X搭載モデルの燃費はFF 6ATでWLTCモード燃費:17.2km/ℓ
だが、こちらはハイオク推薦である。前回MAZDA3×SKYACTIV-Xを試乗した際の燃費は14.3km/ℓだった。

 MAZDA3のファストバックには1.5ℓガソリン(SKYACTIV-G1.5)2.0ℓガソリン(SKYACTIV-G2.0)、2.0ℓガソリンSKYACTIV-X、1.8ℓディーゼル(SKYACTIV-D1.8)のエンジンがラインアップされている(セダンは1.5ℓの設定なし)。

燃料はもちろんレギュラーガソリン。

 価格をざっと見てみると(FFモデル)
15S Touring 231万5989円
20Sプロアクティブ251万5741円
XDプロアクティブ279万741円
Xプロアクティブ 319万8148円
 となっている。
 この価格を見ると15S Touringのコストパフォーマンスの高さが際立つことがわかるだろう。200万円前半で買えるクルマでは、いまMAZDA315S Touringがベストと言っていい。かっこいいデザイン、爽快な走り、何不自由ない装備、ハイブリッド車には敵わないまでもかなりいい燃費がこの価格で手に入るのだ。隣により大きなエンジンを積んだMAZDA3が並んだとしても、まったく引け目に感じることはなし(だって外観からわからないし)。あえて1.5ℓを選ぶという通(ツウ)な感じもいい。いわゆるクルマ好きの人が、あえて1.5ℓエンジン+6MTを選んでいると聞いて、なるほどと思った。
 新型トヨタ・ヤリスのハイブリッドモデル(たとえばハイブリッドGは233万8000円)、新型ホンダ・フィットのe:HEV(たとえばLUXEのFFモデルは232万7600円)とほぼ同価格なのだ。
 いいコンパクトカーが欲しい、という人は、ぜひ一度MAZDA3 15S Touringに試乗することをお勧めします。個人的な結論。
「MAZDA3を買うなら、15SかSKYACTIV-Xの6MTだな」である。つまりエントリーかトップグレードか、を筆者なら選ぶ(価格差は大きすぎるけれど)。

もちろん、後席は6:4分割可倒式
新世代のマツダコネクトはひとつ前の世代から格段に進化している。ナビゲーションシステムの使用には別途ナビ用SDカードが必要
ボディカラーはスノーフレイクホワイトパールマイカ

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MAZDA3 FASTBACK 15S Touring
全長×全幅×全高:4460mm×1795mm×1440mm
ホイールベース:2725mm
車重:1340kg
サスペンション:Fマクファーソンストラット式 Rトーションビーム式
エンジン形式:直列4気筒DOHC
エンジン型式:P5-VPS型
排気量:1496cc
ボア×ストローク:74.5mm×85.8mm
圧縮比:13.0
最高出力:111ps(82kW)/6000rpm
最大トルク:146Nm/3500rpm
過給機:なし
燃料供給:筒内燃料直接噴射(DI)
使用燃料:レギュラー
燃料タンク容量:51ℓ

WLTCモード燃費:16.6km/ℓ
 市街地モード 13.7km/ℓ
 郊外モード 16.5km/ℓ
 高速道路モード 18.4km/ℓ
車両価格○231万5989円
試乗車はOP(360°ビューモニター+ドライバーモニタリング8万6880円)込みで240万2869円

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