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じつは(東京で買えば)EVのe-2008とガソリン車の2008の価格差は20万円ちょっと。どっちを選ぶ? EVのプジョーe-2008はフル充電で300km走れるか? ガソリン車の2008と価格差は20万円ちょっと。どっちを選ぶ?

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問題は本当に300km走るのか? である。
都内の市街地を通勤のために走ると、電費は5.9kWh前後だった。
自宅で200V・15Aで充電する。
満充電での走行可能距離は、各ドライブモードでこう表示される。
ノーマル:304km
エコ:320km
スポーツで298km
今回は、基本的にノーマルモードでドライブすることにした。

左リヤフェンダー上に200Vの普通充電とCHAdeMOの充電口を備える。
右のCHAdeMOの急速充電は50kWに対応している。
付属の普通充電用ケーブルには、写真のようなごついコントロールユニットがつく。これは3kW用。車両自体は200V・30Aの6kWにも対応している。

300km弱のドライブコースを設定して、日曜日の早朝に出発した。目的地は、千葉県銚子、そしてそのやや北に位置する神栖市である。神栖の海岸線には風量発電の風車が連なるいわゆるウィンドファームがある。これを見に行ってみよう。やや暑い日だったので、24℃設定でオートエアコンをON。高速道路(首都高速~東関東自動車道)は制限速度で走行した。

神栖の岸壁には風力発電の風車が並ぶ。
自宅で普通充電ができれば、航続可能距離が目的地までの距離よりわずかでも上回っていればいい。自分が所有しているマイEVなら、なおさらだ。
ただし、今回のe-2008はお借りしている広報車両だ。エンジン車の場合もタンクの残量計の減り方が満タン時と減ってからがちょっと違うクルマもあるでしょう? 燃料タンクの警告灯が点いてから、かなり長い距離を走れるクルマもあるし、その逆の例もある。

ガソリン車の場合は、危うくなったらガソリンスタンドに飛び込めばいいのだが、EVの場合は、現状そうもいかない。

e-2008の場合はどうだったか?

トリップが100kmの時点からスタート。289km走って自宅にたどり着いたときは後続可能距離は8kmとなっていた。
航続可能距離については、概ね正確に表示してくれた。ただし、デジタル表示だが航続可能距離は2km刻みで表示される。ギリギリになってから減り方が変わることもなかった。

今回のドライブで走ったのは289km。自宅に帰り着いた時の航続可能距離は「8km」だった。つまり、289+8で297km走れた計算になる。
正直に言えば、途中、航続可能距離と自宅までの残り距離の差が、6kmほどになったときは、ドライブモードを「エコ」に、エアコンを切った時間帯もあった。

フロントフェイスはSUV2008と違う。

1週間ほどで504km走行して、トータルの電費は6.2km/kWh(平均時速30km/h)だった。
電池容量50kWhで実際に使える(Battery Useable )45kWhだと
6.2km/kWh×45kWh=279km
300km走るには、6.67km/kWhの電費が必要だ。丁寧に走れば不可能な数字ではない。

プジョーe-2008は、50kWhで300km(ちょっと欠けるかな)走れて、価格もリーズナブル。自宅に200Vの充電設備を引ける人なら、e-2008は2008のライバルになり得る存在だ。ただし、補助金アリの前提で。

2008がe-2008か?

プジョーe-2008 Allure
プジョーSUV2008 GT-Line

175cmのドライバーが前後に座ると後席膝周りにはちょうどこぶしひとつ分の余裕がある。
モータードライブの気持ちよさと、新しモノ好き(アーリーアダプター)気質の私の場合は、2008とe-2008でどちらかを選べと言われたら……。東京在住で東京都の補助金まで申請すれば、2008とe-2008の価格差は22万円程度。e-2008は魅力的。だが、2008を選ぶ。

理由は、e-2008も2008もSUV(クロスオーバーモデル)だから。208(e-208)よりもホイールベースが長く、後席の居住性にも優れる2008は、4人乗車も苦にしない。オフロードに繰り出すことは少なくても、SUVという性格から4人(あるいは短時間なら5人も)乗って長距離ドライブすることもあるだろう。その場合は、やはりガソリンエンジン車の使い勝手良さに軍配を上げざるを得ない。1名/2名/4名乗車で燃費・電費がどのくらい変化するかは今回は試せなかったが、エンジン車で燃費が悪化したら、ガソリンスタンドへ行って5分もかからず給油ができる。2008が優れたコンパクトSUVだからこそ、EVではなく、ガソリン車を選ぶ。

新しいCIは、208系、2008系にはまだ採用されないようだ。

これが208だったら? e-2008に続いてe-208にも試乗したので、そのレポートはまた別稿で。

プジョーe-208 | 走りも価格もGood! いま日本で買えるもっともコストパフォーマンスの高いEVだ

プジョーの電気自動車、e-208 GT Lineに試乗した。50kWhのバッテリーを積み、ほぼ300kmの航続距離を持つコンパクトEVのe-208...

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プジョーe-2008 ALLURE
全長×全幅×全高:4305mm×1770mm×1550mm
ホイールベース:2610mm
車重:1580kg
サスペンション:Fマクファーソンストラット式/Rトーションビーム式
駆動方式:FF
駆動モーター
形式:交流同期モーター
定格出力:57kW
最高出力:136ps(100kW)/5500pm
最大トルク:260Nm/300-3674rpm
バッテリー容量:50kWh
総電圧:395V
交流電力量消費率(JC08モード):140Wh/km
一充電走行距離(JC08モード):385km
車両本体価格:429万円
試乗車はop込みで466万3670円
(パールペイント:7万1500円、ナビゲーションシステム」25万7620円、ETC2.0:4万4550円)

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