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【最高に運転が楽しいクルマ|テスラ・モデル3】これを超えるEVはどこにも見当たらない!(御堀直嗣)

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日本EVクラブの副会長でもある御堀直嗣さんが選んだ「運転が楽しいクルマ」の第1位は、テスラ・モデル3。これまで数多くのEVに触れてきた御堀さんが、現在、もっとも高い評価を与えているのが、このモデル3なのである。

TEXT●御堀直嗣(MIHORI Naotsugu)

第3位:シボレー・コルベット(C4)「あたかも米国西海岸を流しているよう」

すべてアメリカ車である。

3位のコルベットは、自分で所有していたクルマでもあり、5.7リッターのV8エンジンは昔ながらのOHVではあるが、低回転からの大きなトルクを活かしゆったりと流して走ったときの快さは、渡米した際にロスアンゼルスからロングビーチへ海岸線を走ったときを思い起こさせ、夕日に染まる太平洋の景色とともに、たとえ日本に居ても、東京から千葉へ抜ける湾岸線を走れば、あたかも米国西海岸を流しているような気分にさせてくれ、最高に幸せだった。

アメリカンスポーツカーの代表格といえる存在がコルベットだ。4代目となるC4型は、1983年に登場した。
エンジンはOHVのヘッドを持つ5.7LのV8。最強モデルのZR-1では、最高出力は405hpにまで引き上げられた。

第2位:ジープ・ラングラー(JK)「どのような道なき大地も制覇できる」

2位のラングラーは、当時はまだ5速マニュアルシフトが主流であり、試乗のために用意された四輪駆動車用の悪路を電子制御による駆動制御なしに運転する難しさと喜びを体験させてくれた。

岩や濡れた石もある滑りやすい登り坂で一旦停止し、そこから坂道発進を試みたが、タイヤが滑り出し立ち往生した。しかし、少し下がって再挑戦したときのタイヤの路面をとらえ踏ん張る様子が、オフロード系四輪駆動車の老舗であるジープの底力を否応なく実感させた。ジープはやっぱり凄いと、その偉大さに改めて感嘆したのである。そこを基に、電子制御を加えていけば、どのような悪路、道なき大地も制覇できるのだと、想像を膨らませる喜びも味わわせた。

ジープ・ラングラーの3代目が、2007年に登場したJK型。写真の2ドアのほか、4ドアのアンリミテッドも追加され、人気を博した。

第1位:テスラ・モデル3「クルマの未来の姿がここにある」

1位のモデル3は、そもそもモデルSで驚かされた電気自動車(EV)の本領と、情報通信を存分に活かしたクルマの未来の姿が、さらに進化した驚きと、奇抜さだけでなく扱い易さを極めた操作系の仕上がりに感動させられたのである。ダッシュボードに大きな画面以外はなにもなく、それで何不自由なく、デジタル化に追いつけずにいる高齢者の私が扱え、EVの運転を心底楽しむことができた。

いま、もっともほしいEVがモデル3であり、これを超えるEVはいまのところ見当たらない。しかも、車格という視点ではモデルSより下で、価格も安いが、性能や仕上げのよさではモデルSを大きく上回る品質であるところも、モデル3で大満足と思わせる点だ。

残念なのは、日本のEVのように、クルマから自宅へ給電するヴィークル・トゥ・ホーム(VtoH)に適応していないという、その一点のみである。

株価がトヨタを上回っただの、黒字化を達成しただの、ここ最近、好調ぶりが伝えられるテスラの主力車種がモデル3だ。日本では2019年から販売が開始された。
テスラ・モデル3のインパネには物理スイッチがほとんど見当たらず、操作の大部分を中央の15.4インチディスプレイを介して行う。

『運転が楽しいクルマ・ベスト3』は毎日更新です!

クルマ好きにとって、クルマ選びの際に大きな基準となるのは、
「運転が楽しいかどうか」ではないでしょうか。

とはいえ、何をもって運転が楽しいと思うかは、人それぞれ。「とにかく速い」「速くないけど、エンジンが気持ち良い」「足周りが絶品」などなど、運転を楽しく感じさせる要素は様々です。

本企画では、自動車評論家・業界関係者の方々に、これまで試乗したクルマの中から「運転が楽しかった!」と思うクルマのベスト3を挙げてもらいます。

どんなクルマが楽しかったか。なぜ楽しいと感じたのか。それぞれの見解をご堪能ください。

明日の更新もお楽しみに!

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