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トヨタ トヨタ クラウン 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格

  • 2024/01/24

トヨタ クラウンの新型モデル情報を紹介します。トヨタ クラウンの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。トヨタ クラウン新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

トヨタ クラウン新型モデルの概要

トヨタ クラウンは、新世代クラウンシリーズの第3弾として2023年12月に登場。第1弾のクロスオーバー(2022年)と、第2弾のスポーツ(2023年10月)では、これまでにないスタイルのクラウンとして話題を呼んだが、第3弾は正統派セダンを再定義する形で、培ってきたクラウンの姿を昇華させたハイクラス感が魅力だ。

ハイブリッドである「HEV」と、水素を燃料とする「FCEV」をラインアップしてデビュー。クロスオーバーやスポーツとは一線を画す形で、シリーズ唯一のFR車両として、GA-Lプラットフォームを採用した。

トヨタブランドのフラッグシップをうたい、ブランドの伝統と歴史を継承。そのうえで、パーソナルにもビジネスにも応える「ニューフォーマル」という新たな価値観に挑戦したクラウンの魅力をさっそくチェックしていこう。

トヨタ クラウンの外観・内装デザイン

トヨタ クラウンが目指したのは、正統派セダンを再定義する新スタイルで、その外観は見どころ満載だ。また、細部まで質感にこだわりを持って仕立てたインテリアなど、ショーファーニーズを満たすくつろぎの空間を創出した内装デザインについてもここで見ていこう。

外観:威厳や風格に満ちたフロントフェイス

「ニューフォーマル」という新たな価値観にチャレンジして誕生したトヨタ クラウン。水平ベルトラインにこだわった伸びやかなプロポーションは、佇まいの美しさが魅力になっている。

ヘッドライトまわりのモチーフは、他のクラウンと通じるハンマーヘッド。そこに組み合わせたのは、縦基調のパターンを施した大型台形グリルだ。トヨタならではのデザイン手法の「アンダープライオリティ」を用いているが、縦基調のグリルパターンは王道セダンの風格にふさわしいもの。日本の伝統工芸を感じさせる緻密な模様を組み合わせ、威厳や風格あふれる本物感を見る者に示してくれる。

テールランプは、フロント同様、横一線に光を放つライティングを採用。エンブレムをセンターに持つクロスオーバーと異なり、連続したラインとしたことで、広がり感やワイド感を強調するデザインだ。

内装:クラウンシリーズ最上級の「格」

インパネの基本的な造形は、ディスプレイやシフトなどの各種機能をひとくくりにして、島(アイランド)のように配置するデザイン手法のアイランドアーキテクチャーで構築。これはクロスオーバーやスポーツなどと共通する。そのいっぽうでセダンならではの大人の鋭い感性を満足させるインテリアに仕上げているのが特徴だ。

そのひとつが大型の杢目調パネル。落ち着いた色のトーンも手伝い、風格や格式あるクオリティが魅力だ。おもてなしの心を込めた、日本ならではの光による演出も特徴で、インパネ左右、前席の足元、後席ドアトリムに、全64色のアンビエントライトを採用。柔らかい灯りによる間接光が心地よさを提供してくれる。

トヨタ クラウンのサイズ・室内スペース

ロングノーズと6ライトキャビンで伸びやかなシルエットが特徴のトヨタ クラウン。5mを超える全長などサイズはとても気になる部分だ。また、ショーファーニーズに応えるくつろぎの後席空間を持つというのだから、室内スペースもぜひチェックしたい。ここではトランクの積載性などを含めて、収納の使い勝手についても見ていこう。

ボディサイズ:全長5m、ホイールベース3mとビッグ

シリーズ唯一のFR車両としてGA-Lプラットフォームを採用し、セダンスタイルのボディを纏うクラウン。大きさは、全長5030×全幅1890×全高1475mmで、クロスオーバーよりも100mm長い全長を持つ。スポーツと比較すると310mmも長い。整理すると、短い順にスポーツ、クロスオーバー、セダンとなる。全幅を少ない順にならべるとクロスオーバー(1840mm)、スポーツ(1880mm)、セダン(1890mm)となり、セダンが最もワイドだ。セダンは全長、全幅ともに数値が大きく、伸びやかでワイドなボディを持つことが分かる。

セダンのサイズを、同じ水素で走るとミライと比較してみると、全長で55mm、全幅で5mm、全高で5mm、クラウンのセダンが上回るだけで、ほぼミライと同等サイズ。ホイールベースは80mm長い3000mmだ。

クロスオーバーと比較するとセダンのホイールベースは150mm長い。駆動方式はFRであるいっぽうで、後輪操舵(DRS:ダイナミックリアステアリング)を持たないため、最小回転半径は「HEV」が5.7m、「FCEV」が5.9mで、クロスオーバーの5.4mより大きく、ミライの5.8mと同等だ。

室内スペース:正統派ビッグセダンらしい余裕

ホイールベースを3mに設定し、ショーファーニーズに応えられるよう、後席のゆとりを誇るクラウン。足元のスペースも広く、足抜きしやすいスムーズな乗り降りも実現している。前席と後席の着座位置の距離を数値かした前後カップルディスタンスは1000mm。後席ヘッドクリアランスも十分に確保されていて、パッセンジャーにくつろぎの時間を提供してくれそうだ。カップルディスタンスが920mmのスポーツと乗り比べると明らかにセダンのほうが後席の広さを感じるだろう。

なお、セダンの1000mmは、クロスオーバーと同寸法。ここはぜひ実際に乗り比べて確認してほしい部分だ。

収納スペース:HEVのラゲージスペースは450L

フォーマルに乗りたいセダンモデルだからこそ気になるのは、やはりラゲージスペースの使い勝手だろう。9.5インチゴルフバッグを「HEV」は3個、「FCEV」は2個、トランクに収まる。容量の数値としては「HEV」が450L、「FCEV」が400Lで、これは「FCEV」が3本の水素タンクのうち1本を後輪の後ろに搭載する関係と考えられる。ちなみにトランクスルーなどの機能はない。リアバンパーの下に足を出し入れすればトランクリッドが自動開閉するハンズフリーパワートランクリッドは装備する。

センターコンソールボックス(左右両開きタイプ)やカップホルダー、オーバーヘッドコンソール(ボックス付き)、リアセンターアームレスト(カップホルダー2個+ボックス)などを装備。リアセンターアームレストは、空調やオーディオ操作を行えるマルチオペレーションパネルも設置する。

前席にスマホをワイヤレス充電できる「おくだけ充電」を採用するが、こちらはスマホを縦置きするので使いやすさとスペース効率を高めている。

トヨタ クラウンの性能・燃費・装備

「HEV」(ハイブリッド)と「FCEV」(燃料電池車)をラインアップするトヨタ クラウン。その性能に加えて、走りの完成度や、燃費はぜひチェックしておきたい項目だ。ここでは安全システムやコネクティッドなどを含め、装備・機能についても見ていこう。

走行性能:HEVはパドルシフト+10段変速制御

「HEV」は、新開発の2.5Lマルチステージハイブリッドシステム。高出力、高レスポンスを追求したエンジンと2つのモーターに加え、有段ギア(4段)を組み合わせる。あらゆる車速域からのアクセル操作に応える高い駆動力を獲得している。また、10段変速制御を採用。パドルシフトを持ち、加速時に10段ギヤ比に従ってリズミカルに変速していくことで、エンジンサウンドとともに心地よい加速感を味わうことができる。

「FCEV」は、ミライと同じ高性能システムを採用。最高出力134kWの高出力・高効率モーターによって、アクセルを踏んだ瞬間からトルクが立ち上がり、スムーズに伸びるパワーを持つ。しかも、高い静粛性を誇り、ショーファーニーズにも見事に応える点は見逃せない。

サスペンションは、フロントがハイマウントマルチリンク式、リアがローマウントマルチリンク式で、入念なチューニングを実施。ショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御するAVSも採用し、路面の凹凸をパッセンジャーに伝えない極上な乗り味と、気持ちのいいハンドリングを両立したのも注目ポイントだ。

安全性能:先進システムで安心感を実現

先行車やカーブに対しての減速サポートとステアリングの支援を行うプロアクティブドライビングアシスト(PDA)を搭載。車線変更時の危険を知らせてくれるブラインドスポットモニター(BSM)、BSMのセンサーを活用した安心降車アシスト(SEA)や後方車両接近通知・追突防止サポート機能も搭載する。

クルマを透かして外を見るような映像を表示するシースルービューや、車両を後ろ上方から見たような映像を表示して車両側方の安全確認ができるサイドクリアランスビューなども持つパノラミックビューモニター(PVM)も装備した。

トヨタチームメイトのアドバンストパークを採用。スイッチを押すだけで駐車操作を支援してくれる。また、リモート機能を持ち、車外から専用スマートフォンアプリを操作することで、遠隔で駐車、出庫が可能となる。アドバンストドライブ(渋滞時支援)も採用し、高速道路・自動車専用道路走行時の運転負荷を軽減してくれる。

燃費性能:FCEVは1回の水素充填で約820km走行

「HEV」(ハイブリッド)は、高速走行時はエンジン回転数を低く抑えて、静かな走りに加えて低燃費を可能にする。排気量をダウンサイジングしたことで、力強い動力性能と燃費性能を両立している。WLTCモード燃費は18.0km/L。

「FCEV」(燃料電池車)は、地球環境やエネルギーセキュリティに貢献できる水素を燃料とし、走行中にCO2を一切排出しない電動車。3本の高圧水素タンクを搭載し、水素充填は水素ステーションで行う。1回あたりの充填にかかる時間は約3分と短時間。バッテリーEVに比べて圧倒的に短い時間に行なえる。

HEVもFCEVも、2か所のアクセサリーコンセント(AC100V 1500W)を装備。FCEVは、外部給電器の接続で、災害などによる停電時に、住宅や電気製品に大出力の電力を供給できる。

装備・機能:後席の快適性と居心地を徹底追求

分割リクライニングのリアパワーシートを装備。背もたれや座面内に設けたエアブラダー(空気袋)を膨張させ、後席パッセンジャーの背中から大腿部までを押圧するリフレッシュシート機能を採用する。これらをリアアームレストのタッチパネルで操作でき、サンシェードもここで操作できる。

室内の音を適切に反射する調音天井に加えて、トヨタプレミアムサウンドシステム(14スピーカー/8chオーディオアンプ)を採用。クッションで心地よく支えるヘッドレストピロー(ディーラーオプション)は、脱着でき、王冠マークの刺繍付きだ。そのほか、可倒式ヘッドレスト(助手席)、運転席や後席から操作できる助手席肩口パワーシートスイッチ、コートフック(センターピラー)なども装備し、ショーファーニーズにも応える仕様を施している。

高精細12.3インチHDワイドディスプレイを搭載。トヨタスマートセンターの新しい情報を活用する通信型ナビを5年間無料(6年目以降有料)で利用できる。また、「Hey,トヨタ」と話しかけるだけで、クルマが応えるエージェントの機能を採用。目的地検索や天気予報などの情報の提供に加え、エアコンの温度調整、窓の開閉など車両の操作も可能だ。

トヨタ クラウンおすすめポイント要約

このクラウンのセダンモデルは、快適性や質感をこれまで以上にこだわって追求。本物感あるセダンを求めるなら注目したい選択肢と言えそうだ。全席の快適性を叶えるセダンを、レクサスLSほどでなく、もう少し手軽に満喫できるのがこのクラウンのセダンモデル。またFCEV(燃料電池車)をミライよりもフォーマルなテーストで味わえるのもの魅力となってくる。

新世代クラウンシリーズで、全長を見ると、セダンが最も長く、スポーツが最も短く、クロスオーバーはその中間の長さ。セダンのデビューによって、プライスを含めてクロスオーバーのマルチな魅力がより見えてきた部分はあるものの、そのぶん、セダンのフォーマルに振り切ったキャラクターは鮮明だ。広さを求めるなら「クロスオーバーか、セダン」だが、後席の快適性にプラスしてフォーマルさも求めるならやはり「セダン」、といった感じだ。

作り込みの完成度がここまで高いと、インポートモデルの高級セダンが完全にライバルになってくる。比較すると、クラウンはコストパフォーマンスの高さが光る逸材。ショーファーカーではなく、マイカーとして検討したくなる、お買い得感ある選択肢とも言えそうだ。

トヨタクラウン 2023年11月発売モデル

価格 730万円
排気量 2500cc
駆動方式 FR
最高出力 185 ps(136 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(22.9 Nm)/4200〜5000rpm
乗員 5名
燃費 -

価格 830万円
排気量 0cc
駆動方式 FR
最高出力 - ps(- kW)/-rpm
最大トルク kg・m(- Nm)/-rpm
乗員 5名
燃費 -

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