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ルノー・キャプチャー:高水準のフレンチコンパクト界で「プジョーSUV2008>ルーテシア>208」という個人的感想のなかのどこに入るか

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乗り込んですぐに気づくのは、インテリアの質感の高さと広さだ。ちょっと前までのフランス車が持っていたプラスチック然としたパネルはもう見当たらない。ちなみに、フロントシートは、なかなかいい。サイズも充分だし座り心地もいい。ただし、かつてのフランス車がもっていた「シートはダントツでフランス車がいいよね」というアドバンテージはもうない。国産車のシートの進化が著しいのだ(実際、同じCMF-Bを使う新型ノートのシートもいい)。

燃費:WLTCモード 17.0km/ℓ  市街地モード12.9km/ℓ  郊外モード:17.2km/ℓ  高速道路:19.5km/ℓ
話があちこち飛んで申し訳ないが、個人的な感想を言わせてもらうと、新型208と新型SUV2008の比較試乗では、SUV2008の方が良かった。同じクエスチョンに対する答えは真っ二つで、自動車評論家・ジャーナリスト・編集者の何人かに聞くと、ほんとうに半々という印象だった。

さらにこれまた個人的には、「SUV2008>ルーテシア>208」というのが、現時点での感想だ。あ、ただし、3モデルともとてもいいクルマで、ほとんど差はない。あくまでも好みによって順位が変わる、というのが実情である。

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キャプチャーが「SUV2008>ルーテシア>208」のどこに入るか、を考えながら走ってみた。

走り出しの印象はルーテシアと似ている(当然だが)。おそらくタイヤによる走行音がややうるさいのもルーテシアと同じだ。てっきり同じタイヤ銘柄だと思ったのだが、ルーテシアは205/45R17サイズのコンチネンタルEcoContact6、今回のキャプチャーは215/55R18サイズグッドイヤー EFFICIENT GRIPを履いていた。ちょっとうるさいのと音質も似ていたから、タイヤではなく、クルマ自体が持っている特性なのかもしれない。もうちょっと静かだとうれしいと感じた。

高速道路の7速100km/h巡航では
キャプチャー:1750rpm
ルーテシア:1950rpm
だった(メーター読みで)。7速DCT(ゲトラグ製)のギヤ比、最終減速比は同じだから、タイヤサイズ違い(とエンジンパワー)によるものだろう。

ちなみに、モード燃費の話をしておくと、
ルーテシア
燃費:WLTCモード 17.0km/ℓ
 市街地モード12.7km/ℓ
 郊外モード:17.2km/ℓ
 高速道路:19.8km/ℓ
キャプチャー
燃費:WLTCモード 17.0km/ℓ
 市街地モード12.9km/ℓ
 郊外モード:17.2km/ℓ
 高速道路:19.5km/ℓ

で、110kg重く23ps/30Nmパワフルなキャプチャーと軽くて小さいルーテシアのモード燃費はほぼ同じだ。
今回の試乗では長距離を走れなかったから参考程度のデータになってしまうが
キャプチャー:18.2km/ℓ(5.5ℓ/100km 98.7km走行)
(前回試乗した)ルーテシア:17.2km/ℓ(5.8ℓ/100km 534km走行)
だった。つまり、キャプチャーはSUVだが、Bセグハッチハッチバック並の燃費性能があるということだ。

上がルーテシア、下がキャプチャー
オランジュアタカマ(M)のボディカラーのみ、写真のオレンジインテリア・ファブリックシートとなる。

ちなみに、キャプチャーとルーテシアの価格差は
キャプチャー インテンスTECH PACK:319万円
ルーテシア インテンスTECH PACK:276万9000円

で42万1000円。ここには、大きくなったボディ、よりパワフルなエンジン、そして次の装備が含まれる。
360度カメラ/レーンキープアシスト
ルーフ同色ドアミラー
ルールレール
前席シートヒーター/前席シートリフターなど
自動防眩式フレームレスルームミラー
シャークフィンアンテナなど

オーディオは、ルーテシアと同じくクラス最高レベル。8スピーカー+サブウーファーはBOSとの共同開発で、サブウーファーはブループリント・アコースティック社のフレッシュエア・スピーカー技術を元に開発され、貴重なカーゴスペースを犠牲にすることなく、豊かな強力な超重低音サウンドが楽しめる。いい音がします。

トランスミッションは7速EDC。ゲトラグ製のデュアルクラッチトランスミッションだ。7速DCTのギヤ比は 1速:4.461 2速:2.647 3速:1.437 4速:0.975 5速:0.754 6速:0.682 7速:0.547 後退:3.651 最終減速比:4.176(1/2/6/7速)4.733(3/4/5速)

ルーテシアで少し馴染みができたドライブモードを「My Sense」にしてステアリングのアシストやメーター、室内ライティングを好みに設定できるのもいい。

また、ラゲッジルームはVDA方式で536ℓもあって、これもクラストップ級(ちなみにSUV2008は434ℓ)だ。

トランク容量はクラストップ級の536ℓ
フロアは二重になっている
もちろん後席は6:4分割可倒式

今回の試乗はごく短時間だったから、結論を出すのはもう一度もっと長い時間をともにしてからにしたい。とはいえ、キャプチャーの印象はよかった。とがったところはないけれど、国産B/Cセグカーから乗り換えても違和感少なく(ないわけではない)、それでいてフランス車の美点も備えている(もう少しだけ、乗り心地がバタバタしないとうれしいけれど)。

身長175cmのドライバーが前後に座ると後席膝周りにはこのくらいの余裕がある。
このところ、300万円前後のSUV/クロスオーバーの出来がとてもいい。
プジョーSUV2008
マツダCX-30
トヨタ・ヤリスクロス(は300万円より少し安いけれど)
ホンダ・ヴェゼル(発表された新型)
日産キックス
VW T-クロス
あたりがこの価格帯だろう。
この激戦区のど真ん中に新型キャプチャーは入っていくわけだが、充分戦っていける高い競争力を持っている。

少し長く乗って、その真の実力を試す機会が楽しみだ。

オーディオはBOSEとの共同開発
フレッシュエア・スピーカーのサブウーファーがリヤ右側に。ルーテシアでは見える位置にあるが、キャプチャーでは隠されている。

あ、で、今回の短い試乗を終えたところでの個人的な見解は
「SUV2008>ルーテシア=キャプチャー>208」
となった。
あ、4車の差は、好みの違いと言っていいほど。4モデルとも、とても出来はいいということももう一度言っておきます。

インテンスとインテンスTECH PACKの装備の違いは レーンセンタリングアシスト(ハイウェイ&トラフィックジャムアシスト)/スマートフォンワイヤレスチャージャー/レザーシート/6ウェイ運転席電動など

ルノー・キャプチャー インテンスTech Pack

全長×全幅×全高:4230mm×1795mm×1590mm
ホイールベース:2640mm
車重:1310kg
サスペンション:Fマクファーソンストラット式/Rトーションビーム式
駆動方式:FF
エンジン
形式:直列4気筒DOHCターボ
型式:H5H
排気量:1333cc
ボア×ストローク:72.2mm×81.4mm
圧縮比:9.6
最高出力:154ps(113kW)/5500pm
最大トルク:270Nm/1800rpm
燃料供給:DI
燃料:無鉛プレミアム
燃料タンク:48ℓ
燃費:WLTCモード 17.0km/ℓ
 市街地モード12.9km/ℓ
 郊外モード:17.2km/ℓ
 高速道路:19.5km/ℓ
トランスミッション:7速DCT
車両本体価格:319万円

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