適度に加えられた落ち着きが生む個性 マツダ・ロードスターRFは内装からトランクまで、細部に宿る品の良さ粋なこだわりを見た!
- 2019/04/01
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MotorFan編集部
ルーフを閉めた際の想像以上に高い静粛性や、ロングドライブでリラックスできる外界との遮断された感覚こそ、ソフトトップ車に対するロードスターRF最大のアドバンテージ。その特徴をより活かすべく、加飾や装備には細かなアップグレードが施された。大人のクーペに相応しいマツダ ロードスターRFのディテールをチェックしていこう。
REPORT●蔵田智洋
ASSISTANT●住吉史衣
PHOTO●森 信英/平野 陽/宮門秀行
※本記事は2017年1月に取材したもので、登場する車両は2018年夏のマイナーチェンジ前のモデルです。
取材車のプロフィール
<strong>《ロードスターRF VS》</strong>
ボディカラー: マシーングレープレミアムメタリック
メーカーオプション装備:2トーンルーフ(ピアノブラック)/ナビゲーション用SD カードPLUS(ディーラーオプション)
※一部のカットは、別グレードの車両を撮影しています。
オープンの開放感とクーペの快適性を両立
3分割されたルーフとバックウインドウの動きをオーバーラップさせ、流れるように開閉する電動ハードトップ。操作はロックも含めすべてがスイッチのワンプッシュで完結する。中央がピアノブラックの2トーンルーフ仕様(「VS」にメーカーオプション)はラインが更に際立つ。
新設定の本革シート表皮
「VS」は上質なナッパレザーのシートを新採用。ナッパレザーとは銀面(元々の体表面側)を使った柔らかく質感の高い本革のこと。しっとりとした座り心地と新色オーバーンの色合いが、落ち着いた雰囲気を醸し出す。
マツダ ロードスターRFの運転席まわり
ソフトトップ車と基本形状は共通
先代となる三代目NC型よりもAピラーが後方へ移動し、三角窓とドアミラーの位置が適正化されたため前方視界は上下、左右共に拡大している。ダッシュボード上面は繊細かつ緩やかにラウンドしており、それぞれのパネルの面の質感も上質だ。
大型回転計を中央に配置するのも先代から変更された部分。高回転域が真上となる垂直指針はNB型からの伝統だ。ロードスターRFでは左の水温計/燃費計と各種インフォメーションを表示する部分に、新たに4.6インチTFTカラー液晶ディスプレイが採用された。
非接触型のキーを携帯していれば、ステアリング左手奥のインパネにあるSTART/STOPボタンを軽くプッシュするだけでエンジンスタートが可能。
ステアリングスポーク左側にはオーディオとハンズフリーのコントロールスイッチを装備。最近のマツダはシルバーベゼル部分のデザイン品質も抜群だ。
こだわりのマツダ内製6速MTは僅か40㎜のショートストローク。ロードスターRFは2.0ℓ用強化パワープラントフレームの採用(「NR-A 」と共通)でダイレクト感が増した。ギヤ比はファイナルを含め1.5ℓと共通だ。
歴代モデルはどれもパワーウインドウスイッチの位置はセンターコンソールだったが、現行モデルは電動リモコンミラーの操作系と共にドア部に配置。
横滑り防止装置(DSC)、ブラインド・スポット・モニタリングシステム(BSM)、車線逸脱警報システム(LDWS)とi-stopのキャンセルスイッチをインパネ右下に用意している。
適正なペダル配置は新世代マツダ車の美点。足元空間は広く、軽いクラッチはミート時に節度がある。オルガン式アクセルはストローク感があり微妙な操作がしやすい。
《ロードスターRFの多彩なディスプレイ画面》
ルーフの開閉状態を5段階アニメーションで表示でき、後方を見ずに状況を確認できるので便利だ。
トリップ、燃費、外気温などに切り替えが可能。ガソリンマーク横の◀は給油口位置が左側であることを示す。
水温計はボタン操作で95〜125℃を表示するスポーツ走行モードに変わり、より厳密に温度確認できる。
《ロードスターRF AT車の運転環境》
6速ATはトルコン式で2速からのロックアップと3速からのスリップ制御を採用し、アクセル操作に対するダイレクト感と優れた燃費性能を両立。スポーツカーらしくシフトダウン時は鋭くブリッピングし、エンジン回転の落ちも速く気持ちよく走れる。
シフト手前のスイッチでドライブセレクションをSPORTモードにすれば、高回転域でシフトアップを行なう制御となり、よりダイレクトな加速が可能に。
短いストロークのパドルを使えばステアリングから手を離さずに任意の回転でシフト操作が可能。右がアップ、左がダウンでDモード中でも操作できる。
オルガン式アクセルのストローク感はATとのマッチングも良い。ブレーキも効きはもちろん、抜く際の調整も誰でも操作しやすいセッティングだ。
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