手に入らないなら作ればいい! BTCC王者、アルファロメオ155を再現【富士見自動車博覧会】
- 2021/05/07
-
増田満
1990年代、各国のレースシーンで大人気を博したツーリングカー選手権。なかでもBTCC(イギリス)は外装の改造範囲が比較的限られていたため、観客は自身のクルマと同じようなマシンが激しく競り合う姿に歓喜したもの。4月25日に開催された富士見自動車博覧会の会場で、BTCC仕様にモディファイされたアルファロメオ155を発見したのでピックアップして紹介しよう。
1980年代のツーリングカーレースはグループA規定による時代で、国内ではR32スカイラインGT-Rが90年代に大活躍したことをご記憶の方も多いだろう。かたやヨーロッパではフォード・シエラが最強のマシンとして君臨したが、イギリスのツーリングカーレースは1987年にBTCCとして心機一転。また90年にはグループAではなく2リッター以下の自然吸気エンジンにレギュレーションを統一。間口を広くしたことで多彩なマシンが参戦しやすくなった。
アルファロメオがBTCCに参戦したのは1994年のこと。155ツインスパークを改造した155TSシルバーストーンでホモロゲーションを取得、2台体制で挑戦する。参戦初年の1994年は開幕から5連勝、21戦中9勝を挙げてチャンピオンを獲得した。この155TSシルバーストーンはホモロゲマシンのため台数が非常に少なく流通量はほぼ皆無。手に入れたくても入らないマシンだからオーナー自ら製作したというマシンを紹介しよう。
ホイールは本来テクノマグネシオの6本スポークを履いているのだが、これがなかなか手に入らない。そこで5本スポークながら形状が似ているスピードライン製を選んでいる。
ルックスを再現しただけでエンジンのチューニングなどは行っていない。意外にも故障は少なく保っているそうで、こまめなオイル交換やベルト類のメンテナンスには気を使っているという。

S30Z、ハコスカ、サバンナ、フェラーリ、ポルシェ...国産旧車からスーパーカーまで名車が勢揃い!【富士見自動車博覧会】
長野県の富士見パノラマリゾート第3駐車場で開催された「第1回富士見自動車博覧会」。国内外の往年の名車たちが勢揃いして盛...
スーパーチャージャーが回転! 映画史上、最も人気の劇中車「インターセプター」登場【 富士見自動車博覧会】
4月25日に長野県・富士見パノラマリゾートで開催された富士見自動車博覧会。会場には年式を問わず内外の名車が集まったが、今...
中古車価格が5000万円まで急騰! 総生産台数199台の希少車、ケンメリGT-Rの極上車【富士見自動車博覧会】
旧車価格が高騰して久しい。なかでも歴代スカイラインGT-Rは人気の的で、世界中から引き手あまたな状況にある。特にケンメリG...
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション

日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報

マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事

マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー

ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー

林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー

マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー