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スカイカーその1[フランクルフルト・モーターショー2017] 空飛ぶクルマ:エアロモービル4.0 エンジンはBOXER4

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パートナーにTorino Design(トリノ・デザイン)が名を連ねている。デザインは、トリノ・デザイン?

「空飛ぶクルマ」は、いつの時代も夢のクルマだ。自動車の祭典、フランクフルト・モーターショーだが、いくつか、空飛ぶクルマが出展されていた。「スカイカー」というカテゴリーだ。

水陸両用車と言えば、これまでも軍用以外でも開発し、モーターショーに出展されてきた。リンスピードが開発した、水陸ならぬ水中も潜航できるクルマ、という変わり種もあった。

今回のフランクフルト・モーターショーでも2台のスカイカーが出展されていた。そのうちの1台がエアロモービルである。


エアロモービルは、スロバキアのエアロモービル社が開発中のスカイカーだ。開発は1990年代からスタートしているが、Aeromobil社は2010年に設立。2013年にVersion 2.5が、そして14年にVersion 3.0が、今回展示したのは、さらに進化したFlying Car4.0である。開発パートナーには、プロドライブ(スバルのWRCプログラムをになっていたProdrive社)なども名を連ねている。

CFRP製のメインストラクチャー。
構造はこうなっている。(figure:Aeromobil)
(figure:Aeromobil)
前輪はモーター駆動だ。プロペラは2.0ℓBOXER4ターボで回転する。

2人乗りのエアロモービルは、機体後部のプロペラを回転させて飛行する。地上では翼を畳んで走行。飛行はエンジン(2.0ℓ水平対向4気筒ガソリンターボ)で行ない、走行は電気モーターで前輪を駆動する。電力はエンジンを回して発電する。

自動車としての最高速度は160km/h、航空機としては巡航速度259km/h。離陸に必要な距離は397m。高度30mまでは595mの距離が必要だ。


現在、受注受付中で、来年から生産開始、価格は1200万〜1500万ユーロだという。オプションで、自動操縦システムも搭載できる。日本円にして1億5600万円〜1億9500万円程度だ。2020年までに最初の車体(機体?)を顧客の納車する予定だ。

どこがスカイカーのメイン市場となるのか、わからないが、北米や中東の富裕層がターゲットとなるのだろうか?

プロペラは2400rpmで回転する。

AeroMobil Flying Car 4.0
ボディサイズ(Automotive Dimensions)
全長5.9×全幅2.2m×全高1.5m
(Aerospace Dimensions)
全長5.8m×全幅8.8m×全高1.4m
最大離陸重量:960kg

エンジン:AeroMobil Custom 2.0ℓ水平対向4気筒ターボ
+電子制御デファレンシャルとしても機能するフロント電動ドライブシステム
出力:Automotive Power:80kW(Eモーター×2)
Aerospace Power(ICE):224kW(300BHP)
ダイレクトドライブバリアブルピッチプロペラー:2400rpm
Automotive range(NEDCサイクル):4.2ℓ/100km
Aerospace range:750km@75%(1200m,ISA)
燃料:95RON 90ℓ
パワープラント総重量:110kg

最高時速(Automovie):160km/h 0-100km/h:10秒
Aerospace:Vs/Vc/VD-112/259/360km/h

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