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【東京オートサロン2021】V10エンジンも開発中!新型はオールカーボン製ボディに!!イケヤフォーミュラのターゲットはル・マン24時間

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東京オートサロン2021内のオートサロンTVで紹介された注目マシンの1台が、イケヤフォーミュラのオリジナルマシン「IF-02RDS」だ。今後はV10エンジンを開発し、オールカーボンファイバーのニューモデルに搭載予定だという。目指すはル・マン24時間耐久レースだ。

ナンバーを取得して公道走行も可能なロードゴーイングカー

まるでWEC(世界耐久選手権)で活躍する「ル・マン」プロトタイプのような戦闘的なルックスのマシンは、イケヤフォーミュラが開発した「IF-02RDS」だ。

イケヤフォーミュラ・IF-02RDS。保安基準をクリアしており、公道走行が可能だ。
リヤにナンバープレートが装着されているのが見える。
レーシングカーさながらの空力処理が行われている。
風洞試験は行わず、コンピューター上で空力解析を実施した。

ケヤフォーミュラはさまざまなモータースポーツ用パーツを展開しているが、革新的なトランスミッションを開発したことでも知られている。それが、既存のマニュアルトランスミッション(MT)をベースとした2ペダル自動変速機だ。

MT以上の伝達効率と、AT並みの容易な操作性を両立しているが、イケヤフォーミュラの製品で特筆すべきは、独自開発したドグクラッチセットを組み合わせることにより、トルク抜けすることなく変速が可能となっている点。IST(イケヤフォーミュラ・シームレス・トランスミッション)という名称通り、まさにシームレスに変速が可能な変速機なのである。DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)と比べると、圧倒的にシンプルで軽量なのがウリだ。

シフトレバーは右側に配置。シフトアップ時にはクラッチ操作は不要。

IF-02RDは、そんなシームレストランスミッションをPRするためのマシンでもある。設計はもちろん、イケヤフォーミュラによるもの。2013年の東京モーターショーに初出展された後、ナンバープレートを取得して公道走行も可能となっている。

IF-02RDのエンジンは、ホンダのK20A型2.0L直4をターボで過給したもの。トランスミッションはもちろん、IST(5段)だ。

エンジンはK20A型直4ターボをミッドに搭載。
フロントカウル内には、プッシュロッド式サスペンションが収まっている。

このプロジェクトにはまだ続きがある。それが、オリジナルの4.0L・V10エンジンの開発だ。まだ明かすことはできないが、錚々たる技術者が設計・開発に携わっているそうだ。新型コロナウイルスの影響により2020年は思うように進展しなかったが、現段階で設計はほぼ終了。今はエンジンに火を入れる準備をしているところだという。

V10エンジンのレブリミットは1万3500rpmに設定、パワーは約600psを見込んでいる。しかし、重視しているのはパワーではなく、サウンドだという。モータースポーツの世界では過給エンジンが主流の今、高回転エンジンならではの甲高いエキゾーストノートは貴重な存在となることだろう。

イケヤフォーミュラの目標は、そんなV10エンジンをニューマシンに搭載して公道で走らせること。IF-02RDはパイプフレームにFRPのボディを架装しているが、新型ではオールカーボンファイバーとなり、格段に高剛性・軽量化が図られるという。そして最終目標は、ル・マン24時間耐久レースへのチャレンジだ。そんな壮大な夢を聞くと、イケヤフォーミュラの挑戦を心から応援したくなってしまった。

IF-02RDに続く、オールカーボンファイバーのニューマシンの登場も楽しみだ。

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