Mercedes-Benz CLA Coupe Cクラスよりもワイド! 新型CLAクラスの恐るべき立ち位置
- 2019/06/17
- GENROQ編集部

メルセデス・ベンツの中でも最もコンパクトな4ドアクーペモデルとなるCLAが第二世代へ生まれ変わった。より低くワイドになったスタイルはスポーティさとエレガントさを強調し、また上級グレード並みの装備と高級感も与えられている。
REPORT◉佐藤久実(SATO Kumi)
PHOTO◉Daimler AG.
※本記事は『GENROQ』2019年6月号の記事を再編集・再構成したものです。

ドイツ・ミュンヘン近郊で、メルセデス・ベンツの新型CLAクラスに試乗する機会を得た。CLAクラスといえば、デザインコンシャスなスタイルが最大の魅力。そして新型のキーワードは「50㎜」。ボンネットを下げ、ヘッドライトの上下を狭め鋭い目つきに。車高を下げ車幅はワイドに。リヤ周りもライト位置を下げ、テールゲートを外に。これらすべては先代からほぼ50㎜の変更なのだという。結果、よりエレガントでスポーティなスタイルとなった。

試乗モデルは「CLA2504マティッククーペ」。2.0ℓ直列4気筒エンジンはゆとりある動力性能で、スルスルと滑らかな回転で気持ち良く走れて、実用的な性格だ。エンジンサウンドもスポーツカーほど意図的に聴かせる音量ではないが、耳に心地良いサウンドを響かせる。そしてこのエンジンに組み合わされるDCTはトルコンATと遜色ないスムーズな変速を見せる。日本に導入されているA180とはフィーリングが違うが、あちらはATであり、ハードウェアも異なるものだ。
また、Aクラスは基本的にリヤサスペンションはトーションビームだが、CLAにはマルチリンクが奢られ、さらに試乗車にはオプションとなる可変ダンパーも装備されていた。おかげで、すこぶる乗り心地が良い。NVHにも優れ、快適性の高さが印象的だ。高速道路でハイスピードで走っていてもピタッと落ち着いたフラット感と高い直進安定性を見せる。

一方、ワインディングでちょっと元気に走ると、4マティックやワイドトレッドも手伝い安定感がありながらも、軽快なフットワークだ。
新型CLAは、同じプラットフォームを用いるAクラスよりスポーティな性格付けにしたとのこと。「スポーティ」とは曖昧な表現だが、メルセデスに言わせると、アジャイル(俊敏)なキャラクターだという。クーペらしく、決して尖った性格ではないが、確かにスポーティな走りもそつなくこなす。Aクラスにセダンが設定されたことで、初代CLA後継はそちらに譲り、CLAのポジションはよりスポーティにシフトしたのだ。

FFベースのA、B、CLA、GLAモデルをメルセデスは「コンパクトクラス」と呼ぶが、CLAのボディサイズはもはやCクラスとほぼ同等。グラマラスなリヤフェンダーのせいで、全幅はCクラスより若干広いくらいだ。セダンよりオシャレで走行フィールの質感も高く、従来以上に魅力的な存在だ。さらに、ガソリンの180、250に加え、コンパクトクラス初となるディーゼルの200dも日本導入予定。ジェスチャーや音声認識でも様々な機能に対応してくれるMBUXも進化し、インテリジェンスも光るクルマだ。

メルセデス・ベンツCLA250 4マティック クーペ
■ボディサイズ:全長4688×全幅1830×全高1444㎜ ホイールベース:2729㎜
■車両重量:1490㎏
■エンジン:直列4気筒DOHCターボ 総排気量:1991㏄ 最高出力:165kW(224㎰)/5500rpm 最大トルク:350Nm(35.7㎏m)/1800rpm
■トランスミッション:7速DCT
■駆動方式:AWD
■サスペンション形式:Ⓕマクファーソンストラット Ⓡマルチリンク
■ブレーキ:Ⓕ&Ⓡベンチレーテッドディスク
■タイヤサイズ(リム幅):Ⓕ&Ⓡ205/55R17
■パフォーマンス 最高速度:250㎞/h(リミッター作動) 0→100㎞/h加速:6.3秒 燃料消費率(EU複合):6.3~6.1ℓ/100㎞ CO2排出量:143~139g/㎞
|
|

自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ
株式会社デンソー
高電圧リレー開発設計<電動車用主機バッテリー>
年収
430万円〜1200万円
勤務地 愛知県安城市安城製作所への配属予定です。
この求人を詳しく見る
排気系部品と足回り部品に特化した外資系自動車部品メーカー
機械設計<排気系部品>
年収
400万円〜600万円
勤務地 神奈川県横浜市
この求人を詳しく見る
「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

株式会社デンソー 高電圧リレー開発設計<電動車用主機バッテリー>
年収 | 430万円〜1200万円 |
---|---|
勤務地 | 愛知県安城市安城製作所への配属予定です。 |
排気系部品と足回り部品に特化した外資系自動車部品メーカー 機械設計<排気系部品>
年収 | 400万円〜600万円 |
---|---|
勤務地 | 神奈川県横浜市 |
最新自動車テクノロジーレポート2021

鍵は机上でのシミュレーションと実車の走行テストの間にある...
- PR
- 2021/06/15
- テクノロジー

【SMT】解析モデル作成の効率向上と機能拡充でよりパワフルに
- PR
- 2021/06/15
- テクノロジー

【不二越】カーハイドロリクス&軸受:油圧制御で培われた技...
- PR
- 2021/06/15
- テクノロジー

【シェフラー】コア技術を最大限に生かす次世代技術への取り組み
- PR
- 2021/06/15
- テクノロジー

【アンシス】電動化への数々の課題を解決する設計·開発プロセ...
- PR
- 2021/06/15
- テクノロジー
水平対向と星型とロータリーエンジン特集

1.8ℓ直噴リーンバーンターボ! 次期スバル・レヴォーグから始...
- 2020/05/15
- コラム・連載記事

いま再びマツダの水素ロータリーエンジンへの期待「REは水素...
- 2020/08/24
- コラム・連載記事
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報

マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事

マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー

ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー

林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー

マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー
ステージごとにみっちり計測! これが本当の実燃費
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
ルノー・キャプチャーで一気に1200km走ってリアルな燃費を計っ...
- PR
- 2021/03/31
- インプレッション

〈ホンダ・シビック タイプR & ルノー・メガーヌR.S.カップで妻...
- 2019/06/22
- インプレッション
ディーゼルと4WDで実燃費はどうなる? フォルクスワーゲン・パ...
- 2019/11/16
- インプレッション
意外? 予想通り? フォルクスワーゲン・アルテオンで250km走...
- 2019/11/12
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
Motor-Fanオリジナル自動車カタログ
自動車カタログTOPへMotor-Fan厳選中古車物件情報

メルセデス・ベンツ CLAクラス
CLA180 スポーツ
中古価格 197.8万円

メルセデス・ベンツ CLAクラス
CLA250 4マチック
中古価格 215万円

メルセデス・ベンツ CLAクラス
CLA200d AMGレザーエクスクルーシブパッケジ
中古価格 548万円

メルセデス・ベンツ CLAクラス
CLA200d AMGライン
中古価格 459万円

メルセデス・ベンツ CLAクラス
CLA180
中古価格 149.9万円

メルセデス・ベンツ CLAクラス
CLA180 AMGライン
中古価格 208万円