オーナー目線で勝手にインプレッション 連載第7回『よろしく! スズキ・ジムニーシエラ』 新旧ジムニー・比較検証あら探し ~新型の退化点を見つけて優越感にひたろう~
- 2018/07/11
- MotorFanアーカイブ編集部 山口 尚志
■外観
①バンパー
バンパーは英語の「bump(ドシンと当たる、ぶつかる)」から転じての名称で、本来はぶつかって1番に衝撃を受けることが本分である。
だからどんなカテゴリーのクルマでも、色を塗ってスタイリッシュにキメルというのは本末転倒なのだが、旧型ジムニーでは車両キャラクターと照らしたらなおのこと、色塗りバンパーなのは妙だった。
かねてから、ジムニーとトヨタのプロボックス(とサクシード)は、新品を納車した日にバンパーを「ガリッ!」とやっても、どこ吹く風と気にしなくてもよさそうな武骨さを魅力に感じていたのだが、おろしたてのシエラを前にすればやはり「慎重にしなければ」と思うようになる。
思っていた以上に自分の器は小さかった。
それはともかく、新型は安いの高いのみなこのブラックタイプ。
デザイナーが原点に戻したというよりは、黒にしてワイルドにし、結果的に「結果オーライ」になったという感の方が強いのだが、いいことには違いない。
正確には樹脂材料そのものに塗料を練り込んだ「材着」と呼ばれる手法のもの。
それとフロントバンパーは、下部両脇を切り上げた形にしたのがマルなら、シエラはナンバープレート下辺をバンパー最下端よりも上に上げたのも進化点。
→ 新型への劣等感うらやま指数:いきなり100 旧型優越感指数:0
②アンダーミラーの移設
車両左ドア付近を映すアンダーミラーが左のドアミラー下に引っ越しした。
今回は2分割され、左前輪側を小さいミラーで、それよりは大きいサイズのミラーで左後輪付近を映し出す。
パッと見たとき、自車両のどの部分に対する何が写っているのか、即座には認識できないという人のほうが多いのではないだろうか。
もっともこれは旧型も同じで、左フェンダー上に、育ち過ぎたしいたけみたいなのがちょこんと乗っかっていたが、これだって何がどうと明確にわかるわけでもない。
いずれもミラー面積が小さすぎて、法規を満たす以上のものにはなっていないのだ。
むしろ私の場合は、左側だけであるにせよ、フロントガラス内から車両幅と左先端がおおよそわかるための目安として使っているのが実情だ。
本末転倒ではあるのだろうが、これはこれで便利なので、旧型オーナーとして優越感に浸りたい。
本当はアンダーミラー機能を一体化したフェンダーミラーがいいと思うのだが、新型ジムニーのデザインは2代目に回帰しているのだから、ついでにミラーも注文仕様で「アンダーミラー一体フェンダーミラー」を用意したら選ぶ人が出てくるかもしれない。
でも、突起物規制やら歩行者保護やらに抵触するとかなんとかいうことになって無理かな。
ほんと、がんじがらめの規制はクルマの使いやすさをじゃまするぜ。
→ 新型への劣等感うらやま指数:0 旧型の優越感指数:60
③ルーフドリップ(雨どい)
新型ジムニーで私がいちばんくやしい・・・あ、いや、気に入ったのは、フロントガラス上端部以外のルーフ周囲にあるルーフドリップ(雨どい)。
「歴代ジムニー」の取材で軽ジムニーJB23Wを借り、いまのシエラJB43Wでも気になっているのは(わかっていて買ったのだが)、ドアを開けるとルーフに溜まった雨水が車内に垂れてシートを濡らすことだった。
まあ、バシャバシャバシャバシャこぼれること。
ルーフパネルとサイドアッパーレールの継ぎ目隠しを兼ねるルーフモールの溝が、雨水をドア側に落とさないようにするには浅すぎるのだ。
そもそもルーフモールに雨どいの役を持たせるのは無理があるのではないだろうか。
このへんの検証はメーカー実験部の役目なのだが、いったい実験部は何をやっていたのだろう。
昔はどのクルマにも雨どいがあったものだが、新型はそれら昔のどのクルマよりも効果がありそうな、実にしっかりした雨どいがルーフ周囲をめぐっているのはいい。
→ 新型への劣等感うらやま指数:100 旧型の優越感指数:0、いや、-100!
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