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大人気カテゴリーに向けて注目のSUV各車が出した回答 三菱エクリプスクロスをトヨタC-HR、マツダCX-5、ホンダ・ヴェゼルと徹底比較!「ライバル車比較インプレッション」

  • 2019/08/04
  • ニューモデル速報
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いまや全自動車メーカーの最重要案件、と言っても過言ではない市場へと発展を遂げた都市型クロスオーバーSUV。群雄割拠の中で存在感を放つためには、単に各項目で合格点を得るだけではなく、”欲しい!”と思わせる魅力が必要だ。各々の個性は、果たしてどの部分に結実したのだろうか?

REPORT●佐野弘宗(SANO Hiromune)
PHOTO●宮門秀行(MIYAKADO Hideyuki)/平野陽(HIRANO Akio)

※本稿は2018年3月発売の「三菱エクリプスクロスのすべて」に掲載されたものを転載したものです。車両の仕様や道路の状況など、現在とは異なっている場合がありますのでご了承ください。

MITSUBISHI ECLIPSE CROSS G Plus Package(4WD)

三菱らしい走りの機能性と、スタイリッシュなディテールが融合したクーペSUV的なフォルムは実に新鮮なもの。ダウンサイジングの1.5ℓ直噴ターボやナビ/オーディオのコネクティッド機能、タッチパッドコントローラーなど、メカニズム面での新たなチャレンジも数多い。

直列4気筒DOHCターボ/1498㏄
最高出力:150㎰/5500rpm
最大トルク:24.5㎏m/2000-3500rpm
JC08モード燃費:14.0㎞/ℓ
車両本体価格:309万5280円

まさに”旬”というべき分野に満を持して投入

「SUVの三菱」がここ数年でリリースした新型車は、なるほど大半がSUVである。ほぼ唯一の例外は2013年から14年にかけて発表された軽自動車(eKシリーズ)だった。その前が12年発売の二代目アウトランダーで、軽自動車2台をはさんで15年に発売されたのも海外向けSUVのパジェロスポーツ/モンテロスポーツだった。

 本書の主役であるエクリプスクロスは17年にグローバルデビューを飾ったが、実は昨年には三菱の新型車がもう1台、デビューしている。それはインドネシアの新工場で生産され、アセアン諸国を中心に販売される「エクスパンダー」というクルマで、これもまた3列シートながら最低地上高を高めたSUVだ。

 三菱はエクリプスクロスを「コンパクトSUV」と分類する。コンパクトSUVは世界的に最も旬のジャンルであり、エクリプスクロスはそんな成長市場に満を持して投入される三菱の戦略商品である。

 ただ、コンパクトという言葉は良くも悪くも曖昧だ。まして、SUVはまだ新しいジャンルで、今は各社が趣向を凝らした新機軸を次々と打ち出している真っ只中でもあり、セグメント区分もハッチバックやセダンほど定まっていない。よって「コンパクトSUV」と聞いて直感的にイメージするクルマが、人によって微妙に異なることも事実である。

 我が日本や欧州では、Bセグメントハッチバックと土台を共有して全長が4.3m未満のタイプを、コンパクトSUVと考える人が多い。

 日本車でいうと日産ジュークからマツダCX-3あたりがそれにあたる。さらに今回連れ出したホンダ・ヴェゼルもBセグのフィット由来のセンタータンクプラットフォームに、全長も最近までギリギリで4.2m台に収められており、日欧的なコンパクトSUVの代表格である。

 ただ、北米やアジア、ロシアなども含めたグローバル市場で見ると、最近はもうひとまわり立派なタイプが、「コンパクト(な)SUV」のボリュームゾーンとなりつつある。

 例えば、一昨年デビューしたトヨタのC-HRである。その価格設定は前記のBセグメントSUVに近いが、ハードウェアはプリウスと共通のCセグメント骨格(TNGA)に全長4.3m台半ばのボディを載せる。このように、C-HRはサイズのみならず乗り味や質感面でもBセグメントSUVの1.5〜1クラス上をいくのが大きな売りだ。

 さらに、ミニ・クロスオーバーやジープ・コンパスなど、ここ1〜2年で世に出たグローバル・コンパクトSUVは総じてC-HRに似たサイズ感である。そう考えると、ヴェゼルが18年2月のマイナーチェンジで全長を4.3m台にまで伸ばしたのも、こうした世界的なトレンドに沿ったプチ上級移行と理解できる。

 というわけで、エクリプスクロスはこうした最新のコンパクトSUVのトレンドにドンピシャである。

 兄貴分のアウトランダーと共用するプラットフォームも、従来の感覚だと少しばかり贅沢にも思えてしまうかもしれないが、今どき感覚ではまさにド真ん中。4.4m強の全長は競合車と比較しても最も立派な部類に入るが、それをコンパクトSUVの価格で売るのだから、なるほどコスパは高い。また、C-HRの例をあげるまでもなく、スポーツクーペ的なルックスもSUVにおける流行のひとつになりつつある。

 ……といった最新事情を勘案しても、ここにマツダCX-5がいることに違和感をおぼえる向きはあろう。全長4.5mを軽く超えるCX-5のサイズはミドルクラスとしては明確に引き締まっているが、さすがにコンパクトSUVと呼ぶには立派過ぎる。エンジンのラインナップ構成も完全にひとクラス上のミドルクラスSUVのそれだし、内装調度に至ってはそのミドルクラスのトップをうかがうほどの高級感なのだ。

 しかし、エクリプスクロスの国内販売戦略では、C-HRやヴェゼルなどの量販SUV以上に、ある意味で階級の違うCX-5を最大の競合車として意識しているという。

 その最大の理由は価格だ。今回連れ出したCX-5は2.5ℓガソリン+4WDの中間グレード「プロアクティブ」である。このグレードは先進安全装備が標準で、さらに電動シートなどの快適装備を追加しても300万円台前半に収まってしまう。つまり、性能的にも三菱の1.5ℓターボと同等なら価格設定もエクリプスクロスの「Gプラスパッケージ」とほぼガチンコということになる。

 さらにいうと、CX-5は2.0ℓのFF車なら同等装備でも300万円を切る。アッパークラス感ただよう重厚で静かな乗り味やサイズなどの車格を考えると、CX-5の国内価格は競合車に思わず同情したくなるほどの破壊力を持っている。

TOYOTA C-HR G-T

コンセプトカーがそのまま公道に現れたかのような、斬新なスタイリングが目を惹く。プリウスと共通部分の多いプラットフォームは、SUVながらニュルブルクリンクでのテストを重ね走りを磨いた。1.2ℓ直噴ターボに加え1.8ℓハイブリッド(FF)も用意する。

直列4気筒DOHCターボ/1196㏄
最高出力:116㎰/5200-5600rpm
最大トルク:18.9㎏m/1500-4000rpm
JC08モード燃費:15.4㎞/ℓ
車両本体価格:277万5600円

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