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中国の新興自動車メーカー、NIO 驚きはデザインだけではない! これでも市販車! NIO ES8登場 北京モーターショー2018

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北京モーターショーのNIOブースに展示されたES8。まるでコンセプトカーだが、これで市販モデル。

中国自動車メーカーの中で、最も注目を浴びている新興企業の一つとしてNIOを上げることができる。このメーカーはEV専門の自動車メーカーだが、当初ハイエンドのスポーツカーEP9を開発。途端にニュルブルクリンクで最速記録を打ち立ててしまった。そんなNIOがニューモデルをES8を世界的ショーで初お披露目した。

中国もここまで来たか、と感じさせるスタイリング

こちらはニュルブルクリンクで公道走行可能モデルで最速となる記録を打ち立てたNIO EP9。その後、マクラーレンP1 LMのモディファイモデルが記録更新となってしまったが…。

実際にこのES8はここ北京がワールドプレミアではないのだが、不特定多数の世界的ギャラリーの中でのお披露目はこの北京が最初となる。

NIOといえば、話題となったEVスポーツカーEP9の他に、フォーミュラEへの参戦も果たしている。結果としてはまだ芳しくないが、意欲的な参戦姿勢には今後も注目されるところ。
そんな動向を見るならば、NIOはスポーツカーを主体とした開発を目標としているのではないか? と考えるところだが、実際にはそうではなかった。世界的にお披露目されたのは、このES8とコンセプトカーのEVE。こちらもすでに先に北京で開催されたNIOのイベントでお披露目されているが、よりリファインされた形での展示となったようだ。

このEVEは自動運転を見据えたコンセプトカーなのだが、よりアクティブなエクステリアデザインを採用することで、幅広いユーザーへの関心を高めている。
       

NIOのコンセプトカーEVEは自動運転を前提としたモデル。
NIO ES8の洗練されたサイドビュー。もはや中国車もここまで来てしまったのか。
ES8のインパネ周り。こちらもデザイン的な洗練が感じられる。新しい高級感とともに、開放的な広さが印象的。

そして注目されるのがES8だ。一見コンセプトカーのように見えるSUVだが、実際にはこれで量産モデル。できるだけ派手さを抑えたというエクステリアは、NIOがどんなブランドでありたいかと熟慮した結果だ。

ここでNIOという起業について説明しておくと、ヘッドクオーターは上海となる中国の企業。しかしながら開発やデザインといったR&D施設はミュンヘンにある。そのためドイツ企業から転職する技術者やデザイナーも多いうえ、サプライヤーや周辺企業もドイツ企業と同様。これはNIOにとって大きなメリットと言える。だからこそEP9ではニュルブルクリンクでのタイムアタックを行なえたのだ。はるばる中国から遠征したということではないのだ。

ES8の話に戻ると、スポーツカーでEVの能力の高さを主張する一方で、本命とも言える3列シート7座SUVを登場させてきたことになる。デュアルモーターによるフルタイム4WDで、アクティブエアサスペンションを採用、0-100km/h加速は4.4秒。100-0km/hのフル制動距離も33.8mと抑え込んだ。また航続距離は60km/h定値走行で500km以上、NEDCレンジでは355kmという数値を得ている。
 充電は一般的な手法でも可能だが、その他にバッテリーを交換できる構造となっており、専用の設備を用いれば3分でフル充電のバッテリーと交換が可能でもある。

ES8での注目は、このNOMI。様々な表情で対話しながら操作が可能。また、ドライバーやパッセンジャーをつねにリラックスさせてくれる。
そして何よりも注目なのが、ES8に搭載されたNOMIの存在だ。これはダッシュボード中央に設置された、AIシステムを持つロボット。丸型の液晶パネルの顔を持ち、話者の方向を向き表情を変化させながら会話をすることが可能。様々な検索などができるコニュニケーション機能を持っている。言ってみればES8の対話型操作系。市販モデルとしては初の試みと言えるだろう。ES8はNOMIと対話しながら、これまで走行中ではできなかったことも含めて、多くの機能をこなすことができる。

現在NIOがES8で据えているマーケットは中国。実はミュンヘンで開発をしながらも、やや欧州の法規には合致しない点があり、とりあえずのメインマーケットは中国に絞られているのだという。しかしながら2020年までに1100以上のバッテリー交換拠点を中国に整備し、また充電のための電力供給ができる車両を1200台配備するという。

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