世界各国の最新SUV7台+αにイッキ乗り! お国柄とブランドの違いは? 【ランドローバー・ディスカバリー@JAIA輸入車試乗会】本格SUVの重厚な走りとモダンブリティッシュデザインの融合
- 2018/03/20
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遠藤正賢
毎年恒例となっているJAIA(日本自動車輸入組合)の「輸入車試乗会」が、今年も神奈川県西部にある大磯プリンスホテルで開催された。今回はイギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、アメリカのSUV計7台をはじめ、最新の輸入車総計10台を一挙に試乗。
いずれもホテル敷地内での撮影と、近隣の一般道および自動車専用道路の西湘バイパスでの試乗を合わせて各45分間という短い時間ではあったものの、各車のお国柄とブランドの個性を明確に感じ取ることができた。
ランドローバーの中ではディフェンダー、レンジローバーに次ぐ歴史の長さを持つディスカバリーは、日本では2017年4月より新型5代目の販売がスタート。内外装は最新のイギリス車らしい極めてモダンかつ高級感溢れるものとなり、ボディは全体の85%にアルミが使用され最大360kgも軽量化された。
だが、ボディ同色Cピラーや、後端が盛り上がったステップドルーフ、後ろの席ほど着座位置が高いスタジアムシート、そして本格SUVとしての多彩かつ高機能な4WDシステムなど、歴代モデルの伝統は堅持されている。
今回試乗したのは、上級グレード「HSEラグジュアリー」に258ps・600Nmを発する3L V6ディーゼルターボエンジン+8速ATを搭載したモデル。360kgもの軽量化と275/45ZR21 110Wのグッドイヤー・イーグルF1 SUV 4×4を装着した効果は大きく、2410kgもの車重にしては軽快なハンドリングとなっているが、絶対的にはゆったりしており、本格SUVらしい重厚な走り味は新型でも健在だ。
一方でボディ剛性は極めて高く、悪路走破性と操縦安定性、乗り心地のバランスを取るのが最も困難なSUVでありながら、極低速域でもフラットライドに終始し乗り心地は抜群。また、3Lディーゼルのトルクがこの車重とボディ剛性、走り味に絶妙にマッチしており、2.4t超の巨体を過不足なく加速させることができた。
ただし、車両本体価格は9,417,000円、これにプレミアムメタリックペイント(193,000円)、21インチアルミホイール(210,000円)、5+2シート(288,000円)、シートヒーター&クーラー(273,000円)、アドバンスド・パークアシスト(169,000円)、テレインレスポンス2(148,000円)、リアシートエンターテイメントシステム(310,000円)など、総計2,013,000円ものオプションが装着され、税金・諸経費別で11,430,000円に達している。
そのうえ、先代より一回り大きくなったボディは全長×全幅×全高は4970×2000×1895mmと、日本の大半の駐車場で枠をはみ出しかねないサイズとなった。
ホンダ傘下時代の初代がCセグメントに属し、税別299万円で購入できるグレードも用意されていた時代を知る筆者としては、まさに隔世の感がある。その走りと質感は比較にならないほど進化したものの、一部の富裕層以外には完全に手の届かない存在となった現在のディスカバリーには、率直に言って一抹の寂しさを禁じ得ない。
【Specifications】
<ランドローバー・ディスカバリーHSEラグジュアリー ディーゼル(4WD・8AT)>
全長×全幅×全高:4970×2000×1895mm ホイールベース:2925mm 車両重量:2410kg エンジン形式:V型6気筒DOHC直噴ディーゼルターボ 排気量:2992cc ボア×ストローク:84.0×90.0mm 圧縮比:16.1±0.5 最高出力:190kW(258ps)/3750rpm 最大トルク:600Nm(61.2kgm)/1750rpm JC08モード燃費:11.6km/L 価格:9,217,000円
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