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絶対的人気の「アスリート」に対し、改名「RS」の相場はどう動く? 「クラウンの次もクラウン」中古車市場にアラート発令中!?…先代ユーザーが新型乗り換え続々で生まれた影響とは?

  • 2018/09/23
  • MotorFan編集部 畑澤清志
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アスリートGとアスリートSは、新車時の価格差が80万円以上開いていた。
中古車になっても、同年式・同程度で40万円ほどの差が生まれている。

デビューから3ヵ月、その兆候は先代21系クラウンの中古車流通へもあらわれてきています。先代21系は6年間売られたこともあり、中古車市場にも豊富な台数が流通しています。グレード別の比率でいえば、スポーティなアスリート系が7割を超え、ロイヤル系は3割以下です。流通量は人気のバロメーターでもあり、相場もアスリートのほうが20万~50万円ほど高く値付けされています。趣味車ではないので日常でもガシガシ使われている使用環境から、初期モデルでは走行距離が10万km超えの車両も多いですが、例えば5年落ち・走行10万km超えの個体でも状態がよければ200万円を切ることは少ないという、なかなかに強気の相場が形成されています。

「本革・マルチ・サンルーフ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは昔からトヨタのセダンの「三種の神器」と謳われ続けているワードです。本革シート、マルチビジョン(純正ナビ)、サンルーフが付いているクルマは下取りも高く人気もあるので中古車相場も高いということを示しているのですが、これももちろんクラウンにも当てはまります。
アスリートでは、本革シートが標準の「アスリートG」と、オプション設定となる「アスリートS」があるのですが、その価格差が80万円以上するため流通のほとんどはアスリートSになっているのですが、それでも本革シート装着車は、無し車よりも20万円ほど高い相場になっています。

高年式で多いのは、モデル末期に追加された特別仕様車「J-フロンティア」。新車価格は2駆で520万円だが、450万円超の強気のプライスの車両も多い。

そして、現行22系の好調を裏付ける特徴的な動きがあります。中古車は車種を問わず、初年度の流通量がもっとも多くなるのが常で、年式を経るほどに流通量は減ってくるものですが、それが先代21系の場合、2015年式の車両の流通量だけが突出しているのです。これは、初回車検を迎えた先代21系が、現行22系へと乗り換えるにあたって下取り(買取り)を経て中古車市場に流出したことのあらわれです。

さすがは歴史と伝統のクラウン。「車検が来たから」のルーティンをしっかり守って乗り換えてくれる優良なロイヤルカスタマーを抱えていることの証明ですね。また、リース契約によるフリート(法人)ユーザーの多いことの証明でもあります。

ロイヤルサルーンは、アスリートの同等グレードと比較しても20万~50万円ほど相場は安い。現行22系「RS」と「G」も同様に推移するのだろうか。

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