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世界のエンジン オールアルバム file 007:HONDA K20C タイプRにもターボエンジンを:HONDA K20C

  • 2018/06/18
  • Motor Fan illustrated編集部
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タイプRにもターボエンジン。従来の高回転型からの華やかなシフトが話題を呼ぶ。

■K20C
シリンダー配列 直列4気筒
排気量 1995cc
内径×行程 86.0×85.9mm
圧縮比 9.8
最高出力 235kW/6500rpm
最大トルク 400Nm/2500-4500rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 DOHC
ブロック材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL In-Ex/○

 2012年に技術発表された直噴ターボシリーズの第二弾で、5年振りに復活したFK型シビックType R専用のパワーユニット。
 これまで9000rpm近傍までの高回転を許容する直4としては究極のNAハイレブエンジンを搭載していたType Rシリーズだが、FK型では一転してターボ化された。ただし、ダウンサイジングではなく、高出力と燃費&環境対策の両立を狙った純粋に今日的なスポーツエンジンである。出力と損失のバランスがとれた王道のスクエアシリンダー、背圧抵抗を嫌ってあえてシングルスクロールとしたターボチャージャーという構成を、お家芸のVTECを使って7000rpmまで回し、2.0ℓクラス最高レベルの400Nmという高トルクを発生する。


ターボチャージャーは、L15B T/Cで初採用した電動ウェイストゲートによる過給圧でトルク制御を行なう方式。ポンピングロスを廃し、排気のバックプレッシャーをもコントロールする。
筒内直噴では素早く空気と燃料を混合するための強いタンブル流生成が不可欠。高出力ターボの弱点となるノッキング対策にも役立つ。ポート形状の細かい工夫で実現している。
冷却性に配慮しながら軽量化したピストンと、二重の鍛造工程を経た部分強化コンロッドで、回転部品の低慣性化を実現し、クランクシャフトはセミカウンター8ウェイト。高レスポンスに貢献する。

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