メルセデス・ベンツ「Cクラス」がフルモデルチェンジ! 全機種にマイルドハイブリッドを採用
- 2021/02/24
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MotorFan編集部
2月23日、メルセデス・ベンツはフルモデルチェンジを受けた新型「Cクラス(セダン/ステーションワゴン)」をオンラインで世界初公開した。ドイツでは3月30日から注文受付が始まる予定だ。
対話型インフォテイメントシステム「MBUX」は新型Sクラスと同じ第二世代版を採用
Cクラスは2014年に従来型が導入されて以来、世界で累計250万台を超えるセダン/ステーションワゴンを販売。Cクラスの祖先にあたる190シリーズを含めると、累計販売台数は1982年以来1050台以上におよぶメルセデス・ベンツの基幹モデルである。そんなCクラスが新型に生まれ変わった。
ボディサイズは、全長4751×全幅1820×全高1438(ステーションワゴンは1455)mmで、従来型から65mm(ステーションワゴンは49mm)長く、10mm幅広く、9mm(ステーションワゴンは7mm)低くなった。ホイールベースは先代型比+25mmとなる2865mmだ。
ボディサイズの拡大は、キャビンスペースにさらなるゆとりを生み出した。肘まわりのスペースが前席で22mm、後席で15mm広くなったほか、後席のヘッドルームはセダンで13mm、ステーションワゴンで11mm拡大。後席の膝まわりは35mmのプラスだ。
荷室容量は、セダンが455ℓで従来型と変わらないが、ステーションワゴンは30ℓプラスとなる490ℓを確保し、40対20対40の3分割可倒機構を備えた後席シートバックを倒した最大時も、従来型から30ℓプラスとなる1510ℓを実現している。
短いフロントオーバーハング、長いホイールベースを持つ新型は、ダイナミックなプロポーションの持ち主だ。そのデザインは新型Sクラスにも通じるもので、LEDのヘッドライトやリヤコンビネーションランプなど、メルセデス・ベンツの最新デザイン言語が反映されている。
フロントグリルの中央にはスリーポインテッドスターが配置されるが、その周りにも小さいスリーポインテッドスターが無数に散りばめられている点は、新型ならではのディテールだ。全体としては、スポーティで洗練されたイメージをさらに進化させた外観といえる。
インテリアでは新型Sクラスから採用された縦型の大型センターディスプレイや、航空機のエンジンナセルを連想させる新形状の空調用エアベント、新世代版のステアリングホイール、そして10.25インチまたは12.3インチから選べるドライバーディスプレイの採用により、高い先進感を放ちながら、スポーティにまとめられた。センターディスプレイは標準で9.5インチ、オプションで11.9インチが選べる。
「ハイ、メルセデス」と呼びかけて起動する対話型インフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」は、第二世代版を採用。新型Sクラスと同様に、路上の映像にCGで矢印が入り進行方向をよりわかりやすく示すARナビゲーションが、ヘッドアップディスプレイにも表示される。
パワートレインは全モデルで電動化された。ガソリン車とディーゼル車は第2世代版となったISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と48Vシステムを組み合わせるマイルドハイブリッド仕様で、ISGは最大15kW(約20ps)/200Nmを発揮し、効率的なドライブをサポートする。
ラインナップは、ガソリン仕様が170ps/250Nmを発する1.5ℓターボの「C180」、同じ1.5ℓターボで204ps/300Nmを発揮する「C200」、そして258ps/400Nmを発揮する2.0ℓターボの「C300」の3機種で、C200とC300には四輪駆動版の「4MATIC」も設定される。
ディーゼル仕様は、200ps/440Nmの2.0ℓターボ「C220 d」と、265ps/550Nmの2.0ℓターボ「C300 d」の2機種。トランスミッションはガソリン、ディーゼルいずれも9速AT(9Gトロニック)を組み合わせる。
さらに今後はプラグインハイブリッド仕様「C300e」も追加される予定で、これには2.0ℓガソリンターボエンジンに129ps/440Nmを発する電気モーターと25.4kWhのバッテリーを組み合わせ、最大で約100kmのゼロエミッション走行が可能だという。
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フロントが4リンク、リヤがマルチリンクを採用したサスペンションも進化しており、快適な乗り心地と俊敏なハンドリングをさらに追求。オプションで可変ダンビング機構を備えたスポーツサスペンションを用意するほか、プラグインハイブリッドモデルにはリヤにエアサスペンションが標準装備される。
後輪操舵システム「リヤアクスルステリアング」を採用した点もニュース。車速が60km/h未満では前輪と逆位相に、60km/h以上では同位相に後輪が最大2.5度操舵するもので、駐車時などでは5.32mを実現する最小回転半径によって取り回しやすくなり、60km/h以上ではレーンチェンジやコーナリング中の安定感がさらに高まる。
先進安全運転支援機能も最新世代版が採用された。とくに「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」(自動再発進機能付きのいわゆるアダプティブ・クルーズ・コントロール)は、高速道路/郊外/市街地ごとに設定できるようになったほか、「アクティブ・ステアリング・アシスト」(操舵支援機能)は車速210km/hまで車線を維持する。さらに「トラフィック・サイン・アシスト」(標識認識機能)は、制限速度に加えて、前方の信号や道路工事も認識するようになった。
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