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シェフラー:インテリジェント ライドハイト アジャストメント 車高調整をより確実に、よりアフォーダブルに [人とくるまのテクノロジー展2018横浜]

  • 2018/05/25
  • Motor Fan illustrated編集部
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車高調整機構は高級車、高額車の装備──となっている現状。しかし自在にクルマの最低地上高を変化させる必要はセグメントを問わないはずだし、いずれのクルマでも得られる恩恵は大きいはず。より確実に、よりアフォーダブル(入手可能)に、シェフラーがその難題に取り組んでいる。

 車高を調整したいシーンは、案外少なくない。たとえば乗降性を高めたいとき、重たい荷物を載せるとき、それを載せたあとに尻上がりになってしまったとき。もっと積極的には、高速で巡航するときに車高を低めたい、悪路に差し掛かったから腹を擦らないようにしたい──頻繁ではないにせよ、備わっていると便利な機構ではある。しかしこれまでの車高調整機構はエアを用いたり油圧を作動させたりと、相当なシステムを搭載する必要があった。イニシャルにお金がかかるだけでなくランニングにも、つまり維持にも手間がかかることは必至だった。

 そのような機能をもっと低コストに、簡便な機構で実現できないか。その要望に対するシェフラーからの回答が本製品だ。ストラット、あるいはマルチリンクでも構わないが、スプリングシートの位置をボールねじで可変化し、車高を調整する仕組みだ。無段階で高さを変えられる。モータの出力は最大20kN。車高を調整し終えたあとはロック機構でその高さに固定する。

 構造上、もっとアクティブに、たとえばコーナリング時の車両姿勢を立て直すような使い方もできるのではと訊いたところ、そのような使途は基本的に考えていないという答えだった。確かにそういう使い方も出来はするが、万一の失陥時のフェイルセーフを構築する必要があり、そうするとシステムが重畳化してコストが嵩み、結果「アフォーダブルに車高調整機構を」という本来の目的が失われてしまうからというのがその理由。確かに、アクティブなロール制御ならば電子制御スタビライザという手段がすでにあるわけで、本機構にその機能を負わせる必要はない。

 Cセグメントを想定しているというだけに、コンパクトに車高調整が可能になるこのシステムの登場を楽しみに待ちたい。

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