〈トヨタCH-R〉さらに磨きが掛かったデザインと走り【ひと目でわかる国産新型車の魅力】コンパクトSUVクロスオーバー
- 2020/03/03
- ニューモデル速報
WLTCモード燃費:25.8㎞/ℓ ※「HYBRID S」「HYBRID G」
月間登録台数:3742台(10月〜12月平均値)
REPORT●編集部
PHOTO●神村 聖(KAMIMURA Satoshi)
MODEL●佐々木 萌香(SASAKI Moeka)[身長160㎝]
※本稿は2020年1月発売の「2020年 国産新型車のすべて」に掲載されたものを転載したものです。
■S-T“GR SPORT”
全長×全幅×全高(㎜):4390×1795×1550
室内長×室内幅×室内高(㎜):1800×1455×1210
ホイールベース(㎜):2640
トレッド 前/後(㎜):1540/1540
車両重量(㎏):1400
エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
総排気量(㏄):1196
最高出力(kW[㎰]/rpm):85[116]/5200-5600
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):185[18.9]/1500-4000
燃料タンク容量(ℓ):50(レギュラー)
トランスミッション形式:6速MT
駆動方式:FF
サスペンション 前:ストラット 後:ダブルウイッシュボーン
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク 後:ディスク
最小回転半径(m):5.2
WLTCモード燃費(㎞/ℓ):15.4
タイヤ・サイズ:225/45R19
車両本体価格:273万2000円
先進安全装備(Toyota Safety Sense)
ボディカラー
C-HRの3つのポイント
1.ワイドスタンスを強調した顔付きへ変貌
2.6速MTやGR SPORTなど走る歓びを追求
3.コネクティッドで快適なカーライフを提供
「GR SPORT」系はベース車と比べて、全幅と全高は同じだが、全長は5㎜長い。大開口アンダーグリルや大型フォグランプベゼル、切削光輝とブラック塗装が施された専用の19インチアルミホイールなど、ベース車よりも迫力感に磨きが掛かっている。
エンジン&ホイール
乗降性
スポーツ仕様とはいえ、SUVならではの実用性は確保。特に前席は、わずかに頭を屈めるものの、腰の負担が少なくスムーズに乗り降りできる。
後席はフロアが低く、サイドシルが高い。さらにルーフの傾斜が強いため、乗り降りの際には頭上と足元が狭く感じる。ドア開度の小ささも弱点。
インパネ
前席
SUVとあまり感じさせない低めの運転姿勢。シルバーダブルステッチやエンブレムが施されたシートは「GRSPORT」専用品で、腰まわりを包み込んでくれるようなサポート感が魅力。スライドとリクライニングは手動だが、ランバーサポートは電動式。
後席
見た目とは裏腹に十分な空間を確保。身長166㎝の筆者が座って、膝前に150㎜、頭上に50㎜の余裕があった。ただし、視界は前席に遮られてしまうのと、窓も小さいため、閉塞感が強い。中央席を除いて、座面には肌触りの良いブランノーブを使用。
うれしい装備
ラゲッジルーム
高さは物足りない面もあるが、コンパクトサイズのSUVとしては悪くないスペースを確保している。後席を倒した時、フロアとの段差は少なく、ほぼフラットとなるのもうれしいポイントだ。ただ、リヤハッチが強く傾斜しているため、後ろにいくほど高さに余裕がなくなる点には注意したい。
使い勝手撮影車両データ
インテリアカラー:GR専用ブラック
オプション装備:ブラインドスポットモニター/パノラミックビューモニター/他
〈TOPICS〉スマホとの連携を強化するSDLを標準で搭載
〈メカニズム〉レースで培ったノウハウを活かしたチューニング
「GR SPORT」系にはモータースポーツに参戦するTOYOTA GAZOO Racingのノウハウが活かされたアイテムがふんだんに採用されている。その範囲は広く、専用のエアロパーツや19インチアルミホイール、シート、小径ステアリングなど目に見える部分だけでなく、ボディ剛性を強化するためのフロアセンターブレース追加や足まわりの専用チューニング(各コイルスプリングのばね定数やセット荷重、スタビライザー、ショックアブソーバーの減衰力特性の最適化)と、目に見えない部分にも手を加えることで操舵応答の向上やフラットな乗り心地を実現している。パワートレーンは1.2ℓターボと1.8ℓハイブリッドの2種類から選べ、1.2ℓターボ車は6速MTのみと硬派な仕様となる。とはいえ、「インテリジェントマニュアルトランスミッション」と銘打つ6速MTには、クラッチやシフト操作を検出すると変速後のエンジン回転数を合わせるアシストが介入するため、MT車にブランクがあってもスムーズに操ることができる。ちなみに、センターコンソール上の「iMT」スイッチによってアシスト機能を解除することも可能。腕に自信のあるドライバーにも嬉しい機能だ。
バイヤーズガイド
「GR SPORT」の価格は標準モデルで最上級となる「G」や「G-T」の10万円高。その内容やデキを考えれば素直に買い得である。スポーツ志向ではない人には不要なディテールも多いが「C-HRのシャシーは全部これにしてくれよ」と言いたくなるくらい操縦性と快適性のバランスは良好で、乗り味だけは穏当派ユーザーにもお勧め。
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