ツインモーター4WDでクルマを操る楽しさアップ!三菱エクリプスクロスPHEVのS-AWCの実力を雪上で試す PR
- 2021/02/05
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世良耕太

三菱エクリプスクロスは2020年12月にマイナーチェンジを受けた。注目はアウトランダー譲りでさらに洗練度を増したPHEVシステムだが、前後にモーターを搭載したツインモーターを精緻に制御する4WDシステムも四駆の三菱の名に恥じない完成度だ。スノードライブで、エクリプスクロスPHEVの走りを試してみた。
TEXT◎世良耕太(SERA Kota)
三菱自動車のクロスオーバーSUV、エクリプスクロスは2020年12月にデザインを一新し、新たにPHEVモデルを加えて販売を開始した。エクステリアでは、「ダイナミックシールド」と呼ぶ個性的な表情を進化させたのが目を引く。よりアグレッシブな表情になっているが、嫌味はなく、モダンでスマートだ。
表情だけでなくクルマ全体が「スマートになった」印象を受けるが、その理由は伸びやかになったプロポーションにある。新しいエクリプスクロスは全長が140mm伸びているが、そのうち105mmをリヤのオーバーハングにあてた。そのおかげでプロポーションは伸びやかになり、同時にスポーティになった。

見違えるようにスマートになったエクリプスクロスとは、3度目の対面だ。いずれも相手はPHEV(プラグインハイブリッド車)である。エンジンとモーターのふたつの動力源を組み合わせているのでハイブリッド。外部電源から充電できるので、「プラグイン」というわけだ。エクリプスクロスPHEVは普通充電(AC200V)だけでなく、高速道路などに設置されている充電設備で急速充電(DC)できるのが特徴だ。

モーターはフロント(最高出力82ps)だけでなく、リヤ(最高出力95ps)にもモーターを搭載しているため、4WD走行が可能。リヤのほうが高出力なのは、運動性能を考えてのことだ。そう、エクリプスクロスPHEVは実用性だけを重視したクロスオーバーSUVではないのである。意のままの走りを意識したモデルで、そのためのツインモーターなのだ。走りを意識した証拠に、前後のモーター出力と4輪の制動力を走行状況に合わせて最適に制御し、トラクション性能や旋回性能を含め、走行性能を総合的に高めるS-AWC(車両運動統合制御システム)を搭載している。
信州の山道でS-AWCを試す
一般道を少し走ってすぐに高速道路に乗った。目指す先は雪に覆われた信州の山道だ。印象に残ったことはいくつもあるが、まず、静かなのに驚いた。エクリプスクロスPHEVを開発するにあたっては、「できるだけエンジンを始動させないこと」、「エンジンを始動させてもエンジン音をできるだけ車室内に侵入させないこと」を心がけて開発したという。気になる音は元から断つのが第一。どうしても出てしまう音は物理的な手段を講じて抑える考えだ。後者については、吸音材や遮音材の追加、フロアカーペットの目付量の増加などで対処した。意識していればエンジンが始動したことに気づくが、ものすごくかすかな音なので、一切気にならない。

そんなクルマの動きだから、路面が雪で覆われていても、安心して運転を続けることができる。エクリプスクロスはドライブモードを用意している。デフォルトは「ノーマル」で、ほかに「スノー」「グラベル」「ターマック」がある。ターマックはPHEV専用のモードだ。セレクターレバー右横のトグルスイッチで切り換える。
「スノー」にするとアクセルペダルの動きに対する力の出方がおっとりし、コントロールがしやすくなる方向。雪が深く、車速も低い状況に合っているようだ。ノーマルモードより安定方向に振ってあり、舵を効かせるセッティングになっている。「グラベル」は悪路走行時やスタック時の脱出性に振ったセッティングで、トラクションを重視した設定。平坦な雪道で走らせてみると、ややテールハッピーな傾向を示す。それゆえ、「ん、なんかおもしろいぞ、このモード」と感じた。

澄ました態度で悪コンディションが待ち受けるカントリーサイドにおもむき、ひと汗かいて何ごともなかったかのようにスマートに帰ってくる。そんな芸当を難なくこなしてしまう懐の深さが、エクリプスクロスPHEVの魅力だ。
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