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最大級の使いやすさで一番人気のスーパーハイトクラス5車種の比較 ダイハツ・タント、スズキ・スペーシアなど2大軽自動車メーカーのスーパーハイトクラスを選ぶなら

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家族が喜ぶスーパーハイトの先駆者……ダイハツ・タント

ダイハツ・タント

自慢の大開口スライドドアは居住性も良く使い勝手も良好

 タントは全高が1700㎜を超える軽自動車の先駆け的な車種で、初代モデルは2003年に発売された。現行型は13年に登場した三代目で、後席左側のドアに工夫が施される。N-BOXやスペーシアと同様のスライド式だが、中央のピラーをドアに内蔵させ、前後ともに開くと開口幅が1490㎜に達する。助手席の背もたれに乗降グリップも装着するため、身体をひねらずに車内へ入って後席に着座できる。お年寄りに優しく、福祉車両の性格も併せ持つ。

 そして後席は床面へ落とし込むように格納できるから、自転車のような大きな荷物も積みやすい。助手席を前側に寄せると、ワイドに開くスライドドアを生かして、ボディの左側から荷物を出し入れできる。
 
 動力性能は、車両重量が900㎏を超えるために自然吸気エンジンではパワー不足になる。登坂路の多い地域のユーザーは、最大トルクが1.5倍に増えるターボも検討したい。 

 背が高いから操舵に対する反応も鈍めだが、後輪の接地性が高いので安定性は悪くない。乗り心地は少し硬いが、背の高い軽自動車の平均水準に収まる。

 走行性能には設計の古さを感じるものの、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、2個のカメラをセンサーに使うスマートアシストⅢに進化しており、歩行者の検知も可能で安心感が高い。左側のワイドな開口部を活用できるファミリーユーザーにピッタリだ。


後席
前席

デカさが自慢の個性キャラ……ダイハツ・ウェイク

ダイハツ・ウェイク

圧巻の居住性と積載能力
あらゆるレジャーで活躍する


 室内の高さならばコレにお任せ!スーパーハイトワゴンと呼ばれるタントよりも、さらに85㎜高く、地上からドア開口部上端までは1700㎜。子供はおろか、大体の女性ならば、まったく屈まずに後部座席に乗り込めてしまうほど、室内高(1455㎜)が高いのだ。後部座席に腰掛けると、急に子供に変身してしまったような感覚に陥るほど、天井が高く感じられる。そしてこの部分を、ガレージ&ラゲッジとして活かすことで、このクルマの魅力が発揮されるというワケなのだ。
 
 例えば、たくさん用意されたポールやネットなどのアタッチメントが取り付けられるフックを使って、キャンプ、トレッキング、ウインタースポーツ、サイクリング、釣り、サーフィンなど……。自分なりにどう使おうか、DIY感覚で創意工夫するのが、実に楽しいのである。とはいえ、まずはそこまでしなくても、ラゲッジの上下2段調整式デッキボードのアレンジだけでも、十分にその雰囲気は楽しめる。焦らず自分なりの空間をつくりたいところだ。

 しかしこれだけ背が高いと運動性能的には不安だったりするが、低重心化が図られ、重心高はタントよりも約10㎜上がったのみ。ロール抑制も積極的で、コーナリングも不安な感じはない。これよりもさらに40㎜重心高が高い、アトレーで培った技術が上手く活かされているので心配ない。安心して自分らしく楽しんでほしい。


後席
前席

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