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開発ストーリーダイジェスト:トヨタ・スープラ(A80)

  • 2020/05/20
  • ニューモデル速報
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「スープラが復活する」という話題が注目を集めた。そこまで熱望されるほど多くのファンを獲得した先代スープラ(A80)の開発には一体どのような苦労があったのだろう。

REPORT:ニューモデル速報編集部

 スープラ(A80)の開発をチーフエンジニアとして率いた都築 功がチームに加わったのは1989年2月のことだった。

 1975年から製品企画室で、WRCで勝つためのマシン開発を手掛けたほか、二代目MR2の企画を担当するなど、これまでに培ってきたスポーツカーに対する考え方を踏まえて、今回のモデルはトヨタとして真にスポーツカーと呼ぶ車種の条件に適うものと考え、純度の高いスポーツカーをつくろうと思ったという。頭によぎったのは、当時のフェラーリやポルシェのように特別なデバイスがなくとも最高レベルの運動性能を発揮するクルマだった。

 スープラ(A80)は先代(A70)よりも約100kgの軽量化しているが、チタンなどの高価な素材に頼ることなく、部品やコンポーネントを徹底的に見直したことで達成した。その作業には、なんと1年もの時間が掛けられたという。

 安全対策以外はベーシックなメカニズムで構成できれば、軽量化や省資源、ドライバーとクルマとのダイレクト感を高められると考え、開発にあたって3人のトップレベルのドライバーを選出。彼らの高いレベルの走行技術と冷静な分析能力で性能のチェックが行なわれ、サスペンションをソフトにしてもハードなコーナリングに耐えられるジオメトリーの開発に成功し、高速直進性も飛躍的に向上したという。

 こうして生まれたポテンシャルの高さをもとに、デザインを開発。ボリュームのあるフェンダーや円型のランプ類、全長を短くしてカタマリ感を強調したボディなどで、ひと目でスープラとわかるものとなった。また、都築がスポーツカーの見た目で意識していた「被視認性の高さ」は、大型のリヤスポイラーにも見受けられる。そもそもは300km/hのスピードを要求するヨーロッパを見据えた高速直進性を追求すべく行なった風洞実験で開発されたものだが、リヤスポイラーを小型化すると後方視界を遮ってしまうことが分かり、結果として大型なものが与えられ、それが見た目にもインパクトをもたらした。

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